【モータースポーツ特集2025】モータースポーツを感じるクルマ/日産フェアレディZ NISMO

伝統のモータースポーツブランドNISMO
その世界観を随所に味わうことができる
誉れある血統を持つ生粋のスポーツカー

 先々代のZ33の時代から、フェアレディZにはNISMOの名前が付く特別なバージョンがあった。その成功もあって、2013年に日産内部で「NISMO」ロードカーのプロジェクトが正式に始動し、「レースに由来する確かな性能向上と、上質なデザインを実現したコンプリートカーをお客様に提供する」ことをコンセプトに、魅力的なコンプリートカーを発売してきた。

 フェアレディZは1969年に初代が誕生して以来ずっと日本を代表するスポーツカーとして存在感を発揮してきた。

 現行のRZ34は、快適で乗りやすくなったことも印象的だったが、スポーツカーとしての側面を際立たせたのが「NISMO」だ。

 ベース車比で15㎰増で45Nm増の3.0ℓ・V6ツインターボはレスポンシブで力強く、トップエンドまで伸びやかに加速し、わかりやすく動力性能をアピールしている。野太く低く響く迫力あるエグゾーストサウンドもNISMOらしい。直結感のある9速ATにより、アクセルワークで積極的に曲がり具合をコントロールしていける。

 足回りはベース車とは印象がだいぶ異なり、路面をガッチリ捉える感覚がステアリングやシートを通じて伝わってくる。シャープな回頭性もベース車とは別物だ。乗り心地にコツコツとした硬さはるが、そのおかげで刺激的な走りが実現できている。

 パワートレーンもシャシーもいかにもNISMOらしいダイレクト感のある走りを味わうことができる。そうなるとなおのこと、やはりMTで乗ってみたくなる。

日産フェアレディZ・NISMO/価格:9SAT 920万400円
全長×全幅×全高4410×1870×1315㎜、ホイールベース2550㎜
車重1680㎏
2997cc・V6DOHC24Vツインターボ(420㎰/520Nm)
ブレーキは前後ベンチレーテッドディスク
駆動方式はFR
タイヤサイズ前255/40R19/後285/35R19+アルミ

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