新型デリカミニが「三菱自動車らしいクルマ」だと副社長が語るキーポイント

 

4月1日から三菱自動車の代表執行役副社長(営業担当)に就任した中村達夫氏

 今年4月1日から三菱自動車代表執行役副社長(営業担当)に就任した中村達夫氏が4月6日、新型デリカミニ(5月25日発売)の受注状況などに関して語った。

 デリカミニは1月13日に受注が始まり「すでに約9000台の予約を頂戴しています」と中村副社長は新型が好調な滑り出しを明らかにした。「5月の発売までには、予約を9000台上乗せしたい」と笑顔を見せる。

 デリカミニの月販目標は2500台。当初の設定を大きく上回る受注状況といえる。中村副社長は「三菱自動車らしいSUVテイスト、クロスオーバーテイストのスタイリングが評価されている」と語る。販売店のスタッフからは「このクルマが売れないわけがないですよ」と手応えがあるという。

三菱デリカミニ。発売は5月25日から。1月にスタートした受注は4月上旬で約9000件に達している

 三菱はかつて、大人気だったパジェロのスタイリングをコンパクトサイズにしたパジェロ・ジュニアやパジェロ・ミニをラインアップした歴史を持つ。デリカミニは、オフロードでも安心して走れる高い踏破性を持ったデリカD:5のスタイリングイメージが投影されたスーパーハイト系Kカーだ。キャンプに行ったり、オフロードを走ったり……デリカD:5が構築した世界観、性能実績を大切にして、デリカミニにはヒルディセンドコントロールを装備し、ショックアブソーバーは専用チューンで仕上げるなどの配慮を盛り込んでいる。

「砂利道のテストコースを走っても、安心感が高い。ワクワクする走りが楽しめる」と中村副社長。スーパーハイトKにユーザーが期待する性能を達成し、デリカ・ブランドが提供してきた価値が盛り込まれている自信作といえるようだ。

 9000台の受注状況を見ると、最も人気が高いグレードはターボ系のTプレミアム(207万4600〜223万8500円)で、全体の65%を占める。続いて自然吸気系Gプレミアム(198万5500〜214万9400円)の21%。駆動方式は4WDが60%。SUV、4WDで積み重ねてきた実績が反映された数字である。

右は商品戦略本部CPS の藤井康輔氏

「デリカミニは、三菱自動車らしいクルマに仕上がっていると思います。それは安心、安全、快適に使っていただけるクルマであり、乗っていてわくわくするクルマということ。そして、目的地に向かう途中のドライブが楽しく、目的地に到着してからの使い勝手がよくて楽しめて、帰り道は安心してドライブできるクルマという意味です」と副社長は語る。デリカミニはデザイン、スタイリングがアピールポイントとして重要な意味を持っているが、デイキャンプなどでも活躍する使い勝手のよさも特徴だ。つまり、ファミリーカーとしても使え、ソロキャンプのパートナーとしても頼り甲斐があり、男性が乗っても女性が乗っても使いやすいマルチな1台である。

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