低調だった4月新車販売。厳しい中で踏ん張ったメーカーは?(2022年4月・新車販売)

▲レクサスISはレクサス・ブランドの最量販モデル(2022年4月)
▲レクサスISはレクサス・ブランドの最量販モデル(2022年4月)

 2022年4月の新車販売(登録車)は、合計17万8761台で、前月比45.4%ダウン。ほぼ半減という状況で、前月比半減以上の乗用車メーカーはホンダ、日産、マツダ、三菱の4社。

 前月比のダウン幅が最小だった乗用車メーカーはレクサスの24.1%減だった。縮小率20%台にとどまった乗用車メーカーはレクサスだけで、30%台はトヨタとダイハツの2社である。

■2022年4月 メーカー別新車販売実績
メーカー名=普通乗用車/小型乗用車/貨物・バス/計:前月(占拠率・今年4月)
*自動車販売協会連合会の資料をもとに作成

トヨタ(レクサスを除く)=47,211/35,926/11,507/94,644:153,096(52.9%)
輸入車=16,745/1,203/2,640/20,588:35,650(11.5%)
本田技研=5,110/9,600/−/14,710:34,031(8.2%)
日産=7,267/6,160/2,524/15,951:33,608(8.9%)
マツダ=4,096/1,064/153/5,313:18,760(3.0%)
SUBARU(スバル)=5,639/97/−/5,736:11,387(3.2%)
スズキ=927/4,834/−/5,761:10,962(3.2%)
日野=−/−/3,296/3,296:6,961(1.8%)
三菱=1,793/168/−/1,961:5,993(1.1%)
いすゞ=−/−/2,502/2,502:4,616(1.4%)
ダイハツ=3/2,595/−/2,598:4,219(1.5%)
レクサス=3,071/− /−/3,071:4,044(1.7%)
三菱ふそう=−/−/1,920/1,920:2,859(1.1%)
UDトラックス=−/−/710/710:1,107(0.4%)
計=91,862/61,647/25,252/178,761:327,293(100.0%)

▲レクサスがラインアップするSUVの中で2022年4月の最多販売モデルはNXシリーズ(写真)だった
▲レクサスがラインアップするSUVの中で2022年4月の最多販売モデルはNXシリーズ(写真)だった

 軽自動車販売は、ダイハツがスズキを抜き、3月とは順位が逆転した。また、3月は上位3社がすべて20%台のシェアに入っていたが、今月はダイハツが7ポイント以上伸ばしてて35.1%に。スズキは前月比1ポイントアップ、ホンダは2.4ポイントダウンの18.7%だった。

 日産のシェア8.7%は、前月比5.3ポイントのマイナス。日産はルークスの販売台数が前月比約8150台減、デイズが約4000台減と主力モデルの減速が響いた。

▲ダイハツは軽自動車のシェア35.1%をマーク 前月の2位から1位に(写真はダイハツ・タフト)
▲ダイハツは軽自動車のシェア35.1%をマーク 前月の2位から1位に(写真はダイハツ・タフト)

■2022年4月 メーカー別軽自動車販売実績
メーカー名=乗用車/貨物車/計:前月(占拠率・今年4月)
*全国軽自動車協会連合会の資料をもとに作成

ダイハツ=27,817/14,657/42,474:52,539(35.1%)
スズキ=28,214/7,927/36,141:53,704(29.9%)
本田技研=19,778/2,776/22,554:39,222(18.7%)
日産=8,431/2,050/10,481:26,067(8.7%)
トヨタ(レクサスを除く)=1,892/1,066/2,958:3,168(2.4%)
三菱=1,976/448/2,424:5,247(2.0%)
マツダ=1,810/422/2,232:3,536(1.8%)
SUBARU(スバル)=860/730/1,590:2,084(1.3%)
計=90,778/30,076/120,854:185,567(100.0%)

 今年4月の販売状況を見ると、半導体不足に伴う生産の停滞/物流の停滞/ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で全般に低調だった。トータル29万9615台の販売は、前月比41.6%の減少。

 前月比半減以上だった乗用車メーカーは日産、マツダ、三菱の3社。ホンダは半減に近い49.1%減だった。

 前月比の減少を最小にとどめたメーカーはダイハツで、20.6%減。そしてレクサスの24.1%減。この2社が20%台のダウンで踏ん張った。ダイハツは前月の5位から2位にポジションを上げている。

▲ホンダは新型ステップWGN(ワゴン)を5月に発表 人気モデルの投入でミニバン・マーケットが活気づきそう
▲ホンダは新型ステップWGN(ワゴン)を5月に発表 人気モデルの投入でミニバン・マーケットが活気づきそう

■2022年4月 メーカー別新車販売実績
メーカー名=登録車/軽自動車/計(占拠率)
*自動車販売協会連合会/全国軽自動車協会連合会の資料をもとに作成

トヨタ(レクサスを除く)=94,644/2,958/97,602(32.6%)
ダイハツ=2,598/42,474/45,072(15.0%)
スズキ=5,761/36,141/41,902(14.0%)
本田技研=14,710/22,554/37,264(12.4%)
日産=15,951/10,481/26,432(8.8%)
輸入車=20,588/−/20,588(6.9%)
マツダ=5,313/2,232/7,545(2.5%)
SUBARU(スバル)=5,736/1,590/7,326(2.4%)
三菱=1,961/2,424/4,385(1.5%)
日野=3,296/−/3,296(1.1%)
レクサス=3,071/− /3,071(1.0%)
いすゞ=2,502/−/2,502(0.8%)
三菱ふそう=1,920/−/1,920(0.6%)
UDトラックス=710/−/710(0.2%)
計=178,761/120,854/299,615(100.0%)

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