スズキからOEM供給を受けるベーシック軽乗用車のマツダ・キャロルがマイナーチェンジ。エクステリアデザインのリフレッシュや空力性能の向上による燃費性能の改善、先進安全運転支援システムの強化などを実施
マツダは2025年7月24日、軽乗用車のキャロルの一部商品改良を実施し、同日より発売した。
▲マツダ・キャロル・ハイブリッドG(2WD) 価格:149万4900円 全長3395×全幅1475×全高1525mm ホイールベース2460mm 車重710kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費28.2km/リットル 写真のボディカラーは新色のフォギーブルーパールメタリック2トーンカラー(ベージュルーフ)
車種展開は以下の通り。
C:2WD122万2100円/4WD135万3000円
G:2WD135万4100円/4WD148万5000円
ハイブリッドC:2WD132万6600円/4WD145万7500円
ハイブリッドG:2WD149万4900円/4WD161万4800円
▲マツダ・キャロルG(2WD) 価格:135万4100円 全長3395×全幅1475×全高1525mm ホイールベース2460mm 車重700kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費25.8km/リットル 写真のボディカラーはダスクブルーメタリック
スズキからOEM供給を受けて販売するキャロルは、アルトをベースとするマツダ・ブランドのベーシックな軽乗用車だ。今回の改良は、エクステリアデザインのリフレッシュや空力性能の向上による燃費性能の改善、先進安全運転支援システムの強化、ハイブリッドGでの4WDモデルの追加などを実施して、定番軽乗用車としての存在感と魅力度をいっそう高めたことが特徴である。
まずエクステリアでは、フロントおよびリアバンパーを柔らかいフォルムと質感のある造形に刷新するとともに、ハイブリッドモデルに採用するメッキフロントバンパーガーニッシュの形状変更を図って、新鮮味のアップと質感の向上を実現する。一方、ボディカラーではハイブリッドGおよびGに新色のフォギーブルーパールメタリック2トーンカラー(ベージュルーフ)を追加した。内装については、ハイブリッドGに本革巻ステアリングホイールやメッキインサイドドアハンドルを採用して、上質感を高めている。
エアロダイナミクスの改良を図ったこともトピックで、前述の新バンパーやルーフエンドスポイラーの採用などにより空力性能を高めて燃費性能を向上。燃料消費率はWLTCモードでマイルドハイブリッドモデルの2WDが従来の27.7km/リットルから28.2km/リットル、4WDが従来の25.7km/リットルから26.2km/リットル、ガソリンモデルの2WDが従来の25.2km/リットルから25.8km/リットル、4WDが従来の23.5km/リットルから23.8km/リットルと、クラストップレベルの燃費性能を実現している。
先進安全運転支援システムのアップデートも実施し、ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせにより、検知対象を車両や歩行者、自転車、自動二輪車とし、交差点での検知にも対応した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を標準で採用する。さらに、低速時ブレーキサポートに従来からの後退時に加えて前進時の機能を追加。発進お知らせ機能では、先行車発進時の機能に加えて信号切り替わり時のお知らせ機能を追加する。ほかにも、車線逸脱制御機能や車線逸脱警報機能、標識認識機能の改良および機能追加を図って、予防安全性能の向上を果たした。
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、ハイブリッドモデルにR06D型657cc直列3気筒DOHC12V・VVTエンジン(最高出力49ps/6500rpm、最大トルク5.9kg・m/5000rpm)+WA04C型モーター(最高出力1.9kW/1500rpm、最大トルク40Nm/100rpm)/ISG(モーター機能付発電機)+リチウムイオン電池(容量3Ah)+CVTで構成するマイルドハイブリッドを、ガソリンモデルにR06A型658cc直列3気筒DOHC12Vエンジン(最高出力46ps/6500rpm、最大トルク5.6kg・m/4000rpm)+CVTを搭載している。