2025年第3四半期のカリフォルニア州新車販売。日本車販売が好調!

 

トヨタ・カムリ

 カリフォルニア新車ディーラー協会(CNCDA)が10月21日、2025年第3四半期(7〜9月、Q3)の新車販売状況を発表した。

 2025年Q3にカリフォルニア州で販売した新車は43万8709台で、前年同期比2.8%増。1〜9月のトータルでは138万3543台で、同5.4%増だった。CNCDAが発表した全米の1〜9月新車販売は1232万4530台で、同6.8%増。全米データに比べると1.4ポイント低い数値だが、好調な販売状況といえる。

 カリフォルニア州の新車販売における日本車のシェアは2025年Q3のデータで42.9%。前年同期比で1.1ポイントアップしている。CNCDAはトランプ関税の影響でQ3は新車販売が低迷すると見ていたが、旺盛な需要と低金利が協会の予想を跳ね返す結果になった。

 カリフォルニア州は2035年までにガソリン車の新車販売を禁止する方針を打ち出している。将来的にZEV(排出ガス・ゼロ車=実質的にはBEV)に切り替えるために、2026年モデルからは新車販売の35%をZEVにするよう義務付け、段階的に引き上げていく計画だ。

 2025年Q3時点でのZEV販売シェアは24.7%。これはQ2の18.2%から大きく拡大し、BEVの普及に弾みがつくように見える。だが、CNCDAによれば「これが最高の数値。連邦政府の補助金が終了し、今後はハイブリッド車の販売が拡大するだろう」と見越している。

 カリフォルニア州の新車販売を車名別販売データで見ると、テスラ・モデルYがトップの状況は2025年Q2と同じだが、モデル3はトヨタ・カムリに抜かれて4位にポジションを下げた。トップ10を構成するモデルは、2025年に入って変わっていない。

 電動車の販売状況はQ2の時点ではテスラのモデルYと3が1位と2位を占めていたが、Q3になって、トヨタ・カムリ(米国仕様はハイブリッド専用モデル)が2位にポジションを上げた。トップ20を構成するモデルの中で、Q2の時点で名前を連ねていたレクサスRXは22位に順位を下げ、Q2時はトップ20入りしていなかったリビアンR1Sが18位にはいっている。

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