オフロードタイヤで近年急成長を遂げているのがトーヨータイヤのオープンカントリー。通称「オプカン」だ。街で見かける本格ヨンクに注目して欲しい。かなりの確率でOPEN COUNTRYのロゴを目にするはずだ。ホワイトレターを使ったものも多いので黒い丸の中でクッキリとロゴが浮かんでいる。
このブランドの特徴は、独自に多くのカテゴリーを設定していることだろう。M/T(マッドテレーン)やA/T(オールテレーン)に細かい設定を用意するとともに、R/T(ラギッドテレーン)やH/T(ハイウェイテレーン)といった異なる領域のタイヤをラインナップしている。R/TはM/TとA/Tの間を埋めるような存在だ。
そしてそれぞれに豊富なサイズを備えるとともに、ホワイトレターとブラックレターがあったりもする。となるとマーケットでウケないわけがない。自分のクルマのタイヤサイズに合わないと諦めていたユーザーの救いの神が、この“オプカン”なのである。
オープンカントリーは、今年で誕生して42年になります。グローバルな展開をしており、2000年代の初頭から、アメリカで人気が高まり定着してきました。オフロードレースなどに参戦しながら性能を高め、デザインについても“カッコよさ”を追求しています。アメリカのユーザーは、機能とデザインが両立した製品を求めます。見た目がよくても、乗ったらノイズが凄いとか、ハンドリングが悪いとNGです。オープンカントリーは性能も、デザインも優れた製品づくりに徹底的にこだわっています。そこが強みでありセールスポイントになります。
日本への本格導入は2019年。まだフレッシュな存在ですが、お陰様で、多くのユーザー様から熱烈な支持を頂いています。“オプカン”という愛称で読んでいただけるまでになりました。
“オプカン”は “本格ヨンク”に最適なラインアップを取り揃えています。ランドクルーザー250の場合、純正サイズで楽しむのであればA/T Ⅲがお勧めです。オンロードもオフロードも得意な、様々な地形と気象環境を走破するオールテレーンタイヤです。
よりワイルドさを重視するなら、R/Tトレイルが最適でしょう。オフロード性能とアグレッシブなデザインを兼ね備えた新世代のラギッドテレーンタイヤで、サステナブル素材を採用することで、環境にも優しいタイヤに仕上げています。ちなみにこのR/Tトレイルは、ホワイトレター未設定になります。私たちは各種イベントなどでユーザーの声を直接聞くことを心がけています。その中でランクルユーザーのニーズは、「タイヤを黒く大きく、ゴツく見せたい」ことであると学びました。その学びをR/Tトレイルの商品企画に反映させました。
ちなみにオフロードをアグレッシブに楽しむなら、マッドテレーン(M/T)がお勧めです。ただしリフトアップが前提です。M/Tはいかついイメージが際立ちますから、ファッション性という点でも満足いただけると思います。
ジムニーには、Kカー、シエラ&ノマドともA/T Ⅲに純正サイズを設定しています。A/T Ⅲは、標準タイヤと同等の快適性をキープしながら、逞しさが実感いただけます。またジムニーは、レトロなイメージのカスタマイズを楽しむユーザーが目立ちます。そのような方向けに785という製品を用意しています。785は、オープンカントリー初代モデルの復刻版。トレッドやサイドパターンは40年前のデザインそのままです。もちろん内部の作りは最新仕様ですが、古き良き時代の味わいが楽しめる“オプカン”です。ホワイトレターも真っ白ではなく、あえてベージュがかったカラーにこだわっています。
“オプカン”は、最近のアウトドアブームを受け、シエンタや、フリードなどのミニバンに装着される方も珍しくありません。またハスラーやデリカミニなどに装着可能なKカーサイズも豊富に用意しています。今後はいま以上に女性ユーザーや、ペットとともにカーライフを楽しむ人など、より多くの方に“オプカン”を使っていただけるよう、最適なラインアップにも注力していきたいと考えています。ご期待ください。
