ACEA(欧州自動車工業会)は12月23日、11月のEU市場における新車販売状況を発表した。
ACEAのデータによると、11月の新車販売台数(EU+EFTA+UK)は107万9563台で、前年同月比2.4%増だった。パワートレーン別で見ると、最も販売台数が多いのはハイブリッドの36万537台(前年同月比2.8%増)で、プラグインハイブリッド(11万2287台、同33.9%増)と合わせると47万2824台となり、市場のシェアは43.8%になる。
前年比の伸びが最も大きいのはBEVの37.3%増(25万3768台、シェア23.5%)だった。
1〜11月のトータルで見ると、マーケット全体の販売台数は1209万8650台。これは前年同期比1.9%増である。今年は1〜3月の新車販売が前年同月比減でスタートしたが、4月以降は6月を除いて前年同月比増をマークしている。
1〜11月のBEV販売台数は227万6161台で、前年同期比27.4%増と好調に見えるが、マーケット全体のシェアは18.8%。市場をEU加盟国に限定するとBEVシェアは16.9%までダウンする。それでも、前年同期比で3.5ポイントシェアは拡大しているのだから、BEVがマーケットでシェア安定的に拡大していく速度は前年比3~5ポイント増と見るべきなのかもしれない。
参考までに紹介すると、EUで最大のBEV販売を誇るドイツは今年11月までに49万368台のBEVを販売したが市場のシェアは18.8%(前年同期比5.4ポイント増)、ドイツに次いでBEV販売が多い英国は42万6029台、22.7%(同4.0ポイント増)である。
