【20世紀名車】グランドツーリングに誘う流麗シルエット。「昭和の元気」を象徴するハコスカ代表モデル、1970年スカイラインHT2000GTの肖像

心踊る20世紀名車」、1970年スカイラインHT2000GTの肖像。「ハコスカ」の愛称を持つ3代目スカイラインはラグジュアリー指向の「青バッジ=2000GT」と純スポーツモデルの「赤バッジ=2000GT-R」の2種のGTモデルを設定。「スカG」人気を不動にした。1970年10月にラインアップに登場したスタイリッシュなHT2000GTは青バッジの代表モデル。HT(=ハードトップ)はセダンと比較してホイールベースを70mm短縮。特徴は流麗なスタイリングと高い運動性能。多くのユーザーの支持を集めた。ハコスカは「愛のスカイライン」の広告キャンペーンでも知られる。

「愛のスカイライン」のキャッチコピーで幅広い世代を魅了

スカイラインtop

「ハコスカ」の愛称を持つ3代目スカイラインはラグジュアリー指向の「青バッジ=2000GT」と純スポーツモデルの「赤バッジ=2000GT-R」の2種のGTモデルを設定。「スカG」人気を不動にした。1970年10月にラインアップに登場したスタイリッシュなHT2000GTは青バッジの代表モデル。HT(=ハードトップ)はセダンと比較してホイールベースを70mm短縮。特徴は流麗なスタイリングと高い運動性能。幅広い世代から絶大な支持を集めた。

エンブレム
 HT2000GTのエンジンは、当時、日産の上級車に広く採用されていたL20型の2リッター直列6気筒OHCユニット。シングルキャブで、ハイオク仕様が120ps、レギュラー仕様は115psを発揮した。トランスミッションは4速MTと3速ATが選べた。

リア

リアスタイル/2000GTRのサスペンションは前ストラット/後セミトレーリングアーム式の4輪独立。スカイラインは2代目から6代目まで名設計者、桜井眞一郎氏が開発を指揮した。写真の3rdモデルの人気は絶大。総販売台数は31万441台

エンジン

エンジン/パワーユニットはシングルキャブのL20型直6OHC12V。取材車はレギュラーガソリン仕様で最高出力115㎰を発揮。滑らかな回転フィールが印象的

ヘッドライト

ヘッドライト/ヘッドライトは丸型4灯シールドビーム式。ライト周囲のメッキモールが精悍な印象をアピール

タイヤ

タイヤ&ホイール/ブラック塗装ホイールキャップは純正品。クロスプライタイヤ標準。取材車は185/70R14ラジアル装着

ミラー

フェンダーミラー/砲弾型ミラー装着。手動調整式クローム仕上げ。視認性良好

リアランプ

リアランプ/リアランプはウインカーを含めレッドレンズ仕様。バックランプはバンパーに配置

三角窓

三角窓/三角窓は開閉自在。換気に便利なアイテム

サーフィンライン

サーフィンライン/ボディサイドは「サーフィンライン」と呼ばれるアクセントが流麗さを表現

マフラー

エグゾーストエンド/排気エンドパイプは2本出し。排気音は心地いい重低音を奏でる

インパネ

インパネ/室内は豪華な印象。写真のステアリングは本革とウッドの純正コンビ仕様。中央に青地のスカイラインマークが入る。助手席前のクーラーはノンオリジナル

前席

フロントシート/座席はビニールレザー仕様。助手席はウオークインスライド付き。乗り心地はやや固め。HTはセンターピラーレス構造

リアシート/後席は足元空間はタイトだが、頭上空間に余は裕がある。乗車定員は5名

メーター

メーター/メーターは深いフードを持つ6連式。2000GTのトップスピードは170km/h、速度計は240km/hスケール

シフト

トランスミッション/4速MTのシフトフィールは良好。3速AT仕様も選べた

ペダル

ペダル/アクセルはオルガン形状。クラッチは適度に重い設定

ラジオ

インパネ中央/インパネは木目仕様。AMラジオと空調コントロールを中央部にレイアウト

1970年式/日産スカイラインHT2000GT 主要諸元

フロント

新車時価格=4MT 89万5000円
全長×全幅×全高=4330×1595×1375mm
ホイールベース=2570mm
車重=1100kg
エンジン=1998cc直列6気筒OHC(レギュラー仕様)
最高出力=115ps/5600rpm
最大トルク=16.5kgm/4000rpm
トランスミッション=4速MT
サスペンション=前ストラットセミ/後トレーリングアーム
駆動方式=FR
乗車定員=5名
タイヤ&ホイール=6.45S-14-4PR+スチール

リア

 

 

SNSでフォローする