SUBARUがグローバルバッテリーEVラインアップの第3弾となる新型コンパクトSUVの「アンチャーテッド」を発表。スポーティなファストバックのフォルムに開放的で居心地のよいキャビン空間、最新の先進安全運転支援システムを採用したうえで、パワートレインに最高出力165kWを発生するフロントモーターを搭載したFWDモデルと、総出力252kWを発生する前後モーターを搭載したAWDモデルを設定。駆動用バッテリーには総電力量74.7kWhを確保したリチウムイオン電池を配備し、航続距離はFWDモデルで約300マイル以上、AWDモデルで約280マイル以上を実現
SUBARUは2025年7月18日、グローバルバッテリーEVラインアップの第3弾となる新型コンパクトSUVの「アンチャーテッド(UNCHARTED)」を世界初公開した。
今回公開した新型アンチャーテッドは、既存のソルテラ/bZ4Xと同様、SUBARUとトヨタ自動車が「もっといいクルマづくり」を目指して、互いに強みとする技術や知見を持ち寄り、両社のエンジニアが切磋琢磨しながら共同開発した新世代のBEVモデルに位置する。トヨタ版は「C-HR+」または「CH-R」の名称で2025年内にリリースされる予定だ。車両クラスはソルテラの1クラス下のCセグメントに入り、バッテリーEVならではの優れた走行性能と、使い勝手や取り回しのよさといった実用性を兼ね備えた、多様なユーザーのライフスタイルに応える電動SUVに仕立てている。
▲新型アンチャーテッドはSUBARUとトヨタ自動車が「もっといいクルマづくり」を目指して、互いに強みとする技術や知見を持ち寄り、両社のエンジニアが切磋琢磨しながら共同開発した新世代のBEVモデルに位置する
エクステリアについては、スポーティなファストバックのフォルムを基調に、クリーンでシームレスなフロントフェイス、ハイコントラストで凝縮された塊感のあるボディによって、先進性やスポーティさ、さらにアクティブでタフなイメージを表現。6連のLEDランプを中心に仕立てたヘッドライトとリアコンビネーションライトのデザインも印象的だ。エアロダイナミクスも最大限に重視する。足もとにはグロスブラックの空力カバーを備えた18インチアルミホイールまたはガンメタルフィニッシュおよびグロスブラックインサートを備えた20インチアルミホイールを装着。ボディサイズは全長4520×全幅1870×全高1595mm/ホイールベース2750mmに設定した。ボディカラーはハバネロオレンジメタリック/アストロブラックマイカ/メトロポリスグレーメタリック/コースタルウルフグレーメタリック/コズミックホワイトパールのモノトーンと、ブラックのルーフを配したハバネロオレンジメタリック/メトロポリスグレーメタリック/コースタルウルフグレーメタリック/コズミックホワイトパールの2トーンをラインアップしている。
▲スポーティなファストバックのフォルムを基調に、クリーンでシームレスなフロントフェイス、ハイコントラストで凝縮された塊感のあるボディによって、先進性やスポーティさ、さらにアクティブでタフなイメージを表現
インテリアに関しては、インパネまわりの造形をすっきりとした横基調とし、開放的で居心地のよい空間を表現。また、アンチャーテッド専用のオレンジ色の加飾を施して個性を際立たせる。機能装備の面では、専用トップマウントメーターや14インチセンターインフォメーションディスプレイ&マルチメディアシステム、プッシュボタンスタート、デュアルワイヤレスチャージャー、ダイヤル式シフト、アンビエントライティングなどを採用。シートは前席にヒーテッド機構を、後席に分割可倒機構を配し、表皮にはファブリックやStarTex撥水加工などを設定した。
パワートレインについては、最高出力165kW(221hp)を発生するフロントモーターを搭載したFWDモデルと、総出力252kW(338hp)を発生する前後モーターを搭載したAWDモデルを設定。駆動用バッテリーには総電力量74.7kWhを確保したリチウムイオン電池を配備し、一充電走行距離はFWDモデルで約300マイル(約482km)以上、AWDモデルで約280マイル(約450km)以上を実現する。充電に関しては、急速充電の前にバッテリー本体の温度を調整するバッテリープレコンディショニングを採用し、バッテリーを充電に最適な温度に設定することで、充電量10%から80%までの急速充電時間を約30分でこなすよう設定した。
▲パワートレインには最高出力165kW(221hp)を発生するフロントモーターを搭載したFWDモデルと、総出力252kW(338hp)を発生する前後モーターを搭載したAWDモデルを設定。駆動用バッテリーには総電力量74.7kWhを確保したリチウムイオン電池を配備
走行性能の面では、高出力モーターを採用することでバッテリーEVならではの、レスポンスよくトルクを発生させるモーター特性を活かした、リニアで伸びのある加速を提供。また、SUBARUが培ってきた技術を活かしたサスペンションおよび電動パワーステアリングのセッティングや、新たなAWD制御の導入により、ドライバーがより意のままに操ることができるパフォーマンスを実現している。
なお、アンチャーテッドは2026年に米国市場での導入を予定し、その後随時、市場を拡大していく計画。日本での発売時期に関しては、現在のところ正式なアナウンスはない。