7月販売首位はN-BOX。軽を含む新車販売台数が今年初の前年割れ!(25年7月の軽を含む全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )

小型乗用車以外の乗用車販売が今年初の前年割れ実績に

 7月の登録乗用車の新車販売台数(商用車を除く)は22万544台で、前年同月比ー4.0%と7カ月ぶりの減少。セグメント別で普通乗用車は、14万6619台、同ー6.0%、3カ月連続の減少。小型乗用車は7万3925台、+0.3%とかろうじて前年超えで、7カ月連続の増加。軽乗用車は同ー3.0%、6カ月ぶりの減少。

首位N-BOXは変わらず、アルファードが大幅ランクアップ
 7月の登録車市場が7カ月ぶりに前年実績を割る結果となった。上半期(1-7月)では乗用車全体で前年の7.9%増だったが、ここ数ヶ月減少傾向に。特にSUVやミニバンを中心に構成する普通乗用車の減少傾向が顕著だ。小型乗用は前年をかろうじて上回ったものの、前年の出荷停止モデルの再販が一巡したため、同様に減少傾向。軽乗用マーケットも今年度初、半年ぶりの前年割れとなっている。後半発表される新型モデルによる需要拡大に期待。
 総ランキングではTOP3が軽ブランドが占め、新発売のダイハツ・ムーヴが3位とワンランクダウンしたものの、好調を維持。 前月6月に3位とムーヴの後塵を拝したスズキ・スペーシアも前年超え販売で2位に。登録車首位はではトヨタ・ルーミーが1万台超えのセールスで全体4位、SUV部門TOPは7430台の販売でトヨタ・ヤリスクロスが5ランクアップの11位にランクインしている。大幅にランクアップしたのが、トヨタ・アルファード。生産状況にもよるが、7ランクアップの6位に躍進している。

アルファード・エグゼクティブラウンジ(4WD)/価格:THS 872万円。3代目もアルファードと兄弟車のヴェルファイアの2シリーズ。パーソナル志向のヴェルファイアに対しアルファードなフォーマル感覚を重視。新型はボディ骨格を徹底強化。車体剛性を従来比で60%アップ

先月比で7ランクの大幅上昇で全体6位にランクアップしたトヨタ・アルファード。500万円以上する高額車が8000台以上の販売は見事

7代目ダイハツ・ムーヴは「毎日頼れる堅実スライドドアワゴン」をコンセプトに開発。ターゲットは子離れ世代のメリハリ堅実層。写真はRSをベースに上質を追求したノーブルシックスタイル

ダイハツ・ムーヴは発売開始の6月に1万2000台あまりを販売し、7月も1万1300台を販売。累計受注台数は発表後約1ヶ月で計画台数の5倍となる約3万台に達している。

登録車首位のトヨタ・ルーミー。前年並みの販売で10,150台をセールス、全体4位に

トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツ/価格:CVT 236万7000円(ハイブリッドは275万円)。GRスポーツはGグレードがベース。車高は標準車比10mm低い。足元は215/50R18ファルケンFK510+専用アルミ。ブレーキキャリパーはレッド塗装

TOP10入りを逃したものの、SUV販売首位のトヨタ・ヤリスクロス。ヤリスシリーズでは1万4000台弱の販売となる。TOP10に軽を含んだSUVがランクインしないのは最近では珍しい

日産ノートX FOUR/価格:258万600円。ノートは「2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた実力車。新型で目を引くのは、フロントマスクの一新。日産の新たな顔、「デジタルVモーション」を採用する

日産ノートは5ランクアップの全体7位に。7824台をセールス、乗用車セグメントでは4位

 軽乗用、海外生産車を含めたブランド別販売台数(下段表)では、各社前年割れが目立つ。マツダ、スズキ、三菱、ダイハツ以外は前年割れ。スズキは輸入モデル(フロンクス・ジムニーノマド)の貢献が大きい。日産は前年比で販売が2割以上のダウンとなっている。

 

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