トヨタが「新しいカタチのスポーツSUV」を謳うクラウン・スポーツを商品改良。新グレードとしてハイブリッド車の「スポーツG」を追加するとともに、装備面の一部変更を実施。クラウン誕生70周年を記念した特別仕様車「スポーツRS“THE 70th”」「スポーツZ“THE 70th”」もラインアップ。アップグレードサービス「UPGRADE SELECTIONS by KINTO FACTORY」も設定
トヨタ自動車は2025年7月10日、「新しいカタチのスポーツSUV」を標榜するクラウン・スポーツの一部改良を実施するとともにハイブリッド車の新グレード「スポーツG」を追加設定し、合わせてクラウン誕生70周年を記念した特別仕様車をラインアップして、7月30日に発売すると発表した。
車種展開は以下の通り。
■2.5Lハイブリッド車
スポーツG:520万円
スポーツZ:590万円
特別仕様車スポーツZ“THE 70th”:597万円
■2.5Lプラグインハイブリッド車
スポーツRS:765万円
特別仕様車スポーツRS“THE 70th”:770万円
▲トヨタ・クラウン・スポーツG 価格:520万円 全長4720×全幅1880×全高1565mm ホイールベース2770mm 車重1800kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費21.3km/リットル 写真のボディカラーはマスタード
まずはクラウン誕生70周年記念の第3弾として登場した特別仕様車の「スポーツRS“THE 70th”」と「スポーツZ“THE 70th”」の概要から紹介していこう。エクステリアについては、“世界に誇る日本のクラウン”を表現した専用の外装を纏ったことがトピック。ボディカラーは“日本の風景との調和”を表現したバイトーンのプレシャスメタル×プレシャスホワイトパールとプレシャスメタル×ブラックをオプション設定し(標準設定色のモノトーンも選択可)、ここにマットブラック塗装の8.5J×21アルミホイール&センターオーナメント(タイヤは235/45ZR21サイズ)やSUS/ブラックのドアウィンドウフレームモールディングを、スポーツRS“THE 70th”には標準で、スポーツZ“THE 70th”にはオプションで採用する。また、オプションとして“THE 70th”ロゴをあしらった専用のサイドデカールも用意した。
▲マットブラック塗装の8.5J×21アルミホイール&センターオーナメント(タイヤは235/45ZR21サイズ)をスポーツRS“THE 70th”には標準で、スポーツZ“THE 70th”にはオプションで採用
内包するインテリアは、特別内装色のブラックラスターを基調に、“THE 70th”ロゴをあしらったプレミアムシフトノブやインストルメントパネル(専用レーザー加飾)、プロジェクションカーテシイルミを特別装備。また、クラウン専用キーやマニュアルケースにも“THE 70th”ロゴを配した。さらに、スポーツRS“THE 70th”にはディンプル加工を施した本革巻き3本スポークステアリングホイール(ステアリングスイッチ周辺[ウォームスティール]+スポーク[ダークグレーメタル]+ステッチ[ライトグレー/かがり縫い])やアルミペダル(アクセル・ブレーキ)、スポーツシート(スポーツレザー[本革]/レッドステッチ付)を採用している。
通常モデルの改良内容に話を移そう。
まず、クラウン・スポーツのエッセンスをより購入しやすい価格で設定するハイブリッド車のエントリーモデル「スポーツG」を追加。装備面では上級ファブリック&合成皮革のスポーティシート(助手席肩口パワーシートスイッチなし)やコネクティッドナビ対応の12.3インチHDディスプレイオーディオ、自動防眩インナーミラー、マニュアルレべリング機能付きBi-Beam LEDヘッドランプなどを採用している。
一方、スポーツRSにはブラックの内装色を追加するとともに、マットブラック塗装8.5J×21アルミホイール+225/45R21タイヤをオプションで用意。また、全グレードですべてのドアをスマートエントリー化した。
パワートレインは基本的に従来を踏襲し、ハイブリッド車にA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(最高出力186ps/6000rpm、最大トルク22.5kg・m/3600~5200rpm)、3NM型フロントモーター(最高出力88kW、最大トルク202Nm)、4NM型リアモーター(最高出力40kW、最大トルク121Nm)、バイポーラ型ニッケル水素電池(容量5Ah)を組み合わせた2.5LシリーズパラレルハイブリッドシステムのE-Fourを、プラグインハイブリッド車にA25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC・D-4Sガソリンエンジン(最高出力177ps/6000rpm、最大トルク22.3kg・m/3600rpm)、5NM型フロントモーター(最高出力134kW、最大トルク270Nm)、4NM型リアモーター(最高出力40kW、最大トルク121Nm)を組み合わせたシステム総出力225kW(306ps)のパワーユニットと、大容量のリチウムイオン電池(容量51Ah)を組み合わせた2.5Lプラグインハイブリッドシステムを採用している。
▲KINTO FACTORYがクラウン・スポーツおよびクラウン・クロスオーバーのアップグレードサービス「UPGRADE SELECTIONS by KINTO FACTORY」を設定し、本年8月初旬より発売すると告知
なお、KINTO FACTORYではクラウン・スポーツおよびクラウン・クロスオーバーのアップグレードサービス「UPGRADE SELECTIONS by KINTO FACTORY」を設定し、クラウン誕生70周年を記念した特別仕様車の装備、具体的には“THE 70th”ロゴをあしらったプロジェクションカーテシイルミ/プレミアムシフトノブ/サイドデカールをアップグレードサービスとして本年8月初旬より発売すると予告。インテリアカラーのカスタマイズも可能としている。