企業向け【クラウド型AI安全運転促進アプリ】ジオドライブを提供開始

 デジタル地図を手掛けるジオテクノロジーズは、交通事故をゼロにすることを⽬的に、⼿軽に楽しく安全運転のモチベーションを⾼めることが出来る安全運転促進アプリ「ジオドライブ」を8⽉3⽇(⽊)より提供を開始した。

ジオドライブアイコン

▲スマホアプリ「ジオドライブ」

 「ジオドライブ」は、安全運転をすることでマイルが貯まるスマートフォン用Appだ。貯まったマイルはギフトと交換することができモチベーションを持って安全運転を⼼がけることができる。さらに、ジオテクノロジーズで整備しているデジタル地図を活⽤することで、専用デバイスを使うことなくスマートフォンだけで精度の⾼い安全運転診断を可能とした。

開発の背景には、交通事故件数の多さが挙げられる。2022年の道路交通事故の発⽣件数は30万839件で、重傷者数は2万6,027⼈、これによる死者数は2,610⼈であり、2000年(8万105⼈)以降から18年間減少傾向であるものの、依然として1⽇あたり約824件の⼈⾝事故が発⽣し、約71⼈が重傷を負い、約7⼈が亡くなっている※。

この交通事故の問題は⾃家⽤⾞だけにとどまらず、会社が保有する社⽤⾞による通勤や業務中の事故も多発しており、⾦銭的な損害だけでなく、企業の信頼をも損なう可能性があり、企業にとっては重⼤な経営リスクとなっている。

※内閣府 令和5年版交通安全⽩書より

スマホの画面

▲ジオドライブ公式画面

  「ジオドライブ」内でマイルを貯めるには、安全運転をすることでメーターを貯めることができる。具体的には道路毎に最⾼速度に対する速度遵守、または速度超過を判定しているほか、 ⼀時停⽌規制箇所に対する⼀時停⽌遵守、または⼀時不停⽌を判定している。ほかにも抽選機能などゲーミフィケーションを取り⼊れ、ドライバーが楽しく続けることができる機能も併せ持っている。β版は「最⾼速度」を計測基準に設定しており、正式版では「⼀時停⽌」を計測基準に追加する予定だ。

警視庁と内閣府のデータ※によると、2022年の⾞両等の道路交通法違反の取締り件数は505万3,271件で、そのうちの2トップが⼀時停⽌(146万6,131件)と最⾼速度違反(93万2,260 件)だ。また警視庁の発表によると最⾼速度を超過した交通事故は全事故の3.4パーセント、死亡事故では24.7パーセント、最⾼速度を超過した交通事故の死亡事故率は、超過しない交通事故の死亡事故率の9.2倍にも上り、スピード違反がいかに危険であるかがわかる。

※内閣府 第 2 章 第 5 節 道路交通の秩序、警視庁 ⾞両の⾛⾏速度と交通事故の関係より

発表会の様子

▲代表取締役社長 杉原博茂氏と、広報課長に就任したタレントの鈴木福さん

 アプリ内で獲得したマイルは、ギフトに交換することができる。 貯まったマイルと交換するギフトは企業や⾃治体によって⾃由に設定することができる。またギフトだけではなく、環境保護団体などへ寄付することも可能だ。企業単位もしくは、企業の中で部署や従業員単位の安全運転ランキングを出すことも可能になっている。

「ジオドライブ」は、2023年8⽉3⽇にβ版がリリースされ、2023年12⽉に法⼈向け正式版リリース予定。来春には⼀般ユーザー向け正式版リリース予定だ。今後も交通事故ゼロを⽬指し、安全運転をより推進するため、急ハンドル・急加速・急減速の判定追加など、バージョンアップを進めていくとしている。

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