【ニッポンの優食・熊本編】ドライブスポット紹介

本記事はCAR and DRIVER 2026年3月号の本誌掲載グルメドライブ紀行「ニッポンの優食・熊本編」の記事下QRコードからの連動記事です。

 

ニッポンの優食・熊本編-ドライブスポット紹介

大切な友人やパートナーと共に出かけ、日本全国にある優れた「食」との出会いを求めるドライブへ。グルメドライブ企画「ニッポンの優食」取材中に巡ったドライブスポットをいくつか紹介して参ります。

今回のドライヴパートナーは、メルセデス AMG E53 HYBRID 4MATIC 。システム最高出力450kW(612㎰)を実現するPHEV。満充電なら101㎞のEV走行が可能、静粛性とパワーを両立するスペシャルなAMGだ。

今回のドライブルートは熊本市をスタートし、阿蘇の外輪山のワインディングを楽しみながら、熊本と阿蘇のグルメと見どころを巡るコース。熊本から阿蘇まではクルマで1時間ほどの距離。大分のオートポリスまで足を伸ばしても、小一時間のプラスで済む。

ますは、オススメの美味しい旅スポットのご紹介から!

◇山賊旅路-だご汁とたかなめしならココ!
 熊本のご当地グルメで最上クラスの郷土食といえば、だご汁とたかなめしが真っ先に挙げられる。訪れたのは山賊旅路、熊本と阿蘇を結ぶ国道57号沿いに56年も続く老舗の食事処。

だご汁は小麦粉を練って作った団子(熊本弁で「だご」)を、味噌や醤油仕立ての汁に具材(里芋、ごぼう、鶏肉など)と一緒に煮込んだ熊本県の代表的な郷土料理。写真はだご汁定食(1450円)。高菜めしか、山賊めしのどちらから選べる。

店を切り盛りする店主の永野博吉さんと慶子さん夫婦。味はもちろん、この御夫婦の温かいお人柄に惹かれるリピーターも多い。「山賊が出るほど人通りが少なかった」のが店名の由来だとか。定番のだご汁とたかなめしだけでなく、希少な部位を使った焼きたてスタミナホルモン(900円)や当店オリジナルの山賊めし(600円)も人気。

◇紅蘭亭 1934年創業の元祖太平燕(タイピーエン)の名店
 太平燕(タイピーエン)も熊本ならではの食のひとつ。春雨を使った具だくさんの中華スープで、明治頃に中国福建省から熊本に伝わった。下通本店では、九州の食材を中心にした中国料理を定食、コースなどで提供している。

熊本県民にはおなじみの太平燕(タイピーエン)。紅蘭亭はメディアでも数多く取り上げられる人気店で、鶏ガラ&豚骨ベースのオリジナルスープと、緑豆100%の春雨がベストマッチ

太平燕発祥と言われる香蘭亭下通本店。太平燕がセットになったランチメニューや夜のコース料理など、季節に応じた中華を提供してくれる

◇かんざらしの店 結
阿蘇の湧水で冷やしたかんざらしや天然水ソーダなどが味わえる。レトロな店の雰囲気も人気の理由のひとつ。レトロな雰囲気のお店で一息つくのがオススメ。オーナーによると近くでキャンプ場の運営もしているそう。

 

熊本観光のメインディッシュ、熊本城と阿蘇山

 熊本城の中に入るとそこには驚くほど展示内容が凝っており、付帯施設も充実している。そのため観光は、あえて天守閣は後回しにするといい。まずは城の手前にある、桜の馬場 城彩苑に向かおう。そこの熊本城ミュージアムわくわく座で、予習をしてから登城するのがおすすめ。深く熊本城を知るには一見の価値ありだ。隣接する城彩苑には、食事処とお土産店が並ぶ、桜の小路もある。熊本城見学の後に戻ってきて、お土産探しとともに阿蘇グルメが堪能できる。

熊本市内の中心部にある熊本城。城の南側に大きな駐車場が用意されているので、気軽に立ち寄れるポイントだ

復旧中の熊本城内には特別見学通路が設置され、再建工事の様子を眺めながら見学が可能。誰もが見学できるようエレベーターや階段脇にはスロープが設置された回廊だ。

◇桜熊本城ミュージアムわくわく座

桜の馬場城彩苑にある熊本城ミュージアムわくわく座。映像や演劇で熊本城を紹介。2月から4月中旬まで1階の一部を4月予定のリニューアルに向けて改修工事中。新しいミュージアムに期待。なりきり体験で昔の衣装での撮影もできる。

◇城彩苑 桜の小路
熊本城の南、桜の馬場 城彩苑にある桜の小路。食事処や土産店が並んでいる。

桜の小路では香梅庵の陣太鼓ソフト(テイクアウト540円)や、天草海まるのうにコロッケ(300円)、山うにとうふのかりふわ蒲焼(450円)などが楽しめる。

 

 市内観光が終われば、ハンドルを握って国道57号を東進し、阿蘇山へ向かおう。阿蘇山は南北約25㎞、東西約18㎞、周囲約120㎞もの巨大なカルデラを有する活火山である。カルデラ内には阿蘇市と南阿蘇村などがすっぽり入っており、約4万人が生活している。カルデラ内から周囲を見渡せば、前後左右すべての視界に山がある。阿蘇でしか目にできない雄大な景色が楽しめる。

 

そんな阿蘇山で最初に目指すべきは草千里ヶ浜だろう。国道57号からワインディングを30分ほども上れば、もうもうと白煙を噴き上げる中岳を望む、草千里ヶ浜にたどり着く。広い駐車場には阿蘇火山博物館などの施設が並んでおり、阿蘇山を知り、感じることができる阿蘇山観光の代表的なスポットだ。

阿蘇山は、周囲約120㎞もの外輪山を有する世界有数のカルデラ火山だ。美しい景観と、気持ちいいドライブが楽しめるワインディングが続く。道路の周辺には牧場が広がっている

中岳の火口を望む草千里ヶ浜の前には阿蘇火山博物館がある。写真の5面マルチシアターや大型のジオラマなどで阿蘇山の歴史と知識が学べる。

◇菊池渓谷
阿蘇山の西にある菊池渓谷。原生林におおわれ、“渓谷美の極致”ともいわれている。渓流の美しさ、水の透明感に驚くばかりだ。

◇道の駅阿蘇
道の駅阿蘇は熊本県・道の駅ランキングでトップ人気の常連。阿蘇観光に便が良い立地で市内の特産品が揃う。施設のすぐ裏は肥後本線の阿蘇駅。無人駅で、懐かしい雰囲気が漂う。

 

◇阿蘇内牧温泉 蘇山郷
四季折々の絶景なる阿蘇五岳を望み雄大な外輪山に囲まれた湯の町、内牧にある蘇山郷。阿蘇の自然の中、ゆっくり過ごしたいドライバーに一押しの宿。阿蘇で作られた食材、自然、温泉、おもてなしによって、阿蘇で元気になって帰って頂きたいという宿主の想いが伝わる歴史ある宿だ。
 

 

 

 

 

 

 

 

阿蘇内牧温泉 蘇山郷は、素晴らしい食事や温泉、景観といった阿蘇の恵みを満喫できる宿。阿蘇で育てられたあか牛や、地元の新鮮な野菜、お米、阿部牧場の牛乳など、熊本自慢の食材を使った夕食と朝食は、見逃せない大きな魅力。宿泊者には無料でリニューアルされたばかりの貸し切り風呂が用意される。

九州唯一の国際規格サーキット・オートポリス
阿蘇の自然に囲まれたサーキットはスーパーGTや全日本ロードレースなどのビッグレースが楽しめる

57号線からミルクロード経由で1時間ほどの距離にある九州エリア有数のサーキット、オートポリス。運転好きな方なら、道程で景色のいいワインディングロードを満喫できる。走行会やライセンス取得に参加するも良し、レーススケジュールをチェックして、国際規格サーキットならではの迫力あるカーレースを観戦しよう。冬期以外はキャンプサイトやBBQエリアも楽しめるスポットだ。

自然の地形を活かしたコースは観戦しやすく、間近で迫力ある音やレースの緊張感を楽しめる

 

震災からの復興

熊本を襲った震災の大きさと共にそれに負けない人々の力を実感する場所を紹介しよう。

熊本城
震災からの復旧計画は35年特別見学路で公開しながらの復旧
 2016年4月、熊本と大分は、震度7を2回、震度6強2回を観測した熊本地震に襲われた。この地震により熊本城は、重要文化財建造物13棟を含む、約60棟の建造物・施設、全体の約3割にあたる石垣、70個所におよぶ地盤に被害が生じた。それら被害をすべて復旧するには35年の歳月が必要とされている。そんな復旧工事の大変さを理解できたのは、城の入り口近くから天守閣までの間に、中空に設置された特別見学路により、観光客に公開されながら工事が進められているからだ。復旧工事の邪魔にならないように、見学路から復旧のプロセス見ることで、熊本城と震災、そしてその復興について学ぶことができる見学コースとなっている。

 

二重峠トンネル
熊本復興を迅速に実現するために驚速で完成された北側復旧道路
2016年に発生した熊本地震は、熊本市と阿蘇市を結ぶ大動脈の国道57号も甚大な被害を与えた。被害の影響で阿蘇カルデラ内に住む4万人の生活に大きな支障が生じることになる。新たなバイパス計画の大きな障害となったのが、3.7kmのトンネルをいかに早く開通させるかだった。そこで施工者は通常の半分近くまで短縮する方式を提案、標準36カ月かかる掘削工事を19カ月というスピードで貫通に導いた。私たちが熊本市内から阿蘇方面に向かう際、何気なく通る道路とトンネルだが、地元の方々からは早期の完成と、生活の利便さから、深く感謝されているトンネルだ。

 

困難突破のトンネル工事に由来し、貫通時の石が縁起物として阿蘇火山博物館に飾られている。難関校合格を目指す学生たちが訪れることで有名だそうだ。

 

取材協力:熊本市、株式会社安藤・間

 

取材協力・問い合わせ先/❶オートポリス=0973-55-1111 ❷桜の馬場 城彩苑(熊本城ミュージアム096-288-5600/桜の小路096-288-5577) ❸本妙寺(加藤清正像)=096-354-1411 ❹阿蘇火山博物館=0967-34-2111 A大観峰=0967-32-1960(阿蘇市観光協会) B阿蘇内牧温泉 蘇山郷=0967-32-0515 Cかんざらしの店 結(ゆい)=0967-22-5488 D山賊旅路=0967-34-2011 E紅蘭亭 下通本店=0963527177

取材協力/メルセデス・ベンツ熊本/一般財団法人熊本国際観光コンベンション協会/阿蘇市観光協会/熊本市

 

 

 

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