4月の乗用車マーケット動向~販売開始、ジムニーノマドの販売台数は?(25年4月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )

 4月の登録車新車販売台数(商用車を除く)は19万1066台で、前年同月比+5.2%と4カ月連続の増加。セグメント別では、普通乗用車は12万8946台、同+1.6%、4カ月連続の増加。小型乗用車は6万2120台、+13.6%、4カ月連続の増加。軽軽乗用車は同+24.5%、4カ月連続の増加。2025年に入ってから全ての乗用車セグメント(軽・小型・普通・輸入車)で前年実績超えとなっている。

ジムニー ノマド。ノマドは発表4日で約5万台の注文が殺到。現在は受注注意状態。全長をシエラ比で340mm拡大しユーティリティと優れた走行性能を高めた。ノマドはジムニーならではのコンパクトさと、タフな4WD性能をそのままに、ファーストカーとしても十分な広い室内を実現。エンジンは1.5リッター直4(102ps)を搭載。トランスミッションは5速MTと4速ATが選べる。駆動方式は副変速機付きのパートタイム4WD。ボボディサイズは 3820×1645×1720mm

4月3日発売、登録が開始されたスズキ・ジムニーノマド。初月の販売台数は2524台!

ジムニーノマドの4月販売台数は計画台数の2倍に
さて、1月30日発表、4月3日発売開始となった4ドアのジムニーノマド、初月の登録は2524台となった。販売計画では1200台/月の予定だったので計画台数の2倍の登録実績となる。現在は5万台ほどのバックオーダーを抱え、一時的な受注停止状態。増産計画や、再受注開始時期に注目したい。
 ジムニーノマドは昨年の6月に生産国インドで発売が開始され、現在、フィリピンやインドネシア、オーストラリアなどへ輸出されている。よって、工場の生産がすべて日本行きとなるわけではない。今後は中南米や中近東への輸出も予定しており、ノマドをいち早く手にしたい日本のファンは、気が気でないだろう。
 なお、ノマドはインド生産の輸入モデルのため3ドアのジムニーシエラ(国内生産)と弊誌では別カウントとしているが、登録車のジムニーシリーズで合わせると4399台の販売ボリュームとなる。

 TOP20のランキングに目を移すと、総合ランキングではKカーが再びTOP3を形成。登録車では前月から8ランクアップのヤリスクロスがシエンタに代わってトップとなっている。TOP20のセールス殆どが前年超え、半数が前年比120%以上(車名太字表示)と決算明けの4月も好調なセールスを維持している。また、軽乗用を含めたブランド別販売台数(下表)では、日産、ホンダを除く全てのブランドが前年実績超えとなっている。

トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツ・ハイブリッド/価格:THS 295万4000円。4180×1765×1580mmと小柄だが、張り出したフェンダーが強い存在感を主張。GRスポーツは専用形状の前後バンパーとリアロアカバーを採用。ボディも強化され、車高は標準車比で10mm低い

ヤリス、ヤリスクロスそれぞれ8ランクアップと好調。ヤリス・シリーズ合計では1万5000台を超え、総合トップのホンダN-BOXを上回る台数に。

▲ホンダが本年6月の発売を予定する新型フリードの先行情報を特設ホームページで公開。先行予約の受付も開始

ホンダ・フリードも好調を維持、6位にランクイン。前年同月の170%のセールス。

クラウン・エステート/価格:635〜810万円。エステートはワゴンのユーティリティとSUVの自由を兼ね備えたクラウンの「新たな個性」。フロントモーター出力を約50%高め走行性をリファインしたHEV仕様のZと、日常をBEVとして使えるPHEV仕様のRSを設定する

登場間もないクラウン・エステートは1030台のセールス。スポーツ、セダン等で構成されるクラウンシリーズでは3500台以上の登録となる。(個別台数はトヨタ広報より)

スズキ・ジムニーXC ジムニーは世界で最もコンパクトサイズの本格オフローダー。世界で熱烈な「信者」が存在。強靭なラダーフレームを持ち、4WDは信頼性が高いパートタイム式

軽自動車のジムニーはランキング圏外ではあるものの、先月3月から7ランクアップの23位に。販売台数は前年の1.5倍の4578台とこちらも好調だ。

 

 

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