クルマ好きが集うクラブ活動紹介【さいたまイタフラミーティング】

 

参加には事前の申し込みが必要。今後の開催情報は公式ブログ(https://carcle.jp/UserBlog?UserID=319)またはX(@saitamaitafr)で確認を

“イタフラ車”とはイタリア車+フランス車を意味する略語である。機能性や信頼性を大切にする日本車やドイツ車に比べるとどこか隙や愛嬌を感じさせるクルマが多い。そんなイタフラ車に魅せられてきたオーナーたちが集まるイベントが、さいたまイタフラミーティングである。

実行委員長の小高竜太郎さん

 埼玉在住のイタフラ車ファン有志の交流の場として2012年に第1回をスタート。その後は埼玉県内の各地で開催を続け、今回が記念すべき第10回目のミーティング開催になった。

 2023年11月19日、会場の吉見総合運動公園(埼玉県比企郡吉見町)には一般参加とフリーマーケットへの出店車を合わせ650台が大集合。開催当日は快晴。緑鮮やかな芝生広場に新旧色とりどりのイタフラ車が並ぶ光景は見ているだけでも楽しい。

多種多様な個性を持つイタフラ車が並ぶ会場。参加者たちも思い思いに交流を楽しんでいた

 会場では埼玉県内のイタフラ系車ショップや雑貨などのフリーマーケット、キッチンカーのスペースも設けられていたが、そこに並ぶクルマたちも、ほぼイタフラ車で占められていた。

カラフルなルノー・トゥインゴが並ぶ。惜しくも23年末で生産終了となった

「地元のイタリア車、フランス車好きの集まりからスタートしたイベントです。現在も有志のボランティアでの運営なので、ステージイベントなどのプログラムはとくに設けていません。自分の知らないクルマとの出会いを楽しんでいただけるよう、国やメーカー、車種ごとに参加エリアなどを分けていないんです」と実行委員長の小高竜太郎さんは語ってくれた。

根強いファンが多いアルピーヌ。A110をはじめ新旧さまざまなモデルを目にすることができた

 イタフラ車とひと口にいっても、その個性は多種多様。新旧さまざまなイタフラ車がランダムに並ぶ中には、ミーティングを兼ねて参加している集団も見受けられた。

 地元の埼玉県をはじめとする関東圏はもちろん、遠方のナンバーをつけた車両も多い。新旧さまざまなイタフラ車オーナーたちが交流できる場として、このイベントが広く注目を集めていることがうかがえた。

第10回目の開催となったさいたまイタフラミーティング。650台のさまざまなイタリア車・フランス車が集まった。600台の一般参加枠は早々にいっぱいとなったという

 会場は広大な公園の一角にある芝生広場なので、参加者たちは愛車の傍らにチェアを置いてのんびりとした時間を楽しんだり、愛犬を連れて公園内を散歩したりと、思い思いにゆったりとした時間を楽しんでいたようだ。オーナーたちの時間の使い方、楽しみ方はラテン系なのかもしれない。

 カジュアルさが魅力のイベントだが、中には経験豊富なオーナーが乗る希少なモデルの姿もあり見どころは多い。イタフラ車好きなら一見の価値があり、参加したくなるイベントだ。

最も多かったのがチンクエチェント。鮮やかなブルーのチンクで構成された集団の姿も

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