トヨタが進める日本での超小型EVとは? 〜来年発売〜

 トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、6月6日にメディア向け説明会を開催。EV普及に向けたトヨタの想いや具体的な取り組みについて説明した。
 そのなかで、日本での超小型EVの展開についても触れている。

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▲超小型EVのひとつ(2020年発売予定) 全長:約2500mm 全幅:約1300mm 定員2名 Kカーよりかなり小さい

 EVは比較的サイズが小さく移動距離の短い移動体として活用される可能性が高い。軽自動車よりも小さいサイズのEVを超小型EVと呼び、開発を進めている。

 EVビジネスを考えていく中で聞く声を簡単にまとめたものとして「毎日、長い距離は乗らない」「普通のクルマは乗りこなせるか不安」「乗るときは1人か2人」「訪問先でも駐車場に困らない大きさであれば便利」「"誰もが安心して自由に移動"を都市部でも山間部でも」といったものを紹介した。

 免許取り立ての若年層や、高齢者の日常移動、訪問巡回のような法人利用など、都市、山間部などそれぞれの地域に即した安心・自由かつ環境に良い移動手段を確保したい自治体など、様々な要望があるという。

 こういった声に応えるべく、現在、開発しているEV。

 2020年に市販予定の小型EVは、「買い物などの日常の近距離移動」「近距離の巡回/訪問などの業務利用」を主な用途として挙げている。車両の概要は、定員2名、全長×全幅×全高は約2500mm×約1300mm×約1500mmで、全幅の約1300mmはさまざまな場面で活躍することがイメージできる。また、最高速度は60km/h、1充電走行距離は約100kmとなっている。

 そのほか、定員1名/2名の3輪のEVは、都市部や観光地でのシェアリングサービスなどを想定。公道での実証実験を重ねているという。

 さらに、人が歩いて移動する範囲をカバーするEVについても紹介された。中部国際空港や成田空港での巡回警備など実証実験を進めてきていて、2020年の発売を目指して準備を進めているのが立ち乗りタイプだ。

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▲歩行領域EVの立ち乗りタイプ 2020年発売予定

 歩行領域EVについては、バリエーションを検討。座り乗りタイプ(2021年発売予定)や、手動車いすに取り付けることで動力源になる車いす連結タイプ(2021年発売予定)もある。

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