第6世代となる新型SUBARUフォレスターが米国でワールドプレミア

北米SUBARUが6年ぶりにフルモデルチェンジした新型フォレスターを2023ロサンゼルスオートショーで世界初公開。走る愉しさを感じさせる優れた運動性能、安心を提供する先進安全装備、とことん使えるユーティリティなど、機能や実用性をさらに高めた新世代のSUVに進化。米国市場では2024年春以降に発売予定

 SUBARUの北米部門は2023年11月16日(現地時間)、6年ぶりにフルモデルチェンジした新型フォレスターを2023ロサンゼルスオートショーで世界初公開した。

▲SUBARUが第6世代となる新型フォレスターを2023ロサンゼルスオートショーで世界初公開。写真は最上級グレードのTouring。ボディサイズは従来比で1.2インチ長く、0.5インチ幅広く、高さとホイールベースが同寸の全長183.3×全幅72.0×全高68.1インチ/ホイールベース105.1インチ(同4655×1828×1730mm/2670mm)に設定

▲SUBARUが第6世代となる新型フォレスターを2023ロサンゼルスオートショーで世界初公開。写真は最上級グレードのTouring。ボディサイズは従来比で1.2インチ長く、0.5インチ幅広く、高さとホイールベースが同寸の全長183.3×全幅72.0×全高68.1インチ/ホイールベース105.1インチ(同4655×1828×1730mm/2670mm)に設定

 

 今回の全面改良で第6世代に移行した新型フォレスターは、走る愉しさを感じさせる優れた運動性能、安心を提供する先進安全装備、とことん使えるユーティリティなど、機能や実用性をさらに高めた新世代のSUVに進化したことが特徴。グレードは「Base(ベース)」、「Premium(プレミアム)」、「Sport(スポーツ)」、「Limited(リミテッド)」、「Touring(ツーリング)」という5タイプを設定し、北米市場での発売は2024年春以降を予定している。

▲新型フォレスターは走る愉しさを感じさせる優れた運動性能、安心を提供する先進安全装備、とことん使えるユーティリティなど、機能や実用性をさらに高めた新世代のSUVに進化したことが特徴。写真はSportグレード

▲新型フォレスターは走る愉しさを感じさせる優れた運動性能、安心を提供する先進安全装備、とことん使えるユーティリティなど、機能や実用性をさらに高めた新世代のSUVに進化したことが特徴。写真はSportグレード

 

 エクステリアに関しては、頑丈かつ堂々とした存在感を感じさせるフォレスターらしいデザインを踏襲したうえで、より洗練度と上質感を増したルックスで構成する。フロント部は、デイタイムランプを組み込んだ新造形のLEDヘッドランプに、そのヘッドランプにまでつながり高い位置に軸を通す大胆な造形のグリル、厚みのあるバンパーなどを採用して、印象的で風格のあるマスクを創出。一方でサイドビューは、高さと力強さを強調するショルダーラインとホイールアーチ、骨太のリアピラー、新造形のアルミホイール(BaseとPremiumは17インチ、Limitedは18インチ、SportとTouringは19インチ)などを配して、SUVらしい力感を際立たせる。フロントフェンダー後端にエアアウトレットを組み込んで、フロントタイヤの揚力低減と走行安定性の向上を図ったこともトピックだ。そしてリアセクションは、荷室空間の広さを感じさせる傾斜を抑えたリアゲートや、高い位置でつないだ左右のLEDコンビネーションランプなどを導入して、ワイド感と安定感を強調した後ろ姿を実現する。また、フロント、サイド、リアのボディ周囲にアンダーガードを装着し、合わせてトリムレベルに応じたカラー仕上げを施した。ボディサイズは従来比で1.2インチ長く、0.5インチ幅広く、高さとホイールベースが同寸の全長183.3×全幅72.0×全高68.1インチ/ホイールベース105.1インチ(同4655×1828×1730mm/2670mm)に設定。グランドクリアランスは8.7インチ(220mm)を確保している。

▲フロント部はデイタイムランプを組み込んだ新造形のLEDヘッドランプに、そのヘッドランプにまでつながり高い位置に軸を通す大胆な造形のグリル、厚みのあるバンパーなどを採用して、印象的かつ風格のあるマスクを演出

▲フロント部はデイタイムランプを組み込んだ新造形のLEDヘッドランプに、そのヘッドランプにまでつながり高い位置に軸を通す大胆な造形のグリル、厚みのあるバンパーなどを採用して、印象的かつ風格のあるマスクを演出

▲リアセクションは、荷室空間の広さを感じさせる傾斜を抑えたリアゲートや、高い位置でつないだ左右のLEDコンビネーションランプなどを導入して、ワイド感と安定感を強調した後ろ姿を実現

▲リアセクションは、荷室空間の広さを感じさせる傾斜を抑えたリアゲートや、高い位置でつないだ左右のLEDコンビネーションランプなどを導入して、ワイド感と安定感を強調した後ろ姿を実現

▲サイドビューは高さと力強さを強調するショルダーラインとホイールアーチ、厚みのあるリアピラーなどを配して、SUVらしい力感を際立たせる

▲サイドビューは高さと力強さを強調するショルダーラインとホイールアーチ、厚みのあるリアピラーなどを配して、SUVらしい力感を際立たせる

▲新造形のアルミホイールを装着。写真はTouringの19インチアルミホイールで、タイヤには235/50R19サイズを組み合わせる。フロントフェンダー後端にはエアアウトレットを設定

▲新造形のアルミホイールを装着。写真はTouringの19インチアルミホイールで、タイヤには235/50R19サイズを組み合わせる。フロントフェンダー後端にはエアアウトレットを設定

▲フロント、サイド、リアのボディ周囲にアンダーガードを装着し、合わせてトリムレベルに応じたカラー仕上げを施す。写真のSportグレードはゴールドのカラーアクセントを随所に配備

▲フロント、サイド、リアのボディ周囲にアンダーガードを装着し、合わせてトリムレベルに応じたカラー仕上げを施す。写真のSportグレードはゴールドのカラーアクセントを随所に配備

 

 内包するインテリアは、インストルメントパネルやシフト操作部まわりを中心に、随所でSUVらしい頑丈さと安心感を表現。また、様々な機能を集約した縦型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイをインテリアの中央に配置し、実用性と利便性を高める。ユーティリティの面では、ドライバーシートのみ、フロントシートのみ、前後席の3パターンでコントロールが可能なエアコンの集中送風モードを採用して快適性と燃費の向上に寄与。上級グレードでは最新のコネクティッド機能のSUBARU STARLINKに対応させ、合わせてApple CarPlayおよびAndroid Autoのワイヤレス接続を配備する。シートについては、前席に骨盤を支える新しいシート構造を採用したうえで、ショルダー部をスリム化して視認性を高めたコンフォートシートを、後席に6:4分割可倒式シートを装備。表皮はトリムレベルによってレザーやファブリックなどを採用する。一方、ラゲッジルームは後席使用時で29.6cu.ft.、後席格納時で最大74.4cu.ft.の容量を確保。また、リアバンパーの下に足を入れて引くだけでリアゲートを開閉できる、キックセンサー式ハンズフリーパワーリアゲートを設定した。

▲インストルメントパネルやシフト操作部まわりを中心に、随所でSUVらしい頑丈さと安心感を表現。また、様々な機能を集約した縦型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイをインテリアの中央に配置し、実用性と利便性を高める

▲インストルメントパネルやシフト操作部まわりを中心に、随所でSUVらしい頑丈さと安心感を表現。また、様々な機能を集約した縦型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイをインテリアの中央に配置し、実用性と利便性を高める

▲前席には骨盤を支える新しいシート構造を採用したうえで、ショルダー部をスリム化して視認性を高めたコンフォートシートを装着

▲前席には骨盤を支える新しいシート構造を採用したうえで、ショルダー部をスリム化して視認性を高めたコンフォートシートを装着

▲後席には6:4分割可倒式シートを装備。表皮はトリムレベルによってレザーやファブリックなどを採用する。写真はTouringグレードのレザー表皮

▲後席には6:4分割可倒式シートを装備。表皮はトリムレベルによってレザーやファブリックなどを採用する。写真はTouringグレードのレザー表皮

▲ブラック基調の内装カラーおよびシートも選択可。写真はSportグレードのインテリア

▲ブラック基調の内装カラーおよびシートも選択可。写真はSportグレードのインテリア

▲ラゲッジルームは後席使用時で29.6cu.ft.、後席格納時で最大74.4cu.ft.の容量を確保。また、リアバンパーの下に足を入れて引くだけでリアゲートを開閉できる、キックセンサー式ハンズフリーパワーリアゲートを配備する

▲ラゲッジルームは後席使用時で29.6cu.ft.、後席格納時で最大74.4cu.ft.の容量を確保。また、リアバンパーの下に足を入れて引くだけでリアゲートを開閉できる、キックセンサー式ハンズフリーパワーリアゲートを配備する

 

 パワーユニットには、振動・騒音を低減することで動的質感を高めた改良版のFB25型2.5リットル水平対向4気筒DOHC直噴ガソリンエンジンを搭載。最高出力は180hp、最大トルクは178lb-ftを発生する。トランスミッションにはセッティングを見直したリニアトロニック(フル電子制御CVT)を組み合わせ、Premium、Sport、Limited、Touringにはパドルシフターを配備。駆動機構には制御を刷新したアクティブトルクスプリットAWDを採用し、滑りやすい路面等でエンジン、トランスミッション、ブレーキ等をコントロールするX-MODEや、コーナリング性能の向上に寄与する先進機能のアクティブトルクベクタリング、インテリジェントドライブアシストシステムのSI-DRIVEなども設定した。

 基本骨格にはフルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性アップを果たした進化版のスバルグローバルプラットフォームを採用。懸架機構は従来の形式を踏襲したうえでセッティングを見直し、しなやかさとスポーティさをより高い次元で両立させる。また、操舵機構には2ピニオン電動パワーステアリングを配備し、ダイレクトで自然な操舵感を獲得するとともに、応答遅れのないリニアなステアリングフィールを実現した。

▲パワーユニットには振動・騒音を低減することで動的質感を高めた改良版のFB25型2.5リットル水平対向4気筒DOHC直噴ガソリンエンジンを搭載。最高出力は180hp、最大トルクは178lb-ftを発生

▲パワーユニットには振動・騒音を低減することで動的質感を高めた改良版のFB25型2.5リットル水平対向4気筒DOHC直噴ガソリンエンジンを搭載。最高出力は180hp、最大トルクは178lb-ftを発生

▲トランスミッションにはセッティングを見直したリニアトロニック(フル電子制御CVT)を採用。Premium、Sport、Limited、Touringにはパドルシフターを配備する

▲トランスミッションにはセッティングを見直したリニアトロニック(フル電子制御CVT)を採用。Premium、Sport、Limited、Touringにはパドルシフターを配備する

▲駆動機構には制御を刷新したアクティブトルクスプリットAWDを採用。滑りやすい路面等でエンジン、トランスミッション、ブレーキ等をコントロールするX-MODEも組み込む

▲駆動機構には制御を刷新したアクティブトルクスプリットAWDを採用。滑りやすい路面等でエンジン、トランスミッション、ブレーキ等をコントロールするX-MODEも組み込む

▲操舵機構には2ピニオン電動パワーステアリングを配備。ダイレクトで自然な操舵感を実現するとともに、応答遅れのないリニアなステアリングフィールを獲得する

▲操舵機構には2ピニオン電動パワーステアリングを配備。ダイレクトで自然な操舵感を実現するとともに、応答遅れのないリニアなステアリングフィールを獲得する

 

 先進安全運転支援システムの拡充も見逃せない。自車速度が低速時に、新型ステレオカメラよりも広角で二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを採用することで、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとして最高の性能を実現。また、車線中央維持制御・先行車追従操舵制御の作動中にドライバーが長時間ステアリング操作を行わなかった場合、車両を停止し、ハザードランプを点灯させ、ドアをロック解除、その後SUBARU STARLINKコネクティッドサービスが緊急通報するドライバー異常時対応システムを採用する。さらに、電動ブレーキブースターを配備し、プリクラッシュブレーキで自転車の急な飛び出しなどへの応答性を向上。加えて、全車速追従機能付クルーズコントロール使用時の急な先行車の割り込みなどに対する素早い減速も達成した。車両から出る前に後席確認の案内をすることで、後席の子供やペットの置き去りを防止するリアシートリマインダーを全車に標準装備したことも、安全性向上の訴求点である。

▲自車速度が低速時に新型ステレオカメラよりも広角で二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを採用することで、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとして最高の性能を実現する

▲自車速度が低速時に新型ステレオカメラよりも広角で二輪車/歩行者を認識できる単眼カメラを採用することで、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、歴代アイサイトとして最高の性能を実現する

 

 なお、SUBARUは新型フォレスターにハイブリッドモデルを設定し、2026年モデルとして発売すると予告。一方、日本への新型フォレスターの導入時期に関しては、現在のところ正式なアナウンスはない。

 

SNSでフォローする