職人が手作業で組み上げる、クラス世界最強ユニットを搭載。究極のホットハッチ「メルセデスAMG・A45・S・4マチック+」

 メルセデス・ベンツ日本が10月23日にリリースした「メルセデスAMG・A45・S・4マチック+」。世界最強の量産2L・4気筒エンジンを搭載。最大過給圧2.1バールを誇るターボエンジンで、最高出力421ps/6750rpm、最大トルク51.0kg・m/5000〜5250rpmを発揮する。足回りにも最新のスポーツカー技術を注ぎ込み、究極のホットハッチを謳う。

 また同時に、デビュー記念モデルとして、内外観をさらに武装した「エディション1」も登場した。

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▲メルセデスAMG・A45・S・4マチック+エディション1 8SMTC:919万円 マットブラック塗装の19インチAMGマルチスポークアルミ/ハイグロスブラック仕上げのエクステリアパーツ/リアウイングを装備

 完全新設計の2L直列4気筒DOHC16Vターボエンジン「M139」。量産の2L・4気筒エンジンとしては世界最高の421ps、最大トルク51.0kg・mを発生する。最大トルクを5000から5250rpmの範囲で発生するなど、トルクカーブは自然吸気エンジンに近い特性を実現。エモーショナルな加速感を味わえるパワーユニットに仕立てたという。また、レブリミットも7200rpmの高い回転数に設定するなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を誇る。
 シリンダーライナーには、F1用のエンジンにも採用される特許技術のNANOSLIDEのコーティングを実施。ターボチャージャーのコンプレッサーとタービンのシャフトには、AMG・GT・4ドアクーペの63Sに用いられるローラーベアリングを投入した。

 AMGの技術を惜しげもなく盛り込んだこのパワーユニット。メルセデスAMG本社があるドイツ、アファルターバッハで、ひとりのマイスターが一基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるという生産方式を採る。

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▲メルセデスAMG・A45・S・4マチック+ 8SMTC:790万円 シャシー/サスペンション/四輪駆動システムなどに最新の技術が惜しみなく投入した究極のホットハッチ

 足回りの強化にも注目だ。パフォーマンス志向のトルク可変配分4WDシステムのAMG・4マチック+は、最大限のトラクションと走りの喜びを同時に実現。新型リアディファレンシャルに内蔵するAMGトルクコントロールは電子制御式の多板クラッチを2つ備え、前後だけでなく左右の後輪の間でも状況に応じたトルク配分を行う。

「AMGダイナミックセレクト」は、「スリッパリー(滑りやすい路面)」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」「レース」「インディビジュアル」の6つのモードを設定。快適性重視からレーシングカー並みの特性まで、ドライバーが求める最適な制御に変化させることが可能だ。

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▲下部をワイド化して縦ルーバーとしたAMG専用フロントグリルやルーフスポイラー/大型リアディフューザーなどエクステリアも究極のホットハッチを体現

 フロントには、AMGのコンパクトモデルで初めて、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリルを採用。通常のAクラスより54mmワイドなフロントフェンダーも目を引く。リアはルーフスポイラー、大型リアディフューザー、デュアルエグゾーストエンドなどを装備した。

 特別仕様車のエディション1では、ボディカラーは、サンイエローとdesignoマウンテングレーマグノの2色。19インチAMGマルチスポークアルミホイールはマットブラックで塗装する。フロントグリルのルーバーの一部やサイドスカートインサートなど数々のエクステリアパーツを、ハイグロスブラック仕上げに。大型のリアウイング、大型のフロントスプリッター、フロントバンパーサイドに追加されたフリックなどで空力面も強化した。

 インテリアは、ナッパレザー/DINAMICAのAMGパフォーマンスステアリングを装備。シートは、A45・S・4マチック+はセミバケットタイプ、エディション1はイエローのアクセントステッチが入った専用のツートーンレザーAMGパフォーマンスシートを装備する。

 価格は、A45・S・4マチック+が790万円、エディション1は919万円。
 エディション1は、2色のボディカラーどちらも200台、計400台の限定販売となる。

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