テスラの欧州2023年上半期販売が好調に推移。年間販売40万台が視野に入ってきた

2023年6月、そして上半期欧州新車販売メーカー別ランキング

 2023年6月の欧州新車販売をメーカー別に整理した。
 6月の販売トップはVWグループで、32万5612台を販売し、前年同月比26.8%増。VW、アウディ、シュコダなど主力ブランドが20%以上の伸びを示している。
 
 VWを追うステランティス・グループは21万495台、前年同月2.5%減と振るわなかった。プジョー、フィアット、シトロエンがそろって微減になりオペル/ボクゾールが+2.2%の4万7555台を販売したが、グループ全体をプラスに持っていくまでには至らなかった。

 ルノー・グループはルノーが+11.4%、7万6865台と好調。ダチアの-6.1%をカバーした。

■2023年6月欧州メーカー別新車販売台数

VW=325,612(前年同月比26.8%増)
ステランティス=210,495(同2.5減)
ルノー・グループ=133,110(同3.5%増)
ヒョンデ・グループ=106,605(同4.8%増)
トヨタ・グループ=81,607(同11.3%増)
BMWグループ=83,729(同15.8%増)
メルセデス・ベンツ=63,239(同7.8%増)
フォード=51,234(同32.0%増)
テスラ=47,606(同105.0%増)
日産=26,785(同28.4%増)
ボルボカーズ=25,660(同69.2%増)
マツダ=17,325(同82.1%増)
スズキ=16,718(同51.0%増)
ジャガー・ランドローバー=13,648(同15.3%増)
ホンダ=4,826(同6.2%減)
三菱=4,389(同10.9%減)

 1~6月、上半期の販売成績紹介しよう。
注目はテスラである。8位フォードとは約9万台の開きがあるが、トヨタ以外の日本メーカーを超えている。テスラはドイツに製造拠点を持つ。ブランデンブルク州にあるギガファクトリーは年間の生産能力50万台。今年上半期と同じペースで下半期のセールスが展開されると、年間販売台数は40万台が視野に入ってくる。また、欧州マーケットの需要が拡大すると、ドイツ工場がフル生産に近づく可能性が見えてくる。

■2023年1~6月(上半期)メーカー別欧州新車販売台数

VW=1,701,866(前年同月比25.4%増)
ステランティス=1,145,815(同5.3%増)
ルノー・グループ=648,467(同24.1%増)
ヒョンデ・グループ=575,432(同3.3%増)
トヨタ・グループ=450,341(同12.8%増)
BMWグループ=445,440(同9.7%増)
メルセデス・ベンツ=352,563(同7.7%増)
フォード=275,692(同6.6%増)
テスラ=186,066(同117.4%増)
日産=148,340(同26.9%増)
ボルボカーズ=143,829(同20.5%増)
マツダ=93,828(同43.7%増)
スズキ=90,306(同36.1%増)
ジャガー・ランドローバー=73,653(同19.5%増)
ホンダ=28,636(同22.9%減)
三菱=20,022(同33.7%減)

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