国産小型トラックの最量販車「いすゞ・エルフ」の2WDモデルが先進安全装置の検知性能の向上および機能の拡充を実施

いすゞが第7世代の現行エルフをマイナーチェンジ。2WDモデルは本年7月に登場した4WDモデルと同様、交差点プリクラッシュブレーキ(右左折時)のブレーキ作動対象の拡大や、ドライバー異常時対応システム(EDSS)の「車線内停止」の実現などを敢行。新たな車型として高床ワイドキャブ4WDを追加設定

 いすゞ自動車は2025年9月30日、小型トラックのエルフの一部改良を実施し、同日より発売した。

▲いすゞが小型トラックのエルフの一部改良を実施。2WDモデルの先進安全装置の検知性能の向上および機能の拡充を実施するとともに、4WDモデルに新たな車型の高床ワイドキャブ4WDを追加設定

▲いすゞが小型トラックのエルフの一部改良を実施。2WDモデルの先進安全装置の検知性能の向上および機能の拡充を実施するとともに、4WDモデルに新たな車型の高床ワイドキャブ4WDを追加設定

 今回の改良は、2WDモデルの先進安全装置の検知性能の向上および機能の拡充を実施するとともに、4WDモデルに新たな車型を追加して、より幅広い用途に対応させたことが特徴である。

 まず先進安全運転支援システムの面では、本年7月に登場した4WDモデルと同様、2WDモデルも交差点プリクラッシュブレーキ(右左折時)のブレーキ作動対象を、従来の対向歩行者のみから対向車両にまで拡大し、交差点内における事故被害を軽減する。また、ドライバーに急病などの異常が発生した場合にEDSSスイッチ操作またはドライバーステータスモニターによる異常検知により、車両が自動で制動をかけて停止するドライバー異常時対応システム(EDSS)の機能を強化。レーンキープアシスト(LKA)との組み合わせで車線内での自動停止が可能となり、より安全かつ安定した停車動作を達成した。

 車型については、新たに高床ワイドキャブ4WDを設定。直結式パートタイム4WD機構を採用し、最低地上高約320mm(低床4WD比+140mm)を確保することで、未舗装路や泥濘地での高い走破性を実現している。

▲交差点プリクラッシュブレーキ(右左折時)のブレーキ作動対象を、従来の対向歩行者のみから対向車両まで拡大

▲交差点プリクラッシュブレーキ(右左折時)のブレーキ作動対象を、従来の対向歩行者のみから対向車両まで拡大

▲ドライバー異常時対応システム(EDSS)の機能を強化。レーンキープアシスト(LKA)との組み合わせで車線内での自動停止を可能とする

▲ドライバー異常時対応システム(EDSS)の機能を強化。レーンキープアシスト(LKA)との組み合わせで車線内での自動停止を可能とする

 パワートレインは基本的に従来を踏襲し、最先端ディーゼルの4JZ1型2999cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンを搭載。トランスミッションは5速/6速MTと9速AMT「ISIM(アイシム)」を設定している。

▲最先端ディーゼルの4JZ1型2999cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンを搭載

▲最先端ディーゼルの4JZ1型2999cc直列4気筒DOHC16Vコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジンを搭載

 

 

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