2月乗用車販売、軽・小型・普通車の全セグメントで前年実績割れ。スズキ、ホンダが好調。(24年2月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )

 2月の登録車新車販売台数(商用車を除く)は20万2640台で、前年同月比‐14.4%と2カ月連続の減少。昨年12月まで12カ月続いていた前年実績超えが先月1月にストップとなったが、2月も連続して減少に。
 セグメント別に見ると、普通乗用車は、14万6189台の同‐5.9%で14カ月ぶりの減少。好調を継続していた普通車セグメントもとうとう前年割れ。小型乗用車は5万6451台、-30.7%と5カ月連続の減少、先月の-21.8%を上回る減少幅だ。軽乗用車は同-19.8%と3カ月連続の減少。先月に続いて前年比2割減という大きな下げ幅が続く。

スズキ スペーシアHYBRIDX

スズキの軽乗用車販売台数は前年比123.4%と好調。スペーシアは首位ホンダ・N-BOXに1500台弱差の2位

 全体需要が落ち込む中、スズキの軽自動車が好調。2位のスペーシアは前年同月比154%で首位を続けるホンダN-BOXに迫る勢い。SUV部門で首位のハスラーは同160%。ランク外だが、ソリオ、スイフトなど小型車部門も好調(同116.2%)で、スズキ乗用車全体で前年の2割増の販売実績だ。登録車ランキングでは日産ノートが首位。トヨタ・プリウスが(同120%)先月首位のシエンタ(同73%)を上回り、2位に浮上した。

8990台を販売(前年同月比160%)でSUV部門首位となったスズキ・ハスラー

 また、ホンダの普通車が前年の2倍以上を販売する好調ぶり。ヴェゼルは前年比172%、7520台のセールスで、トヨタのヤリスクロス、カローラクロスを抑え、先月に続いてSUV2位をキープ。ステップWGNも前年の2倍の登録(5992台)で、トヨタ・ノア、ヴォクシーとここ数ヶ月同等の販売台数だ。昨年秋から生産が復調したZR-Vが堅調(3833台)で、3月以降はWR-V(輸入車扱い)の登録が本格化される。加えて、オデッセイ、アコードの輸入車攻勢と、今後のホンダの普通車販売は期待大だ。

▲ホンダが今春のマイナーチェンジを予定するヴェゼルの先行情報を特設ホームページで公開

写真は今春のマイナーチェンジが発表された新型ホンダ・ヴェゼル。MC前にもかかわらず、2月は前年比172%、7500台のセールスで、SUV2位

▲日産セレナ“90th Anniversary” 価格:377万9600円 ベース車はHR14DDe型1433cc直列3気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(98ps/12.5kg・m)+EM57型モーター(120kW/315Nm)+リチウムイオン電池を搭載するe-POWER ハイウェイスターV。写真のボディカラーはプリズムホワイト(3P)/スーパーブラック 2トーン

ミニバン部門で2月トップは日産セレナ。先月トップのトヨタ・アルファードから首位奪還。画像は“90周年記念車” e-POWER ハイウェイスターV

クラウンスポーツZ/価格:THS 590万円。スポーツはHEVとPHEVを設定。HEVから販売スタート。スポーツの個性はオーバーハングの短いリア回り。チーフデザイナーは「周囲の風景がボディに映り込む変化を楽しむクルマ」と表現

クラウン・シリーズ(スポーツ・写真、クロスオーバー、セダンの3タイプ)は、全体で5615台の登録に。カローラはシリーズ全体で1万4750台に達する

 

 下図のブランド別の新車販売台数では、ホンダとスズキ好調ぶりが目立つ。ダイハツの出荷停止によるOEMを含めた台数影響、トヨタ、レクサス、マツダが大きく前年を下回っているのが特徴的。
 ノート、セレナ、デイズ、エクストレイルが堅調だった日産、デリカ・ミニの好調な三菱が前年超え。SUBARU普通車も好調。
 先月、前年比3割強だったダイハツの軽自動車販売は2月は同16%まで下落した。3月に入り、一部モデルでダイハツ工場からの出荷・生産再開となったが、主力モデルの需要期販売には間に合わなさそうだ。

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