【気になるクルマ2025】待望のストロングHVを搭載した「SUBARUフォレスター」と生活に彩りを添える「ダイハツ・ムーヴ」「フィアット600HV」をズバリ評価

フォレスターSUBARUフォレスター/待望のストロングHV新登場。新型はひとクラス上の上質感を獲得

SUBARUフォレスター_2 2025年4月17日発表/価格▶404万8000〜459万8000円

岡本幸一郎(モータージャーナリスト) フォレスターは、乗って進化を実感しました。話題のストロングHVは燃費が改善され、加速もスムーズ。高い商品性を実現していました。一方、ボクサーターボはスポーティな走り味が印象的。どのグレードを選んでも満足感は高いと思います。もちろん悪路や雪道での走破性も磨いています。

西川昇吾(モータージャーナリスト) フォレスターはストロングハイブリッド化による静粛性の向上とオフロード走破性の高さを評価しています。価格は上昇したものの、標準装備の充実を考えると価格以上の感動や新しい体験ができるクルマです。

リア

室内

山本善隆(カー・アンド・ドライバー統括編集長) フォレスターの後席を含めた居住性は、ベスト・イン・クラスでしょう。価格上昇について、これまでの感覚からすると驚きがありますが、市場全体から見れば妥当ともいえます。スバル・ブランドの価値や走行性能を含めたパッケージングを鑑みれば十分に納得できるレベルです。

横田宏近(カー・アンド・ドライバー編集委員) 走りはじめてすぐに「車格がひとクラス上がった」と実感しました。ボディのしっかり感、ステアリングの高い精度、そして静粛性や各部の作り込みが上質感の源泉。ストロングハイブリッドも魅力ですがターボもいい。走破性の高さも本物の証だと思います。

ムーヴダイハツ・ムーヴ/ちょっぴり低いスライドアドアワゴン。Kカーの新たな主役

DAIHATSUムーヴ_ 2025年6月5日発表/価格▶135万8300〜202万4000円

岡本 カワイイ系じゃない普通のハイトワゴンでスライドドアという選択肢がこれまでなかったところ、ようやく登場した。スペース的にはこれだけあれば十分だと思うし、スーパーハイト系ほど重心が高くないから足回りにも無理している感じがない。走りも乗り心地もいいクルマ。

西川 ダイハツ・ムーヴは高い完成度に驚きました。ちょっぴり背の低いスライドドアワゴンは、これからの主流になる気がします。価格と装備内容を見てみると細かな点までユーザーニーズを分析したダイハツの商品戦略も見事だと感じました。

横田 ダイハツのクルマは、細かな点まで入念に作り込んでいるのが特徴。ムーヴはそれをいつも以上に感じました。「歴代最高のムーヴを作ろう!」という熱意が高い完成度に結実しています。ちょうどいい高さのスライドドアワゴンに死角なし、です。

サイド

フィアット600フィアット600ハイブリッド/イタリアンならではのファッションセンス。オールマイティに使える

FIAT600HV_ 2025年5月27日発表/価格▶365万〜419万円

岡本 ユニークなデザインのクルマは多いけれど、ここまで思い切ったモデルはなかなかありません。実用性も十分だし、500に興味があったけれど、ドアが2枚で車内や荷室が狭いから断念したという人も600なら大丈夫。「高っ!」と思った価格が見直されてよかった。

山本 フィアット 600ハイブリッドはすべてが「ちょうどいい」感じで、時代に適応していると思います。ルーミーな室内は、最新イタリアンらしさ十分のデザイン。ナチュラルな走りも魅力的です。

横田 カジュアルでエレガント。仕立てのいいイタリアンだと感心しました。走りも上質。アルファロメオ・ジュニアとメカニズムは共通ですが、走りは見事に差別化されています。生活を豊かにするクルマのイメージです。

600-02

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