BMWが最上級プレミアムSAVモデルのX7に日本専用のカスタマイズを可能とする「BMW X7 NISHIKI LOUNGEカスタムオーダー・サービス」を導入。カスタムのオーダーはBMW日本法人による2トーンのボディペイント、楽芸工房による箔装飾のインテリアトリム、川島織物セルコンによるフロアマットで構成
BMWジャパンは2025年7月15日、最上級プレミアムSAVモデルのX7に日本専用のカスタマイズを可能とする「BMW X7 NISHIKI LOUNGEカスタムオーダー・サービス」を導入すると発表した。カスタムのオーダーはBMW日本法人による2トーンのボディペイント、楽芸工房による箔装飾のインテリアトリム、川島織物セルコンによるフロアマットで構成。価格は車両本体価格+550万円に設定する。
今回のサービスは、ドイツBMW本社が保有する生産工場において生産されたX7の内外装の一部に、顧客の好みに応じて、高品質かつ自由なデザイン&カラー・カスタマイズを提供するもの。ブランド・ストア「FREUDE by BMW(フロイデ・バイ・ビーエムダブリュー)」において、専属のプロダクト・ジーニアスからの説明と相談を受けながら、世界で1台だけの仕様を創り上げることができる。また、今回の仕様では本年2月に登場して大好評を博した「X7 錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)」と同等のカスタマイズメニューを、色彩の好みに応じて自由にデザインすることを可能としている。
カスタマイズの概要を紹介していこう。
まずボディカラーについては、BMW日本法人による2トーンのボディペイントを採用。ドイツBMW本社が保有する生産工場にて生産可能なカタログ設定色およびBMW Individual Special Paintからのボディカラーの選択が可能で、さらに上部をブラックサファイア、オキサイドグレー、スペースシルバーから選択した2トーン仕様(コーチライン付き)に仕立てることができる。2トーン仕様は現在、7シリーズにのみ提供されており、X7の2トーン仕様は今回、世界で初めて設定される。塗装自体はBMW日本法人の新車整備センターで行ない、BMWの新車と同等の保証が受けられる。
▲BMW日本法人による2トーンのボディペイントを採用。写真・上はX7 xDrive40d ExcellenceをベースとしたMカーボンブラック/オキサイドグレー、同・下はX7 M60i xDriveをベースとしたメルボルンレッド/ブラックサファイア
次に楽芸工房による箔装飾のインテリアトリム。京都・西陣で箔屋としての歴史を重ねてきた村田商店の直営工房・意匠部として平成元年に創業し、西陣織の特徴のひとつである引箔の製造を行なっている楽天工房が手がけたインテリアパネルおよびセンターパネル、ドアパネル、センターコンソールボックスリッドは、松紋様(まつもんよう)/時重ね(ときがさね)/彩箔たたき(いろどりはくたたき)/波紋様(なみもんよう)/七彩の山重ね(しちさいのやまかさね)/五色砂子(ごしきすなご)/渦紋様(うずもんよう)/うちきかすり/菱五色(ひしごしき)/真珠箔(しんじゅはく)/切金砂子(きりかねすなご)/摺箔(すりはく)という計12種の箔装飾パターンを設定している。
そして川島織物セルコンが手がけるフロアマット。1843年に創業した国内有数のファブリックメーカーである川島織物セルコンによるラグコレクション「KOTOSOME(コトソメ)」を採用し、全455色のオリジナルカラーボンテンからカラーセレクトが可能。デザインパターンは、禅の哲学からインスピレーションを得た日本庭園の様式のひとつ“枯山水”をモチーフにしたラグで、「Red Dot Design Award 2025」を受賞した「ZEN GARDEN(ゼンガーデン)」のほか、交差する道の風景をモチーフにラインで構成された「overgrid(オーバーグリッド)」、かすみがかった空気や移ろう時間をイメージして仕立てられた「chipshave(チップシェイブ)」、風にそよぐ草原の情景を色と素材の繊細な掛け合わせで表現した「flowgrass(フロウグラス)」、アートを足もとに添える感覚で仕立てられた「colorblock(カラーブロック)」という全5パターンを設定している。