“Discover Immersion”を体現するレクサスのBEVスポーツカーのコンセプトモデル「LFA Concept」が初公開

レクサスがジャパンモビリティショー2025で公開した「Sport Concept」の名称を「LFA Concept」に改め、一部諸元と共に発表。走りに没頭するための新たな体験“Discover Immersion”をテーマに、GR GTやGR GT3と同じく“低重心”“軽量・高剛性骨格”“空力性能の追求”という3つの要素を徹底追求して、次世代のBEVスポーツカーを具現化。2027年の発売を目指して開発を鋭意進めると予告

 トヨタ グループの“ラグジュアリーの中心”となるブランドに位置するレクサスは2025年12月5日、新世代BEVスポーツカーのコンセプトモデル「LFA Concept」を初公開した。

▲レクサスがジャパンモビリティショー2025で公開した「Sport Concept」の名称を「LFA Concept」に改め、一部諸元と共に発表。次期型LFAの発売は2027年を予定

▲レクサスがジャパンモビリティショー2025で公開した「Sport Concept」の名称を「LFA Concept」に改め、一部諸元と共に発表。次期型LFAの発売は2027年を予定

 GRブランドの新型ハイパースポーツ「GR GT」と、FIA GT3規格のレーシングカーを目指した「GR GT3」のプロトタイプと共にひな壇に上がったLFA Conceptは、ジャパンモビリティショー2025においてそのエクステリアとインテリアを公開した「Sport Concept」の名称を「LFA Concept」に改め、一部諸元と共に発表される。開発テーマには、走りに没頭するための新たな体験“Discover Immersion”を掲げ、GR GTやGR GT3と同じく“低重心”“軽量・高剛性骨格”“空力性能の追求”という3つの要素を徹底追求。また、日本のモノづくりの伝統を継承する「トヨタの式年遷宮」として“クルマづくりの秘伝のタレ”を次代に伝承することも開発の狙いに据えた。

▲LFA Conceptは開発テーマに、走りに没頭するための新たな体験“Discover Immersion”を掲げ、GR GTやGR GT3と同じく“低重心”“軽量・高剛性骨格”“空力性能の追求”という3つの要素を徹底追求する。発表会の壇上には豊田章男会長が登壇

▲LFA Conceptは開発テーマに、走りに没頭するための新たな体験“Discover Immersion”を掲げ、GR GTやGR GT3と同じく“低重心”“軽量・高剛性骨格”“空力性能の追求”という3つの要素を徹底追求する。発表会の壇上には豊田章男会長が登壇

 エクステリアについては、従来のLFAが持つ官能的な造形美を受け継ぎながら、次世代においても色褪せない価値を宿す、研ぎ澄まされたバランスを追求する。具体的には、GR GTのオールアルミニウム骨格をベースとすることでスポーツカーとしての軽量・高剛性および空力性能を極めたフォルムとしながら、ノーズからリアへと流れる低く伸びやかなシルエットによってLFAの造形美を継承しつつ、正統派クーペのプロポーションを描き出して、国や文化、時代の境界を越え、見る者の心を揺さぶる普遍的な魅力を備えたスポーツカーの理想形を新たに提示した。また、コクピット部は理想的なドライバーポジションを基軸に、細部に至るまで設計を磨き上げ、機能と美が調和した全体設計により、操作が意識と一体となり、ドライバーを走りへ深く没入させる“Discover Immersion”を具現化している。ボディサイズは全長4690×全幅2040×全高1195mm、ホイールベース2725mmに設定した。

▲GR GTのオールアルミニウム骨格をベースとすることでスポーツカーとしての軽量・高剛性および空力性能を極めたフォルムとしながら、ノーズからリアへと流れる低く伸びやかなシルエットによってLFAの造形美を継承しつつ、正統派クーペのプロポーションを描き出す

▲GR GTのオールアルミニウム骨格をベースとすることでスポーツカーとしての軽量・高剛性および空力性能を極めたフォルムとしながら、ノーズからリアへと流れる低く伸びやかなシルエットによってLFAの造形美を継承しつつ、正統派クーペのプロポーションを描き出す

▲レクサスの新世代スポーツモデルならではの個性と先進性を強調する前後のライティングを採用

▲レクサスの新世代スポーツモデルならではの個性と先進性を強調する前後のライティングを採用

▲空力特性も考慮したサイドミラーカメラを装着

▲空力特性も考慮したサイドミラーカメラを装着

 2シーター構成のインテリアは、GR GTと同じく理想的な低重心ドライビングポジションを有し、クルマとの一体感を高めながら、没入感を味わえるコクピットを創出する。室内全体はシンプルに仕立て、研ぎ澄まされた機能部品を運転席に集約。乗り込んだ瞬間から乗員に高揚感を呼び覚ます。また、ステアリングはスポーツカーとしてのこだわりを込めたデザインを採用。持ち替え不要の操舵とブラインドタッチが可能なスイッチレイアウトにより、直感的な車両コントロールを実現した。さらに、メカニカルデザインの魅力とシンプルな室内空間のコントラストが織りなす、ミニマルな世界観を演出。従来のスポーツカーを超える特別な没入空間を形成した。

▲2シーター構成のインテリアは理想的なドライビングポジションを有すると共に、クルマとの一体感を高めながら没入感を味わえるコクピットに仕立てる

▲2シーター構成のインテリアは理想的なドライビングポジションを有すると共に、クルマとの一体感を高めながら没入感を味わえるコクピットに仕立てる

▲ステアリングはスポーツカーとしてのこだわりを込めたデザインを採用。持ち替え不要の操舵とブラインドタッチが可能なスイッチレイアウトにより、直感的な車両コントロールを実現

▲ステアリングはスポーツカーとしてのこだわりを込めたデザインを採用。持ち替え不要の操舵とブラインドタッチが可能なスイッチレイアウトにより、直感的な車両コントロールを実現

▲ステアリング基部右に変速スイッチを設定

▲ステアリング基部右に変速スイッチを設定

▲ステアリング基部左には“F-MODE”スイッチを配備

▲ステアリング基部左には“F-MODE”スイッチを配備

 パワートレインに関しては、現在のところ100%電動パワートレインのバッテリーEV(BEV)となること以外は公表されておらず、モーターや駆動用バッテリーなどの詳細は明らかとはなっていない。ただし、トヨタは以前に高性能EVに全固体電池の採用を計画していると公言しており、次期型LFAへの搭載が期待される。その際は、モーターの出力も今まで以上の高スペックになるだろう。また、公開されたコクピットの画像には、ステアリング基部左に“F-MODE”と刻んだスイッチを配備していることから、ブーストモードもしくは高出力な走行モードを設定することが予想される。

▲次期型LFAは100%電動パワートレインのバッテリーEV(BEV)となる

▲次期型LFAは100%電動パワートレインのバッテリーEV(BEV)となる

 なお、次期型LFAは2027年の発売を目指して、鋭意開発を進めているという。

 

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