いすゞが第7世代となる新世代のエルフとエルフミオに4WDモデルを設定。エルフはトランスミッションとして従来のMTに加えて、9速DCT「ISIM」が選択可。エルフミオには6速ATを採用して、AT限定の普通免許で運転できる国内唯一の4WDディーゼルトラックとしてラインアップ。先進安全運転支援システムのバージョンアップも実施
いすゞ自動車は2025年7月1日、小型トラックのエルフの4WDモデルを全面改良し、合わせてエルフミオに4WDモデルを追加設定して、同日より発売した。
エルフ4WDはキャブの内外装を全面的に刷新するとともに、トランスミッションとして従来のMTに加えて、AT免許で運転可能な9速DCT「ISIM(アイシム)」を新採用。最先端ディーゼルの4JZ1型2999cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンとの組み合わせにより、優れた燃費性能とスムースな走行性能を実現する。燃費性能ではJH25モード燃費基準値に対して全車+5%を達成し、とくにISIM搭載車では+15%を成し遂げて、ディーゼル小型トラックとして唯一、重量税免税・自動車税非課税の対象に昇華させた。
先進安全運転支援システムの進化も見逃せない。交差点プリクラッシュブレーキ(右左折時)のブレーキ作動対象を、従来の対向歩行者のみから対向車両にまで拡大し、交差点内における事故被害を軽減。また、ドライバーに急病などの異常が発生した場合にEDSSスイッチ操作またはドライバーステータスモニターによる異常検知により、車両が自動で制動をかけて停止するドライバー異常時対応システム(EDSS)の機能を強化。レーンキープアシスト(LKA)との組み合わせで車線内での自動停止が可能となり、より安全かつ安定した停車動作を実現している。
エルフミオ4WDについては、最大積載量1.05トンを確保しつつ、平ボディやバン、温度管理車など幅広い架装物に対応。消防車架装にも対応可能で、官公庁や自治体、消防団等のニーズに応える。パワートレインにはRZ4E型1898cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンに、マニュアルモード付6速ATのトランスミッションを組み合わせ、スムースな走行フィールと低燃費を実現。燃費面ではクラスで唯一、中量車燃費基準を達成し、JC08モードで13.5km/リットルを実現している。
なお、エルフミオ4WDはいすゞ販売会社での販売に加えて、オンライン販売チャネル「ELFmioストア」でも見積もり・商談が可能(9月下旬より取り扱い開始予定)。限定メンテナンスリースプランも提供している。