若者の半数近くが“はじめてのクルマ選び”に後悔！？トヨタ、「クルマの進路相談室」スタート

　トヨタは、2024年3月1日より若年層に向けた“初めてのクルマの選び方”を啓発する取り組み「クルマの進路相談室」を開始するとともに特設WEBサイトをオープンした。

▲「クルマの進路相談室」2024年3月1日スタート

　「クルマの進路相談室」は、Z世代を中心とした若年層に対して “はじめてのクルマ選び”に関する新たな視点や気づきを提供し、1台目で選べるクルマの選択肢や可能性を広げるための取り組みだ。

　運転については教習所等で長期間学べる一方、はじめてのクルマ選びは非常に高額な買い物であるにもかかわらず、じっくりと学ぶ機会は多くない。そうした背景も受けて、本取り組みでは、実際にクルマを購入したことがある全国600人の若者に対して行った、1台目のクルマ選びに関する実態調査をもとに、様々なコンテンツを発信する。

　特設WEBサイトでは全国600人への調査結果や、クルマ保有経験がある先輩のリアルなアドバイスの声を掲載。また、「令和のクルマ選び」で押さえるべき3つのポイントを伝える学習動画も公開。さらに全国の教習所約180箇所をジャックし、啓発ポスターの掲出や映像放映、オリジナルの冊子設置などの施策を展開していくとしている。

▲「クルマの進路相談室」パンフレットイメージ

　本取り組みの展開にあたり、自動車所有経験のある全国の19歳～24歳600名（男女300人ずつ）に対して実施した “はじめてのクルマ選び”に関する調査結果をご紹介する。

調査は、2024年1月12日（金）～  1月14日（日）の期間、普通自動車免許保有かつ1台目の自動車保有経験がある人を対象に全国６エリア（北海道・東北／関東／中部／関西／中国・四国／九州・沖縄）から条件合致者を人口構成比で無作為に抽出し、インターネット調査によって行われた。

▲Q.自動車(マイカー)で後悔した経験の有無について

「自動車(マイカー)で後悔した経験の有無」について聞いたところ、全体の半数近く（43.0％）が1台目のクルマ選びにおいて、何らかの後悔や、もっと考えればよかったことがあると回答した。

▲後悔した内容ランキング

　後悔している内容の上位として、1位が「燃費（12.2%）」、2位が「室内スペースの狭さ（7.5%）」、3位が「デザインが気に入らなかった（4%）」、4位が「乗り心地が良くなかった（3.3%）」であることがわかった。その他には「安全性」、「運転しやすさ」という声が上位にあがった。

▲Q.1台目の自動車(マイカー)は誰の意思決定で購入しましたか？

　次に、1台目のクルマを誰の意思決定で購入したか質問したところ、「親に決めてもらった」と回答した人が25.5%となり、全体の約4人に1人が親に意思決定してもらっていることがわかった。

▲Q.自動車(マイカー)購入時の資金プランについて当てはまるものをお選びください

　また、「親と相談しながら一緒に決めた」人が45.8％、「親の意見を聞きながら、自分で決定した」人が17.8％となり、合計で約9割の人が親から影響を受けているという結果が浮き彫りとなった。

　半数以上が親族からの援助で購入しているという結果も影響していることが想定される。ただ、「家族に任せず自分で選べばよかった」といったクルマ選びが主体的ではなかったことを後悔する声も複数あがっており、親をはじめ身近な声を参考にしつつも、自分で情報収集をしっかり行ったうえで意思決定することも重要であることがうかがえる。

▲1台目の平均購入金額について

▲Q.1台目の自動車(マイカー)はどのタイプの自動車を購入しましたか？

　1台目のクルマ選びは、平均購入金額が約213.9万円。最も選ばれている車種が軽自動車で45.7％、続いてコンパクトカー（2BOX）が21.0％という結果になった。

近年成長傾向にあるSUVは、コンパクト／ミディアム／ラージタイプあわせても9％と、はじめてのクルマ選びにおいては1割にも満たない結果となった。限られた選択肢の中でクルマを選んでおり、クルマ選びの視野が狭まっていることがうかがえる。

▲2台目の平均購入金額について

▲Q.2台目の自動車(マイカー)はどのタイプの自動車を購入しましたか？

　一方で、2台目になると平均購入金額は約266.7万円へ上昇。軽自動車は31.7％まで減少し、その分セダンタイプが6.8％から14.6％に、コンパクトSUVが4.3％から9.8％と倍以上伸びていることから、2台目では選択する車種の幅が広がっていることがわかった。

▲Q.自動車(マイカー)購入の際に重視したことについて当てはまるものをお選びください

　購入時に重視したことを1台目の時（600人）、2台目の時（600人中82人）それぞれ質問したところ、最も大きな差が生まれたのが「安全性の高さ」で、1台目の6.2％から12.2％に上昇した。

逆に最も減少したのが「費用の安さ」で、1台目の12%から7.3％に。1台目では前述の通り、軽自動車やコンパクトカーなど小さなクルマを選ぶ傾向が高くなっている一方で、2台目では、クルマの大小だけでなく、安全に関する機能面などをより重視しており、1台目のクルマに乗った後に安全性の大切さに気が付いたことがうかがえる。

■「クルマの進路相談室」特設WEBサイト
https://toyota.jp/info/kuruma_shinrosoudan