2019年6月米国新車販売はSUVが好調をキープ

SUBARUは6月の新記録を達成

CHEV-EQUI-STOCK-18.jpg▲シボレー・エキノックス 6月の販売台数は2万6725台(前年同月比22.9%増)

 米国新車販売が、6カ月連続で前年実績割れを喫した。SUVやピックアップトラックのセールスは好調を維持しているが、セダンなどの乗用車系の落ち込みが止まらない。

『オートモーティブニュース』誌がまとめた6月の米国新車販売台数は151万3574台。前年同月比は2.6%減と、6カ月連続で前年実績を下回った。全販売台数のうち、乗用車は43万5626台にとどまり、同10.4%減と、ダウントレンド。一方、ライトトラック(SUVやピックアップトラック、ミニバン)は107万7948台をセールスし、同1%と微増ながら、プラスを維持した。

 日本メーカーのビッグ3は、トヨタが20万2352台を販売。前年同月比は3.5%減と、2カ月ぶりに前年実績を下回った。ベストセラー乗用車のカムリは、同2.4%増の2万8889台と、2カ月連続のプラス。カローラは同2.5%増の2万8869台と、4カ月ぶりにアップした。RAV4は6月の新記録となる3万9152台を販売し、同3.8%増と、新型効果で3カ月連続の前年実績超え。

2019_Toyota_Adventure_Ruby_008_A5EBD9E0965AB8294EC95CADDC611C69F69BB3A0.jpg▲トヨタRAV4 6月は3万9152台を販売 これはRAV4の6月販売台数の新記録

 ホンダは13万5901台を販売。前年同月比は7.3%減と、2カ月連続で前年実績を下回った。アコードが2万1893台を販売し、同18.1%減と、3カ月連続のマイナス。CR-Vは3万427台をセールスし、同8.6%減と、2カ月連続でダウン。シビックは2万9751台を販売し、同5.1%減と、2カ月連続で前年実績を割り込んだ。

 日産は12万3504台をセールス。前年同月比は14.9%減と、3カ月ぶりにダウンした。主力ミドルセダンのアルティマ(日本名ティアナ)は1万6548台を販売。同38.6%減と、3カ月ぶりの前年実績割れ。エクストレイルの米国仕様車ローグは2万8694台を販売し、同22.55減と、2カ月連続でダウン。

 米国ビッグ3は、GMの販売実績(『オートモーティブニュース』誌調べ)が25万4658台。前年同月比は0.9%減と、7カ月連続でダウン。主力のシボレーは、SUVのエキノックスが同22.9%増の2万6725台と、5カ月連続のプラス。フルサイズピックアップトラックのシルバラードは、同11.8%減の4万7089台と、5カ月連続の前年実績割れ。

 フォード(『オートモーティブニュース』誌調べ)は21万86911台を販売。前年同月比は4.7%減と、5カ月連続で前年実績を下回った。主力ミドルセダンのフュージョンは、同19.7%増の1万8773台と、4カ月連続でアップした。一方、主力SUVのエスケープは同13.2%減の2万5077台と、4カ月連続でダウン。大型ピックアップトラックのFシリーズは、同0.3%増の7万9426台と、5カ月ぶりに前年実績をクリア。

 FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)USは20万6083台を販売。前年同月比は1.9%増と、2カ月連続のプラス。大型ピックアップトラックのダッジ・ラムは、同56.4%増の6万8098台と、14カ月連続のプラス。クライスラーは、ミニバンのパシフィカが同10.1%増の1万37台と、8カ月ぶりのプラス。ジープは、グランドチェロキーが同10.9%増の1万9660台と堅調。

 そのほかの日本メーカーは、SUBARU(スバル)が6月としては過去最高の6万1511台を販売。前年同月比は2.8%増と、91カ月連続で前年実績をクリアした。主力のアウトバック(日本名レガシィ・アウトバック)は1万7505台を売り上げ、同8.9%増と、4カ月連続のプラスだった。

スバル・アセンと.jpg▲SUBARUアセント 6月は7014台を販売 アセントは米国で販売している3列シートのSUV 7名乗りと8名乗りを設定 エンジンは2.4リッター水平対向4気筒ターボ 駆動方式は4WD ボディサイズは全長×全幅×全高4999×1930×1819mm (写真は米国のHPから)

 マツダは2万2828台を販売。前年同月比は15.1%減と、12カ月連続で前年実績を下回った。最量販車はSUVのCX-5で1万3242台。同4.2%増と、4カ月ぶりに前年実績をクリアした。

 三菱は1万2317台を販売。前年同月比は10.5%増と、3カ月ぶりに前年実績を上回った。

 2019年1~6月の新車販売実績は841万7804台にとどまり、前年同期比は2.4%減。米国トヨタ販売のジャック・ホリス副社長は、「19年は第2四半期(4~6月)に販売の勢いが増したため後半も好調が期待できる。スープラの復活や新型ハイランダーの発売など、いくつかのサプライズがある」と、新車効果による好調持続を示唆している。

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