【復刻版カタログ】「80点+α主義」で高い完成度と魅力を創造。日本にモーターリーゼーション到来を告げた「初代トヨタ・カローラ1100(KE10型)」の余裕世界

カローラ011967 トヨタ・カローラ(KE10型)

JMS2025で超スタイリッシュな次期型のコンセプトモデルを発表したカローラ。その初代モデルの復刻版カタログ。カタログは1967年版(原寸298×242mm、24㌻編集)。カローラ1100は「プラス100ccの余裕」をキャッチコピーに1966年11月に誕生。初代パブリカも手がけた長谷川龍雄氏が開発主査を務め、斬新な「80点+α主義」の思想でユーザーを魅了した。80点+α主義とは、すべての点で80点以上の高水準を達成し、その上で、ライバルを圧倒する光るポイントを創出する設計思想。カローラ1100の+α要素は「スポーティさ」。性能面で⓵巡航速度100km/hが最高速度の75%以下であること。②3速ギアの最高速が100km/hを超えること。③0→400m加速が20秒を切ること。という目標を定め、それを見事に達成。“走りの余裕”を鮮明にした。最高速は140km/hに達し、0→400m加速は19.7秒でクリアー。エンジンを最大のライバルである日産サニーの1ℓを上回る1.1ℓとし、当時3速コラムシフトが一般的だったトランスミッションを4速フロアシフトとしたのも、スポーティさ実現の一環だった。カタログで「あなたの幸福な生活のシンボルです」と語りかけた初代カローラは、発売と同時に人気が爆発。瞬く間にベストセラーの座を確立した。

資料提供/ブックガレージ

カローラ02

カローラ03

カローラ04

カローラ05

カローラ06

カローラ07

カローラ表紙

 

SNSでフォローする