トヨタJPN TAXIがタクシー用車両としての機能・安全装備を拡充。LPGタンクの容量アップも実施

トヨタがタクシー用車両「JPN TAXI」をマイナーチェンジ。LPGタンクの容量拡大やメーターの意匠変更を実施するとともに、機能装備の拡充や先進安全運転支援システムのバージョンアップなどを敢行

 トヨタ自動車は2025年6月2日、タクシー用車両「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」を一部改良し、同日より発売した。

▲トヨタJPN TAXI 匠 価格:368万600円 全長4400×全幅1695×全高1750mm ホイールベース2750mm 車重1420kg 乗車定員5(車いす乗車時3)名 WLTCモード燃費16.5km/リットル

▲トヨタJPN TAXI 匠 価格:368万600円 全長4400×全幅1695×全高1750mm ホイールベース2750mm 車重1420kg 乗車定員5(車いす乗車時3)名 WLTCモード燃費16.5km/リットル

車種展開は以下の通り。

匠(たくみ):368万600円

和(なごみ):345万5100円

▲トヨタJPN TAXI 和 価格:345万5100円 全長4400×全幅1695×全高1750mm ホイールベース2750mm 車重1400kg 乗車定員5(車いす乗車時3)名 WLTCモード燃費16.5km/リットル

▲トヨタJPN TAXI 和 価格:345万5100円 全長4400×全幅1695×全高1750mm ホイールベース2750mm 車重1400kg 乗車定員5(車いす乗車時3)名 WLTCモード燃費16.5km/リットル

 今回の改良は、LPGタンクの容量拡大やメーターの意匠変更を実施するとともに、機能装備の拡充や先進安全運転支援システムのバージョンアップなどを図って、タクシー用車両としてより良いモデルに進化したことが特徴である。

▲LPGタンクの容量を従来の52リットルから58リットルに拡大して航続距離を延ばす

▲LPGタンクの容量を従来の52リットルから58リットルに拡大して航続距離を延ばす

 まずパワートレインは、従来と同様にLPGを使用燃料とする1NZ-FXP型1496cc直列4気筒エンジン(74ps/11.3kg・m)、2LM型モーター(45kW/169Nm)、ニッケル水素電池(容量6.5Ah)で構成するリダクション機構付THSⅡを採用したうえで、LPGタンクの容量を従来の52リットルから58リットルに拡大して航続距離を延伸。また、7インチTFTカラーメーター(メーター照度コントロール付)+マルチインフォメーションディスプレイの意匠を変更して、視認性を向上させる。さらに、天井サーキュレーターの吹き出し口のフィンを利用者自身で調整可能な可動式に変更。加えて、外部給電アタッチメントを全グレードにメーカーオプションで設定した。

▲7インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイの意匠を変更して視認性を向上

▲7インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイの意匠を変更して視認性を向上

▲従来と同様に抗菌シートおよび後席抗菌シートベルトを採用。写真は匠の合皮シート

▲従来と同様に抗菌シートおよび後席抗菌シートベルトを採用。写真は匠の合皮シート

▲天井サーキュレーターの吹き出し口のフィンを利用者自身で調整可能な可動式に刷新

▲天井サーキュレーターの吹き出し口のフィンを利用者自身で調整可能な可動式に刷新

▲外部給電アタッチメントを全グレードにメーカーオプションで設定

▲外部給電アタッチメントを全グレードにメーカーオプションで設定

 先進安全運転支援システムの面では、Toyota Safety Senseが対応する事故形態をいっそう拡大したことがトピックだ。まず、歩行者(昼)に加えて、プリクラッシュセーフティの検知範囲をさらに拡張。具体的には、歩行者(夜)、自転車運転車(昼・夜)、自動二輪車(昼)や交差点右折時に直進してくる対向直、交差点右左折時の横断歩行者・自転車運転者、交差点に進入する際の車両および自動二輪車を検知対象とする。また、急な操舵による車線逸脱の抑制をサポートする緊急時操舵支援機能を採用。さらに、低速走行時に急なアクセル踏み込みによる急加速を抑制し、衝突回避または被害の軽減をサポートする低速時加速抑制機能を組み込んだ。

▲プリクラッシュセーフティの検知範囲をさらに拡張。具体的には、歩行者(夜)、自転車運転車(昼・夜)、自動二輪車(昼)や交差点右折時に直進してくる対向直、交差点右左折時の横断歩行者・自転車運転者、交差点に進入する際の車両および自動二輪車を検知対象とする

▲プリクラッシュセーフティの検知範囲をさらに拡張。具体的には、歩行者(夜)、自転車運転車(昼・夜)、自動二輪車(昼)や交差点右折時に直進してくる対向直、交差点右左折時の横断歩行者・自転車運転者、交差点に進入する際の車両および自動二輪車を検知対象とする

▲急な操舵による車線逸脱の抑制をサポートする緊急時操舵支援機能を採用

▲急な操舵による車線逸脱の抑制をサポートする緊急時操舵支援機能を採用

▲低速走行時に急なアクセル踏み込みによる急加速を抑制し、衝突回避または被害の軽減をサポートする低速時加速抑制機能を装備

▲低速走行時に急なアクセル踏み込みによる急加速を抑制し、衝突回避または被害の軽減をサポートする低速時加速抑制機能を装備

 安全機能装備の拡充も見逃せない。従来から設定していた車線逸脱警報に加えて、車線逸脱抑制の機能を追加したレーンディパーチャーアラート(LDA)を採用。また、ヘルプネットおよびeケアを標準装備化する(利用にはT-Connectの契約が必要)。さらに、ブラインドスポットモニターを上級グレードにメーカーオプションで設定した。

▲従来から設定していた車線逸脱警報に加えて、車線逸脱抑制の機能を追加したレーンディパーチャーアラート(LDA)を採用

▲従来から設定していた車線逸脱警報に加えて、車線逸脱抑制の機能を追加したレーンディパーチャーアラート(LDA)を採用

▲ヘルプネットおよびeケアを標準装備化

▲ヘルプネットおよびeケアを標準装備化

▲ブラインドスポットモニターを上級グレードにメーカーオプションで設定

▲ブラインドスポットモニターを上級グレードにメーカーオプションで設定

 

 

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