SUBARUがダイハツからOEM供給を受ける小型SUVのレックスに「e-SMART HYBRID」モデルを設定。エンジンで発電した電力を用いてモーターを駆動させて走行するシリーズ方式のハイブリッドシステムを採用し、WLTCモード燃費はクラストップレベルの28.0km/リットルを実現
SUBARUは2025年6月12日、小型SUVのレックス(REX)にハイブリッドモデルを設定すると発表した。
▲SUBARUレックス・Zハイブリッド 価格:260万8100円 全長3995×全幅1695×全高1620mm ホイールベース2525mm 車重1070㎏ 乗車定員5名 WLTCモード燃費28.0km/リットル 写真のボディカラーはナチュラルベージュマイカメタリック
車種展開は以下の通り。
Gハイブリッド:221万6500円
Zハイブリッド:260万8100円
▲SUBARUレックス・Gハイブリッド 価格:221万6500円 全長3995×全幅1695×全高1620mm ホイールベース2525mm 車重1060㎏ 乗車定員5名 WLTCモード燃費28.0km/リットル 写真のボディカラーはシャイニングホワイトパール
ダイハツからOEM供給を受ける、ロッキーのハイブリッドモデルをベースとしたレックスの「e-SMART HYBRID」モデルは、パワートレインにエンジンで発電し、その電力を使用してモーターで駆動するシリーズ式ハイブリッドを採用する。発電専用エンジンはWA-VEX型1196cc直列3気筒DOHC12Vユニットで、最高出力は82ps/5600rpm、最大トルクは10.7kg・m/3200~5200rpmを発生。これにE1A型モーター(最高出力78kW/4372~6329rpm、最大トルク170Nm/0~4372rpm)とリチウムイオン電池(容量4.3Ah)を組み合わせて、前輪を駆動する。トランスアクスルは発電・駆動用のモータージェネレーター(MG)と、減速機構およびディファレンシャル機構からなる動力伝達機構で構成し、また2つのモーターを並列配置することでシステム全体をコンパクトにまとめた。
さらに、アクセルペダルの踏み加減を調整するだけで車速をコントロールできる「スマートペダル」を採用。出足の力強い加速が特徴の「ノーマルモード」と燃費に優しい「エコモード」が選択可能で、低速ではクリープ走行を残すことで街乗りや駐車時の扱いやすさにも配慮する。従来通りの運転フィールを求めるユーザー向けに、スマートペダルOFFでの走行もできるようにした。肝心の燃費性能は、クラストップレベルの28.0km/リットル(WLTCモード)を実現している。
装備面では、エクステリアにSUBARUの六連星エンブレムを配したガンメタリック塗装のフロントグリルや、フロントフェンダー後部とリアゲートに貼付したe-SMART HYBRIDエンブレムなどを専用装備。足もとにはGハイブリッドが16インチアルミホイール(タイヤは195/65R16サイズ)、Zハイブリッドが切削+ブラック塗装17インチアルミホイール(タイヤは195/60R17サイズ)を装着する。
一方で内装については、六連星エンブレムを配したステアリングホイールに、ハイブリッド用のアクティブマルチインフォメーションメーターやドライブモード切替ステアリングスイッチ(ECOモード切替)、アクセサリーコンセント(AC100V/1500W、1個、非常時給電システム付)などを専用装備。また、安全システムとして車両接近通報装置を標準で組み込んでいる。