ブリザックは北海道、東北で圧倒的な人気を誇るスタッドレス。そのブリザックが新作をリリースした。新型ブリザックWZ-1は、パターンデザインやコンパウンド、形状、素材などすべてをフルモデルチェンジした最新作だ。
今回、旭川市街から旭岳周辺のワインディングを試乗した。ルートにはドライ路面からウエット、踏み固められた滑りやすい根雪、圧雪などさまざまな路面状況があり、新型ブリザックWZ-1がどのようなグリップを発揮するか観察できた。
新型ブリザックWZ-1の特徴は、旧型から非対称デザインを受け継ぎつつサイプ形状を刷新。L字タンクサイプを新採用した。文字通りL字型のサイプだが、サイプ端は閉じていて一般的なサイプの刻み方と異なる点が興味深い。
このL字サイプは氷上グリップを引き上げる目的で採用されているが、サイプの形状がブロック剛性を引き上げる方向で効果を発揮する。加えて新型ブリザックWZ-1はENLITEN技術を初採用した冬タイヤである。ENLITEN技術はさまざま性能を引き上げた上で、その製品に合った性能をとくにアップする。性能チャートを自由自在に作れるわけだが、新型ブリザックWZ-1は氷上グリップや雪上性能をしっかり上げた。結果としてブロック剛性が高まり、それに見合った骨格剛性を備えているため、キビキビとスポーティに走れる。
車重のあるミニバンやハイトワゴン、SUVなどのハイブリッドカーに適した剛性の持ち主といえる。サイズラインアップは109種と幅広い車種に装着可能な点も心強い。
