大人気、GMCハマーEVの先行予約ヒートアップ。開始後2日で予定数に到達

▲ハマーEV・SUV   2023年初頭に最初のモデルが発売される予定
▲ハマーEV・SUV 2023年初頭に最初のモデルが発売される予定
▲ハマーEVにはピックアップトラックも設定される
▲ハマーEVにはピックアップトラックも設定される

 大きな期待を集めていたGMCハマーEVがついに発売されることになった。最初にリリースされる時期は2023年初頭で、10万5595ドルのSUVエディション1と、11万595ドルの価格を付けたSUVエディション1エクストリームオフロードパッケージだ。この2グレードは4月初頭に予約を開始したが、2日間で予定数(台数未公表)がいっぱいになった。

▲ハマーEV・SUV   パンペダルドライビング機能を搭載
▲ハマーEV・SUV パンペダルドライビング機能を搭載

 2023年春にSUV・EV2×(8万9995ドル)とSUV・ EV3×(9万9995ドル)がラインアップに加わり、SUV・EV2(7万9995ドル)は2024年春に発売予定だ。新型ハマー EVはSUVタイプとともにピックアップトラックもラインアップ、加熱するEVピックアップトラック市場にも参入する。

 SUVのボディサイズは全長×全幅5000×2196mm、ピックアップは同5507×2201mmだ。

▲ハマーEVピックアップ ルーフを外している様子がよくわかる
▲ハマーEVピックアップ ルーフを外している様子がよくわかる

 ハマーEVの特徴は、ルーフパネルが取り外せ、オープンカーのように風を感じながら走行が可能な点と、街乗りを意識した点だ。取り外したルーフパネルは、ボンネット下のラゲッジルームに収納できる。

 もちろんオフロード走行性能に優れ、SUVにはクラブウォーク、エクストラクトモードを設定。

 クラブウォークはまさにカニのように、前後のホイールを最大10度まで操舵できるシステム。タフなトレイル走破に便利だし、斜めに走行することも可能だ。エクストラクトモードは最低地上高を約15cm高くでき、悪路走行や渡河走行にも対応する。

▲ハマーEV・SUVのインテリア 大型モニターが目を引く
▲ハマーEV・SUVのインテリア 大型モニターが目を引く

 パワーは絶大だ。ピックアップは最大で1000ps、SUVでも830ps。0〜96km加速をピックアップは 3秒、SUVは3.5秒で達成と、まさにモンスタートラックの呼び名にふさわしい。

 航続走行距離は1回の充電でピックアップが560km、SUVが480km以上。急速充電ステーションで10分間充電すると160km走行が可能になる、という。

▲クラブウオーク・モードを示す表示 メーターパネル内に現れる
▲クラブウオーク・モードを示す表示 メーターパネル内に現れる

 センターコンソールには13.4インチのタッチパネルスクリーンを設置、ドライバーズシートの前にも12.3インチのインフォメーションスクリーンが用意されている。

 かつてのハマーのガソリンバージョンと同様に、センターコンソールが大きい分、運転席と助手席のサイズが車体のわりには小さい、という面はある。

▲ハマーEVは「スーパークルーズ」を搭載しハンズオフ運転や自動斜線変更機能(写真)が利用できる
▲ハマーEVは「スーパークルーズ」を搭載しハンズオフ運転や自動斜線変更機能(写真)が利用できる

 ハマーEVピックアップの価格は未公表だが、SUVの価格を考えると、テスラ・サイバートラック(3万3900〜6万9900ドル)やリビアンのR1T(6万7650〜7万5000ドル)というEVピックアップの上級モデル比で、2万ドル程度高くなるかもしれない。

 しかしハマーというブランド力、洗練されたデザインなどはファンに十分にアピールするだろう。米国では、伝統的に乗用車よりもピックアップトラックの人気が高い。それを当て込んでさまざまなメーカーが EVピックアップの開発に乗り出しているが、話題性/商品性という点ではハマーが一歩リードした形ではないだろうか。

▲テスラ・サイバートラック オンラインを利用して日本国内からも予約が可能
▲テスラ・サイバートラック オンラインを利用して日本国内からも予約が可能
▲リビアン R1T  今年6月からデリバリーを開始予定  Photo:Jeff Johnson
▲リビアン R1T 今年6月からデリバリーを開始予定  Photo:Jeff Johnson
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