車名に「ルーチェ(LUCE)」を冠したフェラーリの新型BEVモデルのインテリアが公開

フェラーリが電気自動車の新型GTの車名を「ルーチェ(LUCE)」とするとアナウンス。合わせてフェラーリの新世代のデザイン哲学と、協業するLoveFromの先進機能を高度に融合させたインテリアを初公開。エクステリアを含めた最終バージョンの発表は2026年5月を予告

 伊フェラーリは2026年2月9日(現地時間)、BEVモデルの新型GTの車名を「ルーチェ(LUCE)」とすると発表。合わせて、新デザインのインテリアを初公開した。

▲フェラーリが電気自動車の新型GTの車名を「ルーチェ(LUCE)」とすると発表。合わせて新設計のインテリアを初公開する

▲フェラーリが電気自動車の新型GTの車名を「ルーチェ(LUCE)」とすると発表。合わせて新設計のインテリアを初公開する

 フェラーリの新世代BEVモデルは、その基盤となるエンジニアリング技術を昨年10月に伊マラネッロのフェラーリのeビルディングで発表。そして今回、イタリア語で“光”や“照明”を意味し、未来に向けたフェラーリの明確な志向を象徴する「LUCE」の車名を冠することをアナウンスした。ちなみに、LUCEの車名は日本のマツダ車がかつて採用しており、現在もマツダが商標登録を更新し続けている可能性が高いことから、日本市場に導入する際は別のネーミングを名乗るかもしれない。

▲同社のエンジニアリング技術を駆使してBEVのパワートレインおよびシャシーを新開発する

▲同社のエンジニアリング技術を駆使してBEVのパワートレインおよびシャシーを新開発する

 今回の発表では、車名と同時に新設計のインテリアも公開される。米国サンフランシスコでは、フェラーリとデザインを協業した米国のクリエイティブ集団のLoveFromも参加して、ステアリングやディスプレイ類、シートといったコクピットを形成するパーツ単体も披露した。

▲コクピットはフェラーリの新世代のデザイン哲学と、協業するLoveFromの先進機能を高度に融合させる

▲コクピットはフェラーリの新世代のデザイン哲学と、協業するLoveFromの先進機能を高度に融合させる

 フェラーリの新世代のデザイン哲学と、協業するLoveFromの先進機能を高度に融合させたコクピットは、すべてのソリューションがフェラーリの機能目標、パッケージ制約、市販ロードスポーツカーのホモロゲーション要件を満たすように設計される。インターフェースは明確な構成理念に従ってデザインし、スイッチ類やディスプレイは機能的にまとめられ、最も重要なコマンドおよびフィードバック機能はドライバーの真正面に設置。精密に設計した機械式のボタンやメーター、トグルおよびスイッチ類が、多機能デジタルディスプレイと組み合わせて配される。フラットボトムの3本スポーツのステアリングは単体のアルミニウムから削り出し、左右スポーク下部にはアナログのコントロールモジュールをレイアウト。コントロールモジュールは左側にシステムへの電力供給を最適化して電力と航続距離を管理するe-MANETTINOやクルーズコントロール、ADASのスイッチを、右側に走りの特性を変化させる複数のダイナミクスコントロールが設定できるMANETTINOやサスペンション、ワイパーのスイッチを配備した。また、ステアリング基部にはパドル操作によってトルクを手動で制御し、滑らかに加減速できるパドル式マニュアルトルクコントロールをセットしている。

▲フラットボトムの3本スポーツのステアリングは単体のアルミニウムから削り出し、左右スポーク下部にはアナログのコントロールモジュールをレイアウトする

▲フラットボトムの3本スポーツのステアリングは単体のアルミニウムから削り出し、左右スポーク下部にはアナログのコントロールモジュールをレイアウトする

▲左側のコントロールモジュールにはe-MANETTINOやクルーズコントロール、ADASのスイッチを配備

▲左側のコントロールモジュールにはe-MANETTINOやクルーズコントロール、ADASのスイッチを配備

▲右側のコントロールモジュールにはMANETTINOやサスペンション、ワイパーのスイッチを設定

▲右側のコントロールモジュールにはMANETTINOやサスペンション、ワイパーのスイッチを設定

▲ステアリング基部にはパドル操作によってトルクを手動で制御し、滑らかに加減速できるパドル式マニュアルトルクコントロールを採用

▲ステアリング基部にはパドル操作によってトルクを手動で制御し、滑らかに加減速できるパドル式マニュアルトルクコントロールを採用

 計器類やスイッチ類を収めるビクナルについては、デジタル式と機械式の計器が巧みに組み合わされた重層的な3連ディスプレイを配備。各メーターはアルミニウム製ベゼルと精密機械加工のガラスレンズを備え、アノダイズ処理したアルミニウム製ハウジングに収める。機械式の針とデジタルの文字盤を組み合わせたセンターメーターは、速度とバッテリー残量を表示。また、左側のパワーメーターはe-MANETTINOのモードと連携し、利用可能な出力と回生ブレーキを表示する。そして右側のドライバーメーターは、Gメーター/車両ステータス/バッテリー/走行距離/ダイナミクス/タイヤという7種類の機能データを表示し、調節は右側のアナログコントロールモジュールの機械式トグルスイッチで行う仕組みとした。

▲デジタル式と機械式の計器が巧みに組み合わされた重層的な3連メーターディスプレイを装備

▲デジタル式と機械式の計器が巧みに組み合わされた重層的な3連メーターディスプレイを装備

 一方でセンター部には、特注形状で高解像度の有機ELスクリーンとカバーガラス、機械加工のアルミニウム製フレーム、背面から伸びるアノダイズ処理したアルミニウム製ブラケット、トグルスイッチなどで構成したコントロールパネルを配備。ドライビングエクスペリエンスを強化する自己完結型の情報表示パネルとして設定し、3個の物理的ボタンで空調、車両セッティング、メディアの操作ができる。また、右上部には時計/コンパス/60秒ストップウォッチを表示するマルチグラフを組み込んだ。さらに、頭上にも専用のコントロールパネルを設置。ローンチモードを起動する物理的レバーのほか、エクステリアライトやデフロスター、緊急SOSシステムのスイッチを配している。

▲センター部には大型で多機能なコントロールパネルを配備。ドライビングエクスペリエンスを強化する自己完結型の情報表示パネルとして設定する

▲センター部には大型で多機能なコントロールパネルを配備。ドライビングエクスペリエンスを強化する自己完結型の情報表示パネルとして設定する

▲コントロールパネル下部には空調などを司るトグルスイッチを組み込む

▲コントロールパネル下部には空調などを司るトグルスイッチを組み込む

▲頭上にはローンチモードを起動する物理的レバーなどを配した専用のコントロールパネルを設置

▲頭上にはローンチモードを起動する物理的レバーなどを配した専用のコントロールパネルを設置

 センターコンソールについては独立したモジュールでデザインし、キー、シフト、アームレスト、収納、リアキャビン用コントロールを組み込む。コンソール前部右には変速スイッチを、左にはデジタルキーを差し込む起動スイッチをレイアウト。キーを挿入すると車両が始動し、シフトが解錠されて走行の準備が整う。また、リア用コントロールパネルによってリアルタイムの走行情報を後席乗員と共有。リア用の空調スイッチも装備した。

▲センターコンソールは独立したモジュールでデザインし、キー、シフト、アームレスト、収納、リアキャビン用コントロールを組み込む

▲センターコンソールは独立したモジュールでデザインし、キー、シフト、アームレスト、収納、リアキャビン用コントロールを組み込む

▲コンソール前部右には変速スイッチを、左にはデジタルキーを差し込む起動スイッチを配備

▲コンソール前部右には変速スイッチを、左にはデジタルキーを差し込む起動スイッチを配備

▲リア用コントロールパネルによってリアルタイムの走行情報を後席乗員と共有できる

▲リア用コントロールパネルによってリアルタイムの走行情報を後席乗員と共有できる

 シートに関しては、シンプルな形状で極めて快適かつラグジュアリーな座り心地を提供。表皮は2種類のパターンと4種類のファブリックを設定する。後席にもサポート性を高めた専用シートを配備した。

▲快適かつラグジュアリーな座り心地を提供するフロントシートを装着。表皮は2種類のパターンと4種類のファブリックを設定する

▲快適かつラグジュアリーな座り心地を提供するフロントシートを装着。表皮は2種類のパターンと4種類のファブリックを設定する

▲ヘッドレストには跳ね馬を刻印。後席にはサポート性を高めた専用シートを配備

▲ヘッドレストには跳ね馬を刻印。後席にはサポート性を高めた専用シートを配備

 なお、フェラーリはエクステリアを含めた最終バージョンのルーチェを2026年5月にイタリアで発表すると予告している。

 

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