角田選手も好調!Hondaパワーユニット搭載 F1新型マシンのテストがスタート

 2021年シーズンのFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)開幕に向け、新型マシンの公式テストが3月12日よりバーレーン・サヒールでスタートした。

▲Red Bull Racing Honda(レッドブル・レーシング・ホンダ)
▲Red Bull Racing Honda(レッドブル・レーシング・ホンダ)

 2021シーズン、Hondaのパワーユニット(PU)を搭載してF1に挑むのは、Scuderia AlphaTauri Honda(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)と、Red Bull Racing Honda(レッドブル・レーシング・ホンダ)の2チーム・4台だ。Hondaは、参戦最終年となるシーズンでのタイトルを目指して新型のパワーユニット(PU)を開発し、それぞれのチームとともに今シーズンを戦う新型マシンの準備を進めてきた。

▲Scuderia AlphaTauri Honda(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
▲Scuderia AlphaTauri Honda(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)

 公式テストは3月14日に無事終了し、ホンダPU勢は3日でのべ4000km以上を走破。最終的にScuderia AlphaTauri Hondaがタイムにて1-2を独占し幸先の良いスタートとなった。ここからは開幕戦バーレーンGPまでの2週間を使い、各チームはテストで得た内容を分析した上で、レースに向けた準備を進めていく。

シーズン初戦は、3月26日(金)に開幕し、28日(日)に決勝レースが行われる。

▲昨年の第8戦イタリアGPでは、アルファタウリのピエール・ガスリー選手がF1における初優勝を果たした事も記憶に新しい
▲昨年の第8戦イタリアGPでは、アルファタウリのピエール・ガスリー選手がF1における初優勝を果たした事も記憶に新しい

■スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ チーム代表 フランツ・トスト氏のコメント
「今年はHondaと一緒に戦う4年目のシーズンになります。Hondaはこれまで、F1のPU開発に多くの情熱と資源を投入し、HRD-SakuraとHRD-UKにいるエンジニアたちも素晴らしい仕事をしてきてくれました。その努力により、HondaのPUは高い競争力と信頼性を発揮するに至りましたが、今シーズンはそのPUにさらに改良を加えてシーズンに臨みますので、我々のマシンはより高いパフォーマンスを見せることができると考えています。アルファタウリとHondaはここまで非常にいい関係でパートナーシップを組んできたので、今年いっぱいで彼らがF1を去ることは本当に残念です。一方で、新設されるRed Bull Powertrainsの下で来年以降もHondaのテクノロジーが入ったPUの使用が継続できることを、楽しみにしていますし、我々アルファタウリとレッドブル・レーシングにとっては最善の策を選択することができました。今年はHondaとのラストイヤーになりますので、一緒に可能な限りのいい結果を獲得すべく、ベストを尽くしたいと思います」

▲ドライバーNo.10、ピエール・ガスリー、25歳、国籍フランス
▲ドライバーNo.10、ピエール・ガスリー、25歳、国籍フランス
▲ドライバーNo.22、角田 裕毅(ツノダ ユウキ)、20歳、国籍日本
▲ドライバーNo.22、角田 裕毅(ツノダ ユウキ)、20歳、国籍日本
▲レッドブルホンダは、昨年シリーズ3位だったフェルスタッペンとともに、昨年レーシングポイントに所属しシリーズ4位だったペレスが新たに加入しコンビを組む
▲レッドブルホンダは、昨年シリーズ3位だったフェルスタッペンとともに、昨年レーシングポイントに所属しシリーズ4位だったペレスが新たに加入しコンビを組む

■レッドブル・レーシング・ホンダ チーム代表 クリスティアン・ホーナー氏のコメント
「Hondaとの3年目のシーズンを迎えます。このパートナーシップの最終年にふさわしい、最大限のパフォーマンスをコース上で発揮すべく、チーム全員に士気がみなぎっています。手強いライバルに対して、自分たちがどの位置にいるのかという部分は理解していますが、我々は真のレース屋であり、Hondaと同様に、タイトル獲得を目指して戦うという決意が年を経るごとに強くなっています。Hondaはこれまで、競争力のあるPUを供給すべく、ハイブリッド技術に多くのものを注ぎ込んでくれました。今もなお、パフォーマンス向上に懸ける彼らの献身と情熱には、本当に感謝しています。このオフの間にも、新しいPUから少しでも多くのパフォーマンスを引き出すために、同じく我々のパートナーであるエクソン・モービルとともに懸命に開発を続けてくれました。我々レッドブル・レーシングとしてもそれに応えるべく、新たなマシンであるRB16Bの開発に昼夜を問わず挑んできました。実際には、シーズン序盤の数戦が終わるまでは、ライバルに対する自分たちの本当の実力は測れませんが、Honda、そして我々の経験豊富なドライバーであるマックス(・フェルスタッペン)と、チェコ(セルジオ・ペレス)とともに、この挑戦に向けた準備はできていると考えています」

▲ドライバーNo.11、セルジオ・ペレス、31歳、国籍メキシコ
▲ドライバーNo.11、セルジオ・ペレス、31歳、国籍メキシコ
▲ドライバーNo.33、マックス・フェルスタッペン、23歳、国籍オランダ
▲ドライバーNo.33、マックス・フェルスタッペン、23歳、国籍オランダ

■本田技研工業株式会社 ブランド・コミュニケーション本部長 渡辺康治のコメント
「いよいよ2021年シーズンに向けたF1のプレシーズンテストが始まります。昨年は、トロロッソ時代も合わせるとパートナーシップ3年目となったスクーデリア・アルファタウリとはガスリー選手のドライブで初勝利を飾ることができ、2年目となったレッドブル・レーシングとはフェルスタッペン選手による2勝という結果を残すことができました。一方で、トップチームの背後になかなか近づけない歯がゆさを味わうシーズンともなりました。
Honda F1の集大成となる今年の目標は、言うまでもなくタイトルの獲得です。開幕から毎戦、落とせないレースが続きますので、今日からのテストでは両チームともにしっかりと走り込みを行い、新型のマシンとPUの熟成を進めていきます。

また、アルファタウリからはHondaの四輪ドライバー育成プログラム出身の角田裕毅選手が、F1デビューを果たします。彼はルーキーながら高い才能とスピードを備えたドライバーです。角田選手の世界最速へのチャレンジに向けて、Hondaとしても最大限のサポートをしていく次第です。ぜひともご期待ください。

いつも熱く応援してくださるファンの皆さまのご声援はHonda F1に関わる全員の力になっています。そのご期待に応えることができる結果をつかみ取るべく、最後まで全力で戦ってまいりますので、応援よろしくお願いいたします」

Honda Racing公式サイト
https://honda.racing/ja

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