ロータスがスポーツカー・シリーズの「エミーラ」に特別仕様車の「エミーラ・クラーク エディション」を設定。天賦の才を持つ名ドライバーのジム・クラークとチーム・ロータスがタッグを組んで、F1やヨーロッパとイギリスのF2、タスマンシリーズ、インディ500で頂点に君臨した1965年シーズンから60周年を迎えることを記念したスペシャルモデル。販売台数は60台限定
英国ロータスカーズは2025年5月2日(現地時間)、ミッドシップエンジン・スポーツカーの「エミーラ(EMIRA)」に特別仕様車の「エミーラ・クラーク エディション(EMIRA CLARK EDITION)」を設定し、60台限定で販売すると発表。また、5月4日に決勝を迎えたFIA-F1世界選手権マイアミ・グランプリではエミーラ・クラーク エディションの実車を公開した。
▲ロータスが天賦の才を持つ往年の名ドライバーのジム・クラークとチーム・ロータスがタッグを組んで、F1やヨーロッパとイギリスのF2、タスマンシリーズ、インディ500で頂点に君臨した1965年シーズンから60周年を迎えることを記念したスペシャルモデル「エミーラ・クラーク エディション」を発表。販売台数は60台限定
今回の特別仕様車は、天賦の才を持つ往年の名ドライバーのジム・クラーク(Jim Clark)とチーム・ロータスがタッグを組んで、F1やヨーロッパとイギリスのF2、タスマンシリーズ、インディ500で頂点に君臨した1965年シーズンから60周年を迎えることを記念したスペシャルモデルに位置する。“フライング・スコット”の異名を持つスコットランド・ファイフ州キルマニー出身のジム・クラーク(1963年3月4日生まれ、1968年4月7日ドイツ・ホッケンハイムリンク開催のヨーロッパF2選手権第2戦にて事故死)は、ロータスの創始者のコーリン・チャップマンに見出され、1960年代にチーム・ロータスで大活躍した伝説のドライバー。F1選手権では1963年と1965年にドライバーズチャンピオンに輝く。とくに1965年のシーズンでは米国のインディアナポリス500、通称インディ500でも勝利を飾り、史上初めてインディ500とF1タイトルの同時制覇を果たしたドライバーとなった。
今回の特別仕様車は、パワートレインに3456cc・V型6気筒DOHC・VVT-iスーパーチャージャーエンジンを搭載するミッドシップスポーツのエミーラV6をベースに、ジム・クラークがドライブしたロータスのインディ500ウィナーマシン「タイプ38」をオマージュして内外装を仕立てたことが特徴である。エクステリアはインディグリーンを現代的に再現した“クラーク・レーシンググリーン”のボディカラーにブラックのルーフ、アイコニックなヘセルイエローのストライプおよびピンストライプを採用。シルバーのドアミラーやブルーアルマイト仕上げのフューエルキャップ、ヘセルイエローで塗装したテールパイプなども、タイプ38から着想を得た部分だ。さらに、ドアには“CLARK EDITION”の専用ロゴをあしらって、特別感を強調している。
インテリアについてもタイプ38をリスペクトし、鮮やかなレッドのカラーを内装パーツの随所に採用する。ステアリングホイールはアッパーとボトムをフラット化したうえで、赤いトリムを配備。シフトノブにはクラシカルなウッドを採用する。バケットタイプのシートはレザーとアルカンターラの表皮を張り、合わせて運転席はタイプ38と同様のレッド、タイプ38には未装着の助手席はブラックで仕立てた。また、ダッシュボードには“Jim Clark”サイン刺繍を、カーボン製キックプレートには“CLARK EDITION”バッジと“1 OF 60”シリアルナンバーを、バルクヘッドにはスコットランドのロッホキャロン地方のタータンチェックをあしらった“ジム・クラーク記念バッジ”を装着して、特別感を際立たせている。
装備面ではほかにも、通常ではオプション設定の「ロータス・ドライバーズ・パック」に含まれるスポーツサスペンションや、トラックモード付きのドライブモードセレクターなどを標準で採用。さらに、購入者にはCLARK EDITION専用ディテールをあしらったハンドクラフトの特製レザーホールドオールを付属する。日本市場おける車両価格は2359万5000円に設定した。