アウディe-tron/e-tronスポーツバックのSモデルが日本デビュー

アウディがクロスオーバーEVのe-tronおよびe-tronスポーツバックに高性能バージョンのSモデルを設定。3基の電気モーターによる総合出力は370kW/973Nmを発生

 アウディ・ジャパンは2022年3月22日、電動クロスオーバーSUVのe-tronおよびSUVクーペのe-tronスポーツバックに高性能バージョンのSモデルをラインアップし、本年4月初旬以降に発売する予定と発表した。

▲アウディe-tron Sスポーツバック 価格:1437万円 全長4900×全幅1975×全高1615mm ホイールベース2930mm 車重2690kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはナバーラブルーメタリック
▲アウディe-tron Sスポーツバック 価格:1437万円 全長4900×全幅1975×全高1615mm ホイールベース2930mm 車重2690kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはナバーラブルーメタリック

車両価格は以下の通り。
e-tron S:1398万円
e-tron Sスポーツバック:1437万円

▲アウディe-tron S 価格:1398万円 全長4900×全幅1975×全高1630mm ホイールベース2930mm 車重2690kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはデイトナグレーパールエフェクト
▲アウディe-tron S 価格:1398万円 全長4900×全幅1975×全高1630mm ホイールベース2930mm 車重2690kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはデイトナグレーパールエフェクト

 今回日本に導入されるe-tron/e-tronスポーツバックのSモデルは、アウディの電気自動車e-tronファミリーにおける初のSモデルに位置。標準仕様のe-tron/e-tronスポーツバックが前後アクスルに1基ずつの非同期モーターを搭載して4輪を駆動するquattro(クワトロ)で構成しているのに対し、さらにリア用モーターを1基追加して計3モーターのquattroとしているのが特徴である。

▲パワーユニットはフロントアクスルに150kWを発生するモーターを1基、リアアクスルに132kWを発生するモーターを2基、計3基のモーターで構成。システム総合出力は370kW/973Nmを発生する
▲パワーユニットはフロントアクスルに150kWを発生するモーターを1基、リアアクスルに132kWを発生するモーターを2基、計3基のモーターで構成。システム総合出力は370kW/973Nmを発生する

 パワーユニットは、フロントアクスルに150kWを発生するモーターを1基、リアアクスルに132kWを発生するモーターを2基、計3基のモーターで構成。システム総合出力は370kW/973Nmを発生する。フロア下には、総電力量95kWh/総電圧397Vのリチウムイオンバッテリーを搭載。ブーストモードでの0→100km/h加速は4.5秒と圧倒的な動力性能を実現しながら、一充電走行距離はWLTCモードで415kmを成し遂げた。

▲フロア下には総電力量95kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。一充電走行距離はWLTCモードで415kmを達成
▲フロア下には総電力量95kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。一充電走行距離はWLTCモードで415kmを達成

 走行面に関しては、極めて優れた俊敏性とトラクション性能を有したことが訴求点。通常走行時は効率を高めるためにリアモーター2基で駆動し、ドライバーがより多くのパワーを求めた際、あるいは天候や路面状況に応じて、フロントモーターが作動し四輪駆動となる。また、リアに配する2基のモーターは左右独立してホイールに駆動力を伝達する電動トルクベクタリング機能を装備。従来のリアスポーツディファレンシャルの機能を果たし、より俊敏で自然なハンドリング特性と旋回性能の向上を実現した。

▲リアに配する2基のモーターは左右独立してホイールに駆動力を伝達する電動トルクベクタリング機能を装備
▲リアに配する2基のモーターは左右独立してホイールに駆動力を伝達する電動トルクベクタリング機能を装備

 懸架機構は前後5リンク式で、アダプティブエアサスペンション・スポーツをSモデル専用に強化。シューズには5Vスポークデザイン10J×20アルミホイール+285/45R20タイヤを標準で装備し、オプションで5アームインターフィアレンスデザイン10.5J×22アルミホイール+285/35R22タイヤや5Yスポークローターデザイン10.5J×21アルミホイール+285/40R21タイヤを用意する。また、制動機構には6ピストンのブレーキキャリパーやフロントΦ400mm大径ブレーキディスクなどを組み込み、オプションでオレンジのカラードブレーキキャリパーを設定した。

▲シューズには5Vスポークデザイン10J×20アルミホイール+285/45R20タイヤを標準で装着。オプションで5アームインターフィアレンスデザイン10.5J×22アルミホイール+285/35R22タイヤ(写真)が選択可
▲シューズには5Vスポークデザイン10J×20アルミホイール+285/45R20タイヤを標準で装着。オプションで5アームインターフィアレンスデザイン10.5J×22アルミホイール+285/35R22タイヤ(写真)が選択可

 エクステリアに関しては、シルバーで仕立てた八角形のシングルフレームグリルやS専用デザインの前後バンパー、アルミニウムルックのエクステリアミラーハウジング、セレナイトシルバーのサイドパネル、標準仕様に比べて23mm張り出したホイールアーチエクステンション、専用デザインのリアスポイラーリップ、幅広のディフューザーインサートなどを装備して、ひと際精悍でスポーティなスタイリングを創出。空力性能も向上し、空気抵抗係数(Cd値)はe-tron Sが0.28、e-tron Sスポーツバックが0.26という優秀な数値を実現した。

▲シルバーで仕立てた八角形のシングルフレームグリルやS専用デザインの前後バンパー、セレナイトシルバーのサイドパネル、標準仕様比で23mm張り出したホイールアーチエクステンションなどを装備
▲シルバーで仕立てた八角形のシングルフレームグリルやS専用デザインの前後バンパー、セレナイトシルバーのサイドパネル、標準仕様比で23mm張り出したホイールアーチエクステンションなどを装備

 100万個のデジタルマイクロミラーを5000分の1秒単位で制御することで、高精細な光を路面に確実に照射できる「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」を初めてオプションとして設定した点もトピック。周囲を走行する車両への配光を正確にカットすることで照射範囲を広げ、また自らの走行レーンを明るく照らす「レーンライト」や、車線内の自車位置を示す「オリエンテーションライト」により、安全に車線内に留まることをサポートする。カミングホーム/リービンクホーム機能使用時には、シグネチャーライトに加えて、車両前方の壁や路面に5種類のアニメーションを投影する機構も組み込んだ。

▲ブラックカラーを基調にエクステンデッドアルミニウムブラック/ブラックグラスルックコントロールパネルなどを専用装備。バーチャルコックピットプラスやMMIタッチレスポンスディスプレイも組み込む。日本導入モデルのハンドル位置は右
▲ブラックカラーを基調にエクステンデッドアルミニウムブラック/ブラックグラスルックコントロールパネルなどを専用装備。バーチャルコックピットプラスやMMIタッチレスポンスディスプレイも組み込む。日本導入モデルのハンドル位置は右

 内包するインテリアは、ブラックカラーを基調にエクステンデッドアルミニウムブラック/ブラックグラスルックコントロールパネルやマルチカラーアンビエントライティング、Sエンブレム付きレザーステアリングホイール、Sロゴをあしらったドアシルトリムなどを装備。機能面では、バーチャルコックピットプラスやMMIタッチレスポンスディスプレイ、Bang&Olufsen 3Dサウンドシステム(16スピーカー)を標準で組み込む。一方、前席にはSスポーツシートを配し、表皮にはSロゴをエンボス加工したバルコナレザーを採用した。

▲前席にはSロゴをエンボス加工したバルコナレザー表皮のSスポーツシートを装着
▲前席にはSロゴをエンボス加工したバルコナレザー表皮のSスポーツシートを装着
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