【Z世代のクルマの談義】ジャパンモビリティショー2025で聞いた「学生たちが日本の自動車に期待する」声

 

 われわれ自動車メディア人、そして日本のクルマ好きにとって2年に1度のお祭りといえるイベント、ジャパンモビリティショーが無事に閉幕しました。筆者は合計で4日間会場に行き、一般公開日の様子も取材しました。そこでは多くのクルマ好きの反応をライブに知ることができるいい機会だったなと改めて思っています。

 前回のコラムで「若者はクルマのリアルイベントに参加している」という話を紹介しましたが、今回のモビリティショーでもそれを実感することができました。何より、若者がこれからのクルマにもしっかりと興味があることが確認できたのがうれしいと感じたポイントです。

「昔のクルマがうらやましい」といった方向性だけではなく、「これが登場してほしい! 登場したら買いたい!」そんなリアクションを見ることができて何よりでした。

 筆者は日本自動車ジャーナリスト協会(略称AJAJ)に所属しており、毎回モビリティショーではAJAJ会員が説明しながら会場を見学するガイドツアー(写真/菰田潔会長が解説中)を行っています。幅広い年齢の方々に参加していただきましたが、若い人や保護者の方と一緒に参加したお子さんの姿もありました。若い人は熱心にメモを取っている姿が、そしてお子さんは色々と質問してくださった姿が印象的だったのを覚えています。何よりクルマへの熱意が感じられて嬉しかったです。

 もちろん、ガイドツアー以外にも印象的な光景はありました。たとえば、若い来場者が初めて見る展示車を目に入れた瞬間に「カッコいい!」「カワイイ!」と直感的に歓声を上げていた光景はとても印象的でした。そうしたシーンはいろいろな場所で見かけることができて「詳しいとか詳しくないはさておき、素直な気持ちでクルマ好きな若者ってたくさんいるじゃん!」と感じました。それと同時に「やっぱり人がクルマを好きになる大きな理由はデザインなんだな」とも感じました。

 そしてモビリティショー会期中に別の取材で、学生自動車部のイベントで大学生と話す機会がありました。彼らもモビリティショーはかなり気になっている様子で、イベントの最後に行われたモビリティショーのチケットプレゼントには多くの学生たちが集まっていました。

 走りが好きな彼らにショーで気になるクルマを聞いてみると「FRのコペン!」という声が多く、現実的に若者が楽しめるクルマが登場することへの期待が高まっているようでした。

 一方で今回のショーの目玉でもあったセンチュリー・クーペが気になるという声もありました。聞いてみると「正直、自分が買える気はしないけど、ああいったクルマが日本から登場すると思うとワクワクするし、なんだか日本ってすごい国って思えそうです!」と話してくれました。センチュリー・クーペのプレスカンファレンスでは豊田章男会長が「ジャパンプライド」といった表現を使っていました。学生たちのコメントを聞いていて、センチュリー・クーペは「自動車は日本が世界に誇る産業であることを象徴するモデルになるのではないか」と思いました。

 ジャパンモビリティショー2025の会場で取材した若者たちのリアクションは、これからの日本の元気を期待させるものでした。

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