CARイベントレポート「ジムニーサンライト」主役はジムニーとクリエイター(2025年9月号)

開催情報は公式SNSアカウントから発表される。今後の開催情報などの詳細はSNS(https://www.instagram.com/jimnysunlight/)を参照のこと

 デビュー55周年を迎え、国内外で高い人気を獲得しているスズキ・ジムニー。2018年に4thモデルがデビューしてからはキャンプやアウトドアを楽しむ都会派ユーザーや女性オーナーへと支持層がますます拡大している。

主催者の川田さん(右)とスタッフ。車両はイベントオフィシャルカー

 ジムニー・オーナーが中心となって2022年に立ち上げられ、いまや全国からジムニーが集まるまでに成長したイベントが、ジムニーサンライトである。今回は2025年6月8日に開催された第4回目の会場を取材した。

アウトドア、クラフト、ミリタリーなど多種多様なショップが出店。開場直後からショップエリアは満員に

 スノーリゾートイエティ(静岡県裾野市)に集まったジムニーは約1400台。ノーマルに近い車両から、ショップ自慢のカスタマイズドカーまで、多様なジムニーが並ぶ。人気の中心は現行モデルのJB64型。発売されたJC74型ジムニーノマドの姿もある。

ジムニーのカスタムパーツを手がけるAPIOは協賛としてイベントをバックアップ。完成度の高いデモカーを披露

 主催者の川田かほりさん自身もジムニー・オーナー。車種や仕様に縛られず、自由に楽しめる場所を作りたいと思ったことがこのイベントをはじめたきっかけになったという。

オーナーたちそれぞれの美意識やライフスタイルが反映されたジムニーが並ぶ会場。独特の居心地のよさが感じられた

「ジムニーのオーナーにはハンドメイドやDIYが得意な方、本格的なショップや企画などのクリエイティブな活動をされている方が多いので、それぞれのジムニー・ライフを発信し、ものづくりの楽しさと素敵な作品をつなぐイベントを目指しています」(川田さん)

2025年6月8日(日)に富士山2合目のスノーリゾートイエティ(静岡県裾野市)で開催された第4回ジムニーサンライト。全国から約1400台のジムニーが集結した

 SNSを中心にオーナーやショップの間で情報が広がり、毎回予想を超える台数が集まるように。カスタムショップや企業ブースの開設など、規模を拡大してきた。

“ジムニー・オーナーが集まるマーケットイベント”をうたうこのイベントの中心は、ハンドメイド雑貨やアウトドアグッズなど65の多彩なブースが並ぶマーケットエリアである。“ジムニー”と“クリエイター”という結びつきは、クラフトマーケットのような、ほどよい手作り感が魅力といえるだろう。

車中泊を楽しみながらギアを制作・販売している310班の佐藤渉さん。魚雷型水タンクで野営も快適に過ごせるそう

 参加クリエイターは、ほとんどがジムニー・オーナーだ。自らのジムニー・ライフの中から生まれた商品だからこそ、ユーザーの心に響くのだろう。中には開場と同時に長蛇の列ができるほどの人気を集めるブースもあった。

自転車とキャンプをテーマにした旅イベント、BIKE&CAMPの山下晃和さん。2013年式JB23型

 出展者や来場者、それぞれの交流が会場中で活発に行われていた。

カッティングステッカーのショップ・881PRODUCTIONの渡辺智也さん。“富士山ジムニー”と呼ばれているそう

 ジムニーを中心とした新しい交流が広がるこのイベント、今後の展開も楽しみだ。

ウッドミラーなどナチュラルな雰囲気の内装アイテムが人気を集めていたKJ WORKSの渡辺健作さん

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