ドラレコか、ナビか、Wi-Fiスポットか。新発想で開発されたパイオニアのニューモデル

▲パイオニアNP1(NP-001) 価格は6万5780円(税込み/1年分の通信費とサービス利用料付き) 2年目以降の通信+サービス利用料は更新1年版が1万5840円/更新3年版は4万788円(いずれも税込み)
▲パイオニアNP1(NP-001) 価格は6万5780円(税込み/1年分の通信費とサービス利用料付き) 2年目以降の通信+サービス利用料は更新1年版が1万5840円/更新3年版は4万788円(いずれも税込み)

本体はフロントウィンドウに貼り付けてあってカメラが前後にある──と聞けば、パイオニアの新商品、NP1はドライブレコーダーだと思うだろう。

 だが、NP1は音声で道案内もする。つまりカーナビでもある。周辺の施設情報を教えてくれたり、ドラレコのカメラ画像はスマホ経由で友人と共有でき、写真撮影にも対応。そして最大5台のWi-Fiスポットにもなる。そんな多機能モデルがNP1だ。

▲オーディオ装着用のDINスペースが未設定のクルマにスマートにナビを装着したいユーザーにぴったりの新商品 地図データの更新(年間4回)はサービス利用料に含まれる
▲オーディオ装着用のDINスペースが未設定のクルマにスマートにナビを装着したいユーザーにぴったりの新商品 地図データの更新(年間4回)はサービス利用料に含まれる

 利用頻度からいうと、道案内が圧倒的に多いだろう。音声だけだが、ガイドはわかりやすい。これには、従来ナビと言葉使いが異なっている点が関連していると思う。従来ナビは「100m先の信号を右です」と、距離を基準に案内していた。

 対してNP1は「2つ先の信号を右です」という具合に案内する。そして、曲がった後には「左側の車線がお勧めです」と、推奨する車線も教えてくれる。これらがわかりやすさにつながっていると実感した。少なくとも試乗中は道を間違えなかったし、不安も感じなかった。

▲車内でWi-Fiを利用する場合はオプションサービスのdocomo in Car Connectチャージ料がかかる 利用にはドコモのdアカウントが必要
▲車内でWi-Fiを利用する場合はオプションサービスのdocomo in Car Connectチャージ料がかかる 利用にはドコモのdアカウントが必要

 目的地(東京駅の場合)の設定は、たとえば「NP1(エヌピーワン)、東京駅へ行きたい」のように話しかければいい。NP1というワードがトリガーとなって反応するため、ボタン操作は不要。反応は素早く、検索はすぐに終わるので、イライラする心配もない。

▲NP1とスマホを連携させれば地図データを表示 専用スマホアプリ「My NP1」がNP1の使い方をサポート
▲NP1とスマホを連携させれば地図データを表示 専用スマホアプリ「My NP1」がNP1の使い方をサポート

 NP1は検索もルート探索も、クラウドで行っている。ルート探索はサイバーナビのスーパールート探索同様、非常に優秀だ。自車位置の測位精度も上々。

 設置を簡単にするため車速パルスの配線は未設定だが、GPSのほかグロナス、ガリレオ、みちびきの衛星測位システムに対応しているうえに、6軸モーションセンサーや通信によるアシステッドGPS技術を活用し、正確に自車位置を導き出す。

 ドラレコはクラウドに映像を保存する。SDカードのミスでデータが消える心配はない。写真撮影や動画の録画は、発話とマニュアル操作に対応。衝撃でのイベント録画、駐車中の見張り、後続車の異常接近案内などの機能も搭載している。

 ドラレコの前後カメラ映像をスマホ経由で共有できる機能は、さまざまな用途に活用できそうだ。

▲NP1の映像データは音声操作でスマホに送信できる リアルタイムの画像確認も可能
▲NP1の映像データは音声操作でスマホに送信できる リアルタイムの画像確認も可能

 使用前は半信半疑だったが、使ってみるとかなり役に立つことを実感した。OTA(オーバー・ザ・エア)でバージョンアップできるのもキモ。手始めにアレクサに対応する」予定だという。

 パイオニアNP1(NP-001)の価格は6万5780円(税込み/1年分の通信費とサービス利用料付き)。2年目以降の通信+サービス利用料は更新1年版が1万5840円/更新3年版は4万788円(いずれも税込み)。

 車内でWi-Fiを利用する場合はオプションサービスのdocomo in Car Connectチャージ料がかかる。利用にはドコモのdアカウントが必要。

 チャージ料は1日プラン550円/30日プラン1650円/365日プラン1万3200円(いずれも税込み)。

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