音声操作とルート案内が完結。パイオニアNP1を使ってみた

パイオニアNP1

カードラロードスターは室内純正カーナビがないグレード(NRーA)なのでNP1が付いていると何かと便利

 声だけで操作・案内するカーナビ、と聞いたときは、どんな製品なのか、正直想像もできなかった。そして実際にパイオニアのNP1を目の前にしても、モニターが付いていないので、どうやって道案内してくれるのか、不思議でもあり、ある意味使ってみるのが楽しみになった。

 というわけで、さっそくNP1を編集部が所有するロードスター号に装着して、いろいろと試してみることにした。

 まずは、あまり説明書などを読まない状態で使い始める。

NP1本体

車外からNP1を撮影 右側の丸いところが前方カメラで130度の広角撮影が可能だ

「NP1(エヌピーワン)、筑波サーキットに行く」といきなりこちらから話しかけてみる。するとNP1は「考え中です……東北道を通るルートをご案内します」とすぐさま言葉での道案内を始めてくれたのだ。

 これまで純正カーナビを含め、いろんなカーナビに触れてきたが、基本的にはモニターを優先して見ながら、それに音声で補助的に道案内してくれるというものが当たり前だっただけに、本当に声だけでナビできるのか、不安に感じるところもあった。しかし、音声だけでもとてもわかりやすく案内してくれる。

 たとえば、次に右に曲がる道を走っているときには「右端の車線を進んでください」と優しくアドバイスしてくれる。また、曲がる場所が近づいて来たら「2つ先の信号を左です」など、実にタイミングよくアナウンスしてくれる。実際にモニターがなくても、まったく道に迷わずに、目的地に到着できた。

NP1本体

運転席からNP1を見たところ 実際はルームミラーの陰にほとんど本体は隠れているので視界を遮らない

 ただ、ここで気になったことも。目的地に間違いなく到着することは理解できるのだが、NP1が音声案内してくれている道は最短のルートなのか、お金が最安で行ける高速道路を通ってくれているのか……。調べてみると、NP1はスマホアプリ「My NP1(マイエヌピーワン)」とリンクさせることできるという。音声+スマホモニターを連携させれば、目的地までどんなルートを通って行くのかが確認できるでの安心だ。

NP1とスマホを連携させると便利

スマホアプリ「My NP1」をインストール NP1とリンクさせると行き先を指示してくれる 走行中は画面を見ないよう注意

 NP1のカーナビ以外のもうひとつ大事な役割は、クラウドドライブレコーダー機能だ。前後にひとつずつカメラを備えているので、万が一のトラブルがあったときにもクラウドに保存し、スマホで確認できるので安心だ。また後方車が異常接近したときにも通知する機能も備えており、“あおり運転”の被害を抑制することもできそうだ。

NP1の装着 全体観

電源コードが見えないように配線作業を進めてもらった NP1本体とインパネ回がすっきりとしている

 SIMカードを標準で装備しており、ドコモ・インカー・コネクトを契約すれば、WiFiスポット機能にも対応するので、車内でも自由にWiFiを使うこともできる。

 これ以外にもNP1の機能は多数あるので、それは別の機会に紹介したい。

NP1装着作業

装着はモービルテック(横浜市)に依頼 助手席足元から電源をとった 作業時間は約1時間 シガーソケット配線もOK

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