国内新車販売ブランド別ランキング。強いトヨタの秘密の一端(2021年5月)

▲トヨタ・カローラ セダン(写真)/ハッチバッグ(スポーツ)/ツーリングワゴン(ツーリング)をラインアップ
▲トヨタ・カローラ セダン(写真)/ハッチバッグ(スポーツ)/ツーリングワゴン(ツーリング)をラインアップ

 2021年国内新車販売は、登録車と軽自動車の合計で31万9317台だった。このうち登録車(乗用車と商用車)は19万3750台で、全体の60.7%、軽自動車(乗用車と商用車)は12万5567台で39.3%だった。

 ブランド別の販売台数トップはトヨタで唯一10万台を突破し、マーケットシェアは32.9%だった。トヨタは乗用車(軽自動車を除く)販売ランキングでトップ10のうち7台(ルーミー、カローラ、ヤリス、アルファード、ヴォクシー、シエンタ、プリウス)を占め、SUV販売はトップ10のうち5台(ヤリスクロス、ハリアー、ライズ、RAV4、ランドクルーザー)が占めている。乗用車の販売上位はコンパクトが中心といえるが、ミニバンはラージ=アルファード/ミディアム=ヴォクシー/コンパクト=シエンタがそろってランクイン。ユーザーが求めるジャンルに適切なモデル展開を行っている様子がよくわかる。

■2021年5月 ブランド別新車販売台数(登録車+軽自動車)
メーカー=登録車/軽自動車/合計台数:占拠率
*台数の多い順に上から並べています
*国内メーカーの数値は、海外工場生産分を含みます
*輸入車の数値は日本メーカーの海外生産分を除いています

トヨタ(レクサスを除く)=101,473/3,440/104,913:32.9
スズキ=7,565/40,310/47,875:15.0
ダイハツ=2,592/39,449/42,041:13.2
本田技研=15,795/22,700/38,495:12.1
日産=16,631/13,167/29,798:9.3
輸入車(日本車を除く)=20,275/ー/20,275:6.3
マツダ=6,575/2,332/8,907:2.8
SUBARU(スバル)=4,797/1,572/6,369:2
いすゞ=4,574/ー/4,574:1.4
三菱=1,946/2,597/4,543:1.4
レクサス=4,485/ー/4,485:1.4
日野=3,931/ー/3,931:1.2
三菱ふそう=2,528/ー/2,528:0.8
UDトラックス=583/ー/583:0.2

*日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会、日本自動車輸入組合の資料やメーカー発表値をもとに作成

▲レクサスRXシリーズは5月に1029台を販売 レクサス・ブランド車のトップセラーだった
▲レクサスRXシリーズは5月に1029台を販売 レクサス・ブランド車のトップセラーだった

 軽自動車を除いた登録車の販売台数は、トヨタが10万1473を販売して、マーケットシェアの過半数を閉める52.4%を占拠。安定した強さを見せている。
 
 輸入車が2位を占める展開は前月と同じだが、3位はホンダをかわして日産が入った。日産は新型ノート/新型ノート・オーラ、ホンダは新型ヴェゼル/マイナーチェンジしたNEWフィットなどの販売が6月以降本格し、販売拡大に期待が高まる。

■2021年5月 ブランド別新車販売台数(軽自動車を除く)
メーカー=普通車/小型車/貨物・バス:合計台数/占拠率
*台数の多い順に上から並べています
*国内メーカーの数値は、海外工場生産分を含みます
*輸入車の数値は日本メーカーの海外生産分を除いています

トヨタ(レクサスを除く)=49,321/39,413/12,739:101,473=52.4
輸入車=19,398/789/88:20,275=10.5
日産=3,694/10,031/2,906:16,631=8.6
本田技研=8,547/7,248/−:15,795=8.2
スズキ=1,055/6,510/−:7,565=3.9
マツダ=4,785/1,344/446:6,575=3.4
SUBARU(スバル)=4,680/117/−:4,797=2.5
いすゞ=−/−/4,574:4,574=2.4
レクサス=4,485/−/−:4,485=2.3
日野=−/−/3,931:3,931=2.0
ダイハツ=5/2,565/22:2,592=1.3
三菱ふそう=−/−/2,528:2,528=1.3
三菱=1,460/485/1:1,946=1.0
UDトラックス=−/−/583:583=0.3

▲MINIクーパーSEクロスオーバー・オール4   MINIはブランド別輸入車販売ランキングでトップを快走(2021年1〜3月期)
▲MINIクーパーSEクロスオーバー・オール4 MINIはブランド別輸入車販売ランキングでトップを快走(2021年1〜3月期)

 軽自動車販売はスズキとダイハツが熾烈なトップ争いを続けている。
 注目は、トヨタとスバルの商用車比率。全社の販売データを平均すると、商用車比率は23.9%である。スズキは23.3%、ダイハツは28.9%と、全体の平均値に近い販売状況。一方、トヨタは48.3%、スバルは44.7%と、商用車比率が圧倒的に高くなっている。

 トヨタの軽自動車はピクシス・シリーズ5モデルをラインアップ。うち、商用車はピクシス・トラックとピクシス・バンの2台。スバルはシフォン、ステラ、プレオの乗用車系と、商用車のサンバー・トラックとサンバー・バンをラインアップしている。
 ホンダは商用車比率が12.9%と、他社に比べて乗用車の販売比率が高い状況だ。


■2021年5月 ブランド別軽自動車販売台数(商用車を含む)
メーカー=乗用車/商用車/合計台数:占拠率
*台数の多い順に上から並べています

スズキ=30,919/9,391/40,310:32.1
ダイハツ=28,047/11,402/39,449:31.4
本田技研=19,901/2,799/22,700:18.1
日産=10,322/2,845/13,167:10.5
トヨタ(レクサスを除く)=1,777/1,663/3,440:2.7
三菱=1,951/646/2,597:2.1
マツダ=1,802/530/2,332:1.9
SUBARU(スバル)=870/702/1,572:1.3

▲トヨタ・ピクシス・トラック・スタンダード「農用スペシャルSA3t」
▲トヨタ・ピクシス・トラック・スタンダード「農用スペシャルSA3t」
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