第3世代の新型日産リーフは歴代リーフから得たさまざまな知見を商品開発に反映

日産が今月後半に正式発表を予定する新型リーフのインサイドビデオの第1弾を公開。歴代リーフから得たさまざまな知見を商品開発に反映したうえで、力強いデザイン、長距離移動の実現、ストレスのない充電体験を目指して第3世代の新型を企画。クロスオーバーとして再構築したエクステリアデザインは空力を重視して設計し、空気抵抗係数は日本・米国仕様で0.26、欧州仕様で0.25を実現

 日産自動車は2025年6月3日、今月後半に正式発表を予定する新型リーフの商品企画、デザイン、開発チームのメンバーを特集した3部構成の短編インサイドビデオシリーズを作成し、その第1弾を公開した。

▲日産が今月後半に正式発表を予定する新型リーフの3部構成の短編インサイドビデオシリーズを作成し、その第1弾を公開

▲日産が今月後半に正式発表を予定する新型リーフの3部構成の短編インサイドビデオシリーズを作成し、その第1弾を公開

 第3世代となる新型リーフは、2010年に初代モデルの発売以降で蓄積した知見に基づいて企画。同車は発売以来15年間で、グローバルに約70万台を販売し、その推定累計走行距離は約280億kmに達しており、そこで得たノウハウを活かして、新型の設計および開発を進めた。

▲ビデオでは日産グローバル商品企画部門の責任者であるリチャード・カンドラー氏が登場。新型リーフは「EVの購入に意欲的な顧客のためだけでなく、内燃機関車の代わりとなる選択肢になることを目指して開発してきた」とコメントする

▲ビデオでは日産グローバル商品企画部門の責任者であるリチャード・カンドラー氏が登場。新型リーフは「EVの購入に意欲的な顧客のためだけでなく、内燃機関車の代わりとなる選択肢になることを目指して開発してきた」とコメントする

 インサイドビデオ第1弾には、日産グローバル商品企画部門の責任者であるリチャード・カンドラー氏と、プログラム・デザイン・ディレクターの田勢信崇氏が登場する。まずカンドラー氏は、「新型リーフは、EVの購入に意欲的な顧客のためだけでなく、内燃機関車の代わりとなる選択肢になることを目指して開発してきました」とコメント。また、「感性と合理性のバランスを取り、スリークで大胆なデザインとファミリー層のニーズにも応える考え抜かれたパッケージングの両立を目指しました」と、その開発方針を解説する。具体的には、力強いデザイン、長距離移動の実現、ストレスのない充電体験を目指して第3世代の新型を企画したと、ビデオ内で発言した。

▲新型リーフは歴代リーフから得たさまざまな知見を商品開発に反映。具体的には、力強いデザイン、長距離移動の実現、ストレスのない充電体験を目指して第3世代の新型を企画する

▲新型リーフは歴代リーフから得たさまざまな知見を商品開発に反映。具体的には、力強いデザイン、長距離移動の実現、ストレスのない充電体験を目指して第3世代の新型を企画する

 エクステリアデザインに関しては、田勢氏がその詳細をビデオ内で紹介する。基本スタイルは力強く圧倒的な存在感を放つ新進のクロスオーバーとして再構築したことが特徴。また、空力特性を最大限に重視し、フラッシュドアハンドルやグリルシャッター、最適化されたホイールデザイン、フラットなアンダーフロア、そして空気抵抗を抑制するファストバックシルエットなどを採用して、空気抵抗係数(Cd)は米国と日本仕様で0.26を、専用のホイールとドアミラーデザインを設定する欧州仕様では0.25を成し遂げる。そのエクステリアの特徴を田勢氏は「すべてのデザインエレメントは、空力効率とエネルギー効率を考えて決定してきました。調光パノラミックガラスルーフも例外ではありません。これにより、空気の流れが剥離する重要なポイントで車両の高さを12mm減少させながら、調光機能を備えることで室内の十分なヘッドルームを確保できました」と解説した。

▲新型リーフのエクステリアデザインはプログラム・デザイン・ディレクターの田勢信崇氏がその詳細を解説する

▲新型リーフのエクステリアデザインはプログラム・デザイン・ディレクターの田勢信崇氏がその詳細を解説する

▲基本スタイルは力強く圧倒的な存在感を放つ新進のクロスオーバーとして再構築する

▲基本スタイルは力強く圧倒的な存在感を放つ新進のクロスオーバーとして再構築する

▲特徴的なライティングを配した精悍かつ先進的なフロントマスクを採用

▲特徴的なライティングを配した精悍かつ先進的なフロントマスクを採用

▲空力特性を最大限に重視。フラッシュドアハンドルやグリルシャッター、最適化されたホイールデザイン、フラットなアンダーフロア、そして空気抵抗を抑制するファストバックシルエットなどを採用して、空気抵抗係数(Cd)は米国と日本仕様で0.26を、専用のホイールとドアミラーデザインを設定する欧州仕様では0.25を実現

▲空力特性を最大限に重視。フラッシュドアハンドルやグリルシャッター、最適化されたホイールデザイン、フラットなアンダーフロア、そして空気抵抗を抑制するファストバックシルエットなどを採用して、空気抵抗係数(Cd)は米国と日本仕様で0.26を、専用のホイールとドアミラーデザインを設定する欧州仕様では0.25を実現

 コメント内の調光パノラミックガラスルーフは、オプションで用意する。遮熱仕様の調光システムを組み込むことで室内空間を圧迫する従来のサンシェードは不要となり、後部座席の広いヘッドルームを確保。また、エレクトロクロミック技術によりボタン操作ひとつでガラス層内の分子の並び方を調整し、ガラスの透明度と室内に入る光の量をコントロールすることで、いつでも明るく快適な室内空間が楽しめる。さらに、赤外線(IR)反射コーティングを施し、日射による負荷を軽減した。日産のCMF-EVプラットフォームも広々とした室内空間の創出に寄与。同プラットフォームの採用はフラットなフロアを実現し、乗員全員に広々とした開放感をもたらしている。

▲遮熱仕様の調光システムを組み込んだパノラミックガラスルーフを設定

▲遮熱仕様の調光システムを組み込んだパノラミックガラスルーフを設定

 なお、日産はインサイドビデオの第2弾と第3弾を随時公開していくと予告している。

 

SNSでフォローする