AMGとM、そしてアルピナ。スペシャルブランドはマニアに刺さる

スペシャルブランドはマニアに刺さる。Tシャツもよろしく!

 2025年7月号(5月26日発売)の特集は読み応えがあると思う。AMGとかMとかALPINAとかなかなか記事にならないニッチなモデルが顔を連ねているからだ。このあたりのモデルにスポットを当てるメディアは限られるだろう。

 とはいえ、各ブランドを調べてみるとその販売比率は、AMGもMも日本はかなり高い。 「どうせならAMGにしちゃう!?」みたいなノリなのかどうかわからないが、他の国よりも多いようだ。まぁ、単純にマニアックな人が多いのかもしれないが。

 実際、個人的にMは所有していたことがある。Z3ボディに3.2リッター直6ツインカムを載せたMロードスターだ。E36ベースの後期型M3と同じユニットでパワーは321psだった。ただギアボックスは6速がスペース的に入らないので5速MT。なので、高速ではもう1段オーバードライブがあるといいなと感じていた。

 そのクルマを選んだ理由は、Mに乗ってみたかったことと、ボディカラーに惚れたから。ダカールイエロー2という比較的濃い目の黄色がカッコよかった。で、幌はブラック。そしてホイールはACシュニッツァーの17インチを黒く塗って履いていた。愛車のホイールを黒く塗る「習性」はここからスタート。25年くらい前だからね。まだそんなことしている人はいなかった。

 AMGに乗らなかった理由は、周囲にたくさんオーナーがいたから。なんたってW210ベースのAMG E55が大ブーム。ホンモノから「なんちゃって」まで、多くのAMGが街に溢れていた。なので、へそ曲り的にはブラバス仕様を探した時期もある。

 そういえば、その前にW124の500Eブームというのもあった。ポルシェ社救済のためにメルセデスが彼らにオファーして製造したモデルだ。空いているポルシェの生産ラインを稼働させるための施策である。

 こちらもすごいブームだったのを覚えている。なんたって「ポルシェ製のベンツ」という触れ込みである。クルマ好きにはたまらないコラボだ。ある日、知り合いのボディショップに取材に行くと、「フロントのフェンダーを叩いて外に膨らませてくれ」というオーダーがいろんなショップから来て大忙しなんだよといっていた。猫も杓子も500Eに乗っていたのだから笑える。どれがホンモノだ?

 話を変えよう。

 今年も4月前半に幕張メッセで「オートモビルカウンシル」が開催された。読者の中にも会場に足を運んだ方は少なくないだろう。ワタクシも金曜日と日曜日に会場を訪れた。

ジョルジェット・ジウジアーロ先生

 どんな感じだったかは、別ページで紹介しているので、そちらを読んでもらいたい。ジョルジェット・ジウジアーロ先生のオーラはハンパなかったし、長い時間会場を練り歩いていたんだから本人もさぞかしご満悦だったと思う。スタッフから「本国でもこれほどの人は集まらない」といっていたと聞いた。謙遜だろうけど。

 で、今年も会場に出展した六本木のル・ガラージュでワタクシがデザインした「Motoring a go go」Tシャツを販売させてもらった。去年に続いて2度目。で、前回は白Tだったので、今回は黒Tにした。知ってますか?「Motoring a go go」はこの連載コラムのコーナータイトルであること。なんか楽しそうでいいでしょ。

 ということで、購入がまだの方はル・ガラージュでお求めください。サイズはSがなくなってMとLしかない。  残りわずかかな。六本木AXISビルまで急げ!

くしまたつや/モータージャーナリスト。2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。『Car Ex』副編集長、『American SUV』編集長など自動車専門誌の他、メンズ誌、機内誌、サーフィンやゴルフメディアで編集長を経験。趣味はクラシックカーと四駆カスタム

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