【最新モデル試乗】隠れた実力モデルという噂! 各部洗練、マイルドハイブリッドに進化したアウディQ5・40TDI

アウディQ5・40TDIクワトロSライン 最新型は新形状フロントマスクを採用 パワーユニットはBAS(ベルト駆動オルタネータースターター)を組み合わせたマイルドハイブリッド 40TDIは2リッターディーゼル(204ps/400Nm)搭載
アウディQ5・40TDIクワトロSライン 最新型は新形状フロントマスクを採用 パワーユニットはBAS(ベルト駆動オルタネータースターター)を組み合わせたマイルドハイブリッド 40TDIは2リッターディーゼル(204ps/400Nm)搭載

アウディQ5・40TDIクワトロSライン 価格:7DCT 739万円 試乗記

最新モデルは内外装をリフレッシュ! 販売主力は2リッターディーゼルの40TDI

 アウディのSUVラインアップは「Q」の記号で始まる。Q5は、多くのモデルが揃う中の主力車。欧州ではプレミアムミッドサイズ・セグメントで長年にわたってベストセラーを続けている。日本でも人気の高い1台だ。紹介するのは先ごろマイナーチェンジした最新バージョン。
 特徴は堅牢性と力強さが明確になり、ワイド化された「シングルフレーム・グリル」。左右のコンビネーションランプをつなぐトリムエレメントのリアビューとともに、新型であることを視覚的にアピールしている。

 インテリアは、10.1インチにサイズアップしたセンターディスプレイを持つマルチメディアシステムが新型の特徴。従来比で「10倍高速」とうたわれる最新型は、アウディのMMI(マルチメディアインターフェース)として 3世代目に当たる。

 試乗車は、Q5の中でベーシックエンジンと位置付けられた2リッターのターボ付き4気筒ディーゼルターボ(204ps/400Nm)搭載車。40TDIと呼ばれ、最高出力は2リッターのガソリンターボ(249ps/370Nm)を積む45TFSIに45psの差を付けられるものの、最大トルクの400Nmは30Nmのアドバンテージを誇る。WLTCモード燃費は14.5km/リッター。燃料が軽油ということもあり45TFSIの10.1km/リッターと比べて大幅に経済的だ。いずれのユニットもベルト駆動式のスタータージェネレーターを用いたマイルドハイブリッドという点が、最新モデルらしい。トランスミッションは7速DCTを組み合わせる。

全長×全幅×全高4685×1900×1665mm 車重1910kg 駆動方式は電子制御4WD
全長×全幅×全高4685×1900×1665mm 車重1910kg 駆動方式は電子制御4WD
1968cc直4DOHC16Vディーゼルターボ 204ps/3800~4200rpm 400Nm/1750~3250rpm 最大トルクは2リッターガソリン比30Nm太い WLTCモード燃費:14.5km/リッター
1968cc直4DOHC16Vディーゼルターボ 204ps/3800~4200rpm 400Nm/1750~3250rpm 最大トルクは2リッターガソリン比30Nm太い WLTCモード燃費:14.5km/リッター

高速クルージング時の走りの余裕は圧倒的。アウディならではの魅力を発散

 40TDIは、車外に意外なほどに勇ましいディーゼルサウンドを放つ。だが、車内の静粛性はプレミアムモデルにふさわしいレベル。むしろパターンノイズや空洞音、踏み込み音など、タイヤが発するさまざまなノイズのほうが気になった。
 コースティング時などはクラッチを遮断して、プロペラシャフトの回転も停止する凝った4WDシステムやディーゼルエンジンの搭載により、車両重量は1.9トンオーバー。それゆえ、スタート時の蹴り出しはやや重々しい。一方で、ターボブーストが立ち上がった後のトルク感は強力そのもの。高速クルージング時の走りの余裕は何とも魅力的だった。

 ボディサイズは全長×全幅×全高4685×1900×1665mm。ワイドな全幅は時に気をつかうが、4.7mを下回る全長や5.5mという最小回転半径はなかなかフレンドリーだ。
 最新のQ5は、日本でも再び人気を集めるに違いない。アウディらしい実力車である。

室内の作りは上質 従来比10倍の処理速度を誇るMMIナビゲーションを新搭載 モニターはタッチパネル式大型10.1インチ 視界は広く車両感覚は掴みやすい 車内の静粛性はハイレベル
室内の作りは上質 従来比10倍の処理速度を誇るMMIナビゲーションを新搭載 モニターはタッチパネル式大型10.1インチ 視界は広く車両感覚は掴みやすい 車内の静粛性はハイレベル
Sラインはレザーコンビスポーツシート標準 後席はリクライニング機能付き 乗り心地はしっかりとした印象
Sラインはレザーコンビスポーツシート標準 後席はリクライニング機能付き 乗り心地はしっかりとした印象
マトリクスLEDヘッドライトはシャープ形状 ウインカーはシーケンシャル式
マトリクスLEDヘッドライトはシャープ形状 ウインカーはシーケンシャル式
255/45R0タイヤ+5アームアルミはop(9万円) 最低地上高は185mm
255/45R0タイヤ+5アームアルミはop(9万円) 最低地上高は185mm
排気エンドは左右ツイン 車外でのディーゼル音はやや耳につく
排気エンドは左右ツイン 車外でのディーゼル音はやや耳につく
メーターはフル液晶 地図をはじめさまざまな表示モードが選べる
メーターはフル液晶 地図をはじめさまざまな表示モードが選べる
トランスミッションは7速DCT 変速は滑らか パドルシフト標準 駐車ブレーキは電気式
トランスミッションは7速DCT 変速は滑らか パドルシフト標準 駐車ブレーキは電気式
ACCは0~250km/hの広い範囲で作動する設計 操作部はコラムに配置
ACCは0~250km/hの広い範囲で作動する設計 操作部はコラムに配置
MMIナビはアウディコネクト内蔵の多機能 Wi-Fi機能付き
MMIナビはアウディコネクト内蔵の多機能 Wi-Fi機能付き
ラゲッジ容量は後席使用時550リッター 最大1550リッター
ラゲッジ容量は後席使用時550リッター 最大1550リッター

アウディQ5 40TDIクワトロSライン 主要諸元と主要装備の主要諸元と主要装備

グレード=40TDIクワトロSライン
価格=7DCT 739万円
全長×全幅×全高=4685×1900×1665mm
ホイールベース=2825mm
トレッド=フロント:1620×リア:1610mm
最低地上高=185mm
車重=1910kg
エンジン=1968cc直4DOHC16Vディーゼルターボ(軽油仕様)
最高出力=150kW(204ps)/3800~4200rpm
最大トルク=400Nm(40.8kgm)/1750~3250rpm
WLTCモード燃費=14.5km/リッター(燃料タンク容量70リッター)
(市街地/郊外/高速道路=11.7/14.5/16.2km/リッター)
サスペンション=前後ウィッシュボーン
ブレーキ=前後ディスク
タイヤ&ホイール=235/55R19+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.5m
●主要燃費改善項目:筒内直接噴射/コモンレール式電子制御高圧噴射装置/水冷式インタークーラー付きターボ/アイドリングストップ/電動パワーステアリング/7速Sトロニックトランスミッション
●主要装備:アウディプレセンスシティ&リア/サラウンドビューカメラ/アダプティブクルーズコントロール/アクティブレーンアシスト/パークアシスト/ダイナミックサスペンション/アウディサイドアシスト&ホールドアシスト/アドバンストキーシステム/マトリクスLEDヘッドライト+ダイナミックターンインジケーター/Sラインバンパー/ハイグロスパッケージ/ルーフレール/オートマチックリアゲート/5ツインスポーク19インチアルミ/12Vマイルドハイブリッドシステム/ダイナミカ&レザーコンビ・スポーツシート/前席電動調節&ヒーター機能/ストレージパッケージ/本革巻きステアリング/パドルシフト/MMIナビゲーション/アウディコネクト/バーチャルコクピットプラス/サイド&サイドガードエアバッグ
●装着メーカーop:5アームデザイン8J×20インチアルミ+255/45R20タイヤ9万円/Sラインプラスパッケージ(アーティフィシャルインテリアレザー+前後シートヒーター+アコースティックサイドガラス)9万円
●ボディカラー:クワンタムグレー(op9万円)
※価格はすべて消費税込み リサイクル費用は1万5060円

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