SUBARUソルテラが内外装の一部デザインと電池・充電性能を刷新。車両価格も大幅ダウン

SUBARUが電気自動車SUVのソルテラをマイナーチェンジ。内外装デザインの一部変更や新ボディカラータイプの追加、モーターの高出力化、リチウムイオンバッテリー容量の拡大および制御の改良などを実施して、BEVらしい先進性と実用性を大幅向上。車両価格は110万円値下げ

 SUBARUは2025年10月29日、電気自動車のソルテラの改良モデルを発表し、本年11月27日より注文の受付を開始するとアナウンスした。

▲SUBARUソルテラ・ET-HS AWD 価格:605万円 全長4690×全幅1860×全高1650mm ホイールベース2850mm 車重2000kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)687km 交流電力量消費率(WLTCモード)121Wh/km 写真のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ/アティチュードブラックマイカ

▲SUBARUソルテラ・ET-HS AWD 価格:605万円 全長4690×全幅1860×全高1650mm ホイールベース2850mm 車重2000kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)687km 交流電力量消費率(WLTCモード)121Wh/km 写真のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ/アティチュードブラックマイカ

車種展開は以下の通り。

ET-SS:FWD517万円/AWD561万円

ET-HS:AWD605万円

なお、車両価格は全グレードで従来より110万円値下げしている。

▲SUBARUソルテラ・ET-SS FWD 価格:517万円 全長4690×全幅1860×全高1650mm ホイールベース2850mm 車重1880kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)746km 交流電力量消費率(WLTCモード)113Wh/km 写真のボディカラーはハーバーミストグレーパール/アティチュードブラックマイカ

▲SUBARUソルテラ・ET-SS FWD 価格:517万円 全長4690×全幅1860×全高1650mm ホイールベース2850mm 車重1880kg 乗車定員5名 一充電走行距離(WLTCモード)746km 交流電力量消費率(WLTCモード)113Wh/km 写真のボディカラーはハーバーミストグレーパール/アティチュードブラックマイカ

 今回の改良は、内外装デザインの一部変更や新ボディカラータイプの追加、モーターの高出力化、リチウムイオンバッテリー容量の拡大および制御の改良などを実施して、SUBARUのBEVらしい先進性と実用性を大幅に向上させたことが特徴である。

 まずエクステリアでは、新デザインのLEDヘッドランプとフロントバンパーを採用したことがトピック。また、発光式の六連星オーナメントとSUBARUロゴの入ったリアゲートガーニッシュを新たに装備して、SUBARUブランドの存在感を強調する。ボディカラーのタイプも刷新し、フロントとリアのホイールアーチモールは標準仕様をブラック塗装に変更。メーカー装着オプションとしてボディ同色の仕様も設定し、より都会的で洗練されたルックスに仕立てた。

▲新デザインのLEDヘッドランプとフロントバンパーを採用

▲新デザインのLEDヘッドランプとフロントバンパーを採用

▲発光式の六連星オーナメントを新装備

▲発光式の六連星オーナメントを新装備

▲SUBARUロゴの入ったリアゲートガーニッシュを配備

▲SUBARUロゴの入ったリアゲートガーニッシュを配備

▲フロントとリアのホイールアーチモールは標準仕様をブラック塗装に変更。写真のボディカラーはプレシャスメタル/アティチュードブラックマイカ

▲フロントとリアのホイールアーチモールは標準仕様をブラック塗装に変更。写真のボディカラーはプレシャスメタル/アティチュードブラックマイカ

▲メーカー装着オプションとしてボディ同色ホイールアーチモールの仕様を設定。写真のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ

▲メーカー装着オプションとしてボディ同色ホイールアーチモールの仕様を設定。写真のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ

 インテリアについては、インパネ全体でシンプルな横基調の造形を施し、居心地の良さを感じさせる開放的なキャビン空間を創出。また、上級グレードのET-HSの本革シートには、ブルーを基調としたナッパレザーを採用する。さらに、14インチの大型ディスプレイを採用して車両情報やハードスイッチをディスプレイ内に集約することで、よりシンプルで使いやすいコクピットに仕上げた。

▲インパネ全体でシンプルな横基調の造形を施し、居心地の良さを感じさせる開放的なキャビン空間を実現。写真はET-HSのインテリア

▲インパネ全体でシンプルな横基調の造形を施し、居心地の良さを感じさせる開放的なキャビン空間を実現。写真はET-HSのインテリア

▲14インチの大型ディスプレイを採用し、車両情報やハードスイッチをディスプレイ内に集約

▲14インチの大型ディスプレイを採用し、車両情報やハードスイッチをディスプレイ内に集約

▲センターコンソールにワイヤレス充電器を2個配置

▲センターコンソールにワイヤレス充電器を2個配置

▲上級グレードのET-HSの本革シートにはブルーを基調としたナッパレザー(ブラック/ブルー[ダークグレーステッチ])を採用する

▲上級グレードのET-HSの本革シートにはブルーを基調としたナッパレザー(ブラック/ブルー[ダークグレーステッチ])を採用する

▲ET-SSのインテリア。シートには合成皮革(ブラック[グレーステッチ])を張る

▲ET-SSのインテリア。シートには合成皮革(ブラック[グレーステッチ])を張る

 パワートレインの面では、モーターの高出力化を図ったことが訴求点だ。SiC(シリコンカーバイド)パワー半導体や冷却技術などを進化させた平置き両面冷却構造を持つ新型インバーターの搭載により、出力密度や効率を高めた新世代の動力源を採用。FWD車は従来の最高出力150kW/最大トルク266Nmを発生する1XM型フロントモーターから最高出力167kW/最大トルク268Nmを発生する2XM型フロントモーターに、AWD車は最高出力80kW/最大トルク169Nmを発生する1YM型のフロントおよびリアモーターから、前述の2XM型フロントモーターと最高出力88kW/最大トルク169Nmを発生する3XM型リアモーターを組み合わせたユニットに換装して、パフォーマンスを向上させる。また、ギヤの精度向上とケーシング形状の最適化によるオイルの攪拌抵抗の低減により、伝達効率を向上。ユニット全体の小型化も実現した。

▲モーターの高出力化を実施。AWD車は最高出力80kW/最大トルク169Nmを発生する1YM型のフロントおよびリアモーターから、最高出力167kW/最大トルク268Nmを発生する2XM型フロントモーターと最高出力88kW/最大トルク169Nmを発生する3XM型リアモーターを組み合わせたユニットに換装する

▲モーターの高出力化を実施。AWD車は最高出力80kW/最大トルク169Nmを発生する1YM型のフロントおよびリアモーターから、最高出力167kW/最大トルク268Nmを発生する2XM型フロントモーターと最高出力88kW/最大トルク169Nmを発生する3XM型リアモーターを組み合わせたユニットに換装する

 電池・充電性能では、リチウムイオンバッテリーの総電力量を従来の71.4kWhから74.7kWhを拡大するとともに制御の改良を実施。一充電航続距離(WLTCモード)はFWD車で従来の567kmから746kmに、AWD車で従来の487kmから687km(20インチアルミホイール装着車は622km)に延長する。また、バッテリープレコンディショニングの搭載により、低温時において、充電量10%から80%までの急速充電時間を約28分に短縮し、あらゆる環境におけるBEVの実用性を高めた。

▲リチウムイオンバッテリーの総電力量を従来の71.4kWhから74.7kWhを拡大するとともに制御の改良を実施。一充電航続距離(WLTCモード)はFWD車で従来の567kmから746kmに、AWD車で従来の487kmから687kmに延長する

▲リチウムイオンバッテリーの総電力量を従来の71.4kWhから74.7kWhを拡大するとともに制御の改良を実施。一充電航続距離(WLTCモード)はFWD車で従来の567kmから746kmに、AWD車で従来の487kmから687kmに延長する

 シャシー面の改良も図り、サスペンションのチューニング変更を実施して乗り心地と操縦安定性を向上。操舵機構の見直しも行い、電動パワーステアリングのギアボックスをボディに直結させることでステアリングのダイレクト感を高める。さらに、AWD車の走行制御・4輪駆動制御のレベルアップを図って、走破性をいっそう向上させた。

▲サスペンションのチューニング変更を実施して乗り心地と操縦安定性を向上。AWD車の走行制御・4輪駆動制御のレベルアップも図って、走破性をいっそう向上させる

▲サスペンションのチューニング変更を実施して乗り心地と操縦安定性を向上。AWD車の走行制御・4輪駆動制御のレベルアップも図って、走破性をいっそう向上させる

 

 

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