レクサスは2025年7月24日、旗艦クーペ&コンバーチブルモデルの「LC」を一部改良し、8月4日に発売すると発表。合わせて、特別仕様車のLC500/LC500コンバーチブル“PINNACLE(ピナクル)”を設定し、それぞれ100台限定で抽選販売するとアナウンスした。
▲「より鋭く、より優雅に」を追求した特別仕様車のレクサスLC500“PINNACLE”(写真・右、価格:1780万円)とLC500コンバーチブル“PINNACLE”(写真・左、価格:1780万円)を設定。販売台数はそれぞれ100台限定
車種展開および車両価格は以下の通り。
■LC500h
LC500h:1455万円
LC500h“L package”:1455万円
LC500h“S package”:1538万円
■LC500
LC500:1410万円
LC500“L package”:1410万円
LC500“S package”:1493万円
特別仕様車LC500“PINNACLE”:1780万円
■LC500コンバーチブル
LC500コンバーチブル:1555万円
特別仕様車LC500コンバーチブル“PINNACLE”:1780万円
なお、LC500/LC500コンバーチブル“PINNACLE”は限定100台の内の50台がオーナーを対象に先行抽選を実施し、あとの50台を一般向けの抽選販売分に当てて7月24日から8月7日まで全国のレクサス店にて抽選申し込みを受付け。当選者には8月18日に申し込んだ販売店から連絡の上、商談を開始する予定である。
▲レクサスLC500h“S package” 価格:1538万円 全長4770×全幅1920×全高1345mm ホイールベース2870mm 車重2010kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費14.4km/リットル 写真のボディカラーはソニックイリジウム
▲レクサスLC500コンバーチブル 価格:1555万円 全長4770×全幅1920×全高1350mm ホイールベース2870mm 車重2050kg 乗車定員4名 WLTCモード燃費8.0km/リットル 写真のボディカラーはテレーンカーキマイカメタリック/サンドベージュルーフ
今回の改良は、たゆまぬ進化を追求していくレクサスの“Always On”の思想のもと、車体剛性感のさらなる向上を実施して「Lexus Driving Signature」をいっそう深化させたことが特徴。具体的には、ドアストライカの構造変更により剛性感を高め、優れた操縦安定性とドライバーのステアリング操作にクルマが素直に応える車両応答性をより高次元に両立させた。
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、LC500hに8GR-FXS型3456cc・V型6気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(299ps/36.3kg・m)+2NM型モーター(132kW/300Nm)+リチウムイオン電池+マルチステージハイブリッドトランスミッションを、LC500/LC500コンバーチブルに2UR-GSE型4968cc・V型8気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(477ps/55.1kg・m)+Direct Shift-10ATを搭載している。
“頂点”や“最高峰”を意味する“PINNACLE”の車名を冠し、「より鋭く、より優雅に」を徹底追求するとともに、カラーテーマに“THAW(雪どけ)を据えた”特別仕様車のLC500/LC500コンバーチブル“PINNACLE”の概要に話を移そう。
まず2モデル共通のアイテムとして、専用CFRPリアウイング(固定式)や専用一体成型フロントバンパーカナードを装備して空力性能を向上。また、ムービングパーツの質量合せなどによる回転バランス取りや、シリンダー径のミクロン単位でのつくり込みによってフリクション低減を図ることで、伸び感に磨きをかけると同時により滑らかな回転フィールを実現した高精度チューニングの2UR-GSEエンジンを搭載する。さらに、熟練の技術者が手作業でバックラッシュ再調整を行い、加減速の応答性を向上させるとともに上質なドライビングフィールを提供する高精度チューニングのリアディファレンシャルを組み込んだ。足もとにはブラックスパッタリング塗装を施した専用21インチ鍛造アルミホイール(タイヤは前245/40R21 96Y/後275/35R21 99Y)を組み込む。一方、インテリアについては専用デザインのCFRP製スカッフプレートや特別レーザー加工による超微細な凹凸を重ねて貝殻に見られる構造発色に近しい見栄えを創出した専用プレート(センターコンソール)、カラーテーマである“THAW”に合わせて暖かな季節への移り変わりを表現した専用グラデーション刺繍(助手席インストルメントパネル)などを配備した。
2モデルそれぞれの独自アレンジにも徹底してこだわる。LC500“PINNACLE”はボディカラーに金属工芸の技法から着想を得たマットカラーで、古くから日本に伝わる金属工芸の技法から着想を得たボディカラー「朧銀(おぼろぎん)」を採用。また、内装は大地が露わになっていく雪解けの情景からインスピレーションを受けた専用インテリアカラーのブラック&ホワイトで仕立てる。さらに、ボディ剛性の向上としなやかなサスペンションの動きを両立させるリアアルミ中空サスペンションメンバーを配備した。
▲専用CFRPリアウイング(固定式)や専用一体成型フロントバンパーカナードを装備して空力性能を向上。ボディ剛性の向上としなやかなサスペンション動きを両立させるリアアルミ中空サスペンションメンバーも配備
LC500コンバーチブル“PINNACLE”については、ボディカラーに宇宙を超高速で駆けめぐる素粒子のニュートリノからインスピレーションを受けたニュートリノグレーを採用。ルーフカラーにはシックな装いのブラウンシルバーを組み合わせる。また、内装にはスポーティかつエレガントな専用インテリアカラーのサドルタン&ホワイトを採用した。
▲LC500コンバーチブル“PINNACLE”はボディカラーに宇宙を超高速で駆けめぐる素粒子のニュートリノからインスピレーションを受けたニュートリノグレーを採用。ルーフカラーにはシックな装いのブラウンシルバーを組み合わせる