【モータースポーツ特集2025】EVカートで気軽にレース体験

運転免許不要!!モータースポーツ入門のド・定番
仕事帰りにも立ち寄れる都会のサーキットで
レースの醍醐味をみんなで存分に分かち合おう

 平日は昼12時から夜8時まで、週末は昼12時から夜10時まで営業する都市型カートコースがシティサーキット東京ベイである。青海駅(ゆりかもめ)を下りると、そこはもうサーキットの入り口だ。仕事が終わって仲間を誘い、10分セッションを楽しむ。走行後は反省会を兼ねて食事に出かける。そんな利用方法が無理なくできるサーキットである。

 EVカートのメリットはエンジン音がないので、静かな環境で走れる点が挙げられる。そして排出ガスがないので、衣服が汚れる心配がない。だからパンツスタイルの女性を誘って走りに行きやすい。実際、このコースでEVカートに初めて乗って、カートの面白さに目覚めたというお客さんは多いという。なお、カップルでEVカートに乗って、女性のほうが速いケースは珍しくない。

 屋外コース(スカイトラック)は全長400m。低速から力強く加速するEVの特性を活かしたコースレイアウトになっていて、ヘアピンカーブが多い。減速〜コーナリング〜加速を楽しむ運転スタイルに設定されているのである。また、ところどころにカントがついているなど、上級者のドライビングスキルにも対応したコースだ。

 マシンを開発したトムスは、スーパーフォーミュラやスーパーGTなど全日本選手権のトップカテゴリーで何度も優勝している名門。実はトムスは、全日本カート選手権のEV部門の車両開発を担当している。トムスの知識と経験が反映されたEVカートが気軽に楽しめるのだから、チャンスがあればぜひ一度トライしておいたほうがいい。

 屋外コースを走るマシンには身長150㎝以上という規定があるが、屋内コース(ライトニングトラック、全長70m)のキッズ用カートは身長105〜150㎝の子供を対象にしている。屋外コースを走る2人乗りカートの助手席ならば、105㎝以上のキッズでも乗車できる。また、サイバートラックという名称で、シミューレーターを屋内に展開している。

 現在のモータースポーツシーンで活躍するトップドライバーはほぼ例外なく幼少期のカート体験からスタートしている。エンジン付きの本格カートにトライするとなると、なかなかハードルが高い。だが、シティサーキット東京ベイに行けば、誰もが気軽にカート体験ができる。レーシングスーツやハンスなどを揃えて本格的にサーキットを走るスタイルとはひと味異なる世界があることを、お台場でぜひ体験してみてほしい。

 

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