ロータスが電動SUVのエレトレと電動グランドツアラーのエメヤのラインアップを大幅変更して日本発売。エントリーモデルとしてデュアルモーター仕様の「600」シリーズを設定するとともに、従来モデルのデュアルモーター仕様の名称を「900」シリーズに刷新。合わせて600シリーズでは“GT”や“SE”といった伝統のグレード名が復活。900シリーズでは“Sport”のグレード名を採用
ロータスカーズは2025年6月20日、電動SUVの「エレトレ(Eletre)」と電動グランドツアラーの「エメヤ(Emeya)」のラインアップを変更し、日本での予約受注を開始した。デリバリー開始は本年第4四半期を予定する。
今回の変更は、エレトレとエメヤともにグレード構成を大幅刷新したことが特徴である。まず、エントリーモデルとしてデュアルモーター仕様の「600」シリーズを設定。600の名称はモーター最高出力の612ps(450kW)を意味する。また、従来モデルのデュアルモーター仕様の名称は「900」シリーズに変更。900の名称もモーター最高出力の918ps(675kW)に由来している。
グレード展開としては、600シリーズに“GT”や“SE”といった伝統のネーミングを採用したことがトピック。具体的には、エレトレとエメヤともに600/600GT SE/600 Sport SEをラインアップする。一方、900シリーズのグレード展開は、エレトレとエメヤともに900 Sportと900 Sport Carbonで構成した。
車両価格はエレトレとエメヤともに共通で、
600:1515万8000円
600GT SE:1618万1000円
600 Sport SE:1823万8000円
900 Sport:2059万2000円
900 Sport Carbon:2263万8000円
に設定している。
▲電動グランドツアラーのエメヤもラインアップを刷新。グレード展開はエレトレとエメヤともに600シリーズに600/600GT SE/600 Sport SEを、900シリーズに900 Sportと900 Sport Carbonを設定する
装備面を見ていこう。600シリーズは全車にアダプティブLEDマトリクスヘッドライトやエレクトリックテールゲート、12.6インチドライバー&パッセンジャーディスプレイ、15.1インチOLEDドライバーディスプレイ、29インチヘッドアップディスプレイ、Lotus Hyper OSインフォテインメントシステム、ロータスコネクトコア、OTAアップデート付5Gテレマティクスなどを標準装備。インテリアには新開発の「LOTUSWEAR パフォーマンスファブリック」も採用し、カラーはジャスパー(ブラック)を標準で、クォーツ(ライトグレー)をオプションで用意する。また、600GT SEには22インチ10スポークアロイホイール(エレトレ)/21インチ10スポークアロイホイール(エメヤ)や6ピストンブレーキキャリパー、ハイウェイアシスト、パーキングパック、エクステンテッドカラーオプション、プレミアムオーディオ、インテリジェントガラスルーフなども採用する。さらに600 Sport SEには、アクティブエアロやダイナミックハンドリングパック、ベンチレーティング&マッサージシート、ソフトドアクローズなどを設定した。パワートレインに関しては最高出力450kW(612ps)/最大トルク710Nmを発生するデュアルモーターに、総電力量112kWh(エレトレ)/102kWh(エメヤ)のリチウムイオン電池を組み合わせて搭載。一充電走行距離は本国WLTPモードでエレトレ600が600km、エレトレ600GT SEが535km、エレトレ600 Sport SEが530kmを、エメヤ600が580~610km、エメヤ600GT SEが500~580km、エメヤ600 Sport SEが500~580kmを実現している。
一方で900シリーズは、全車にアダプティブLEDマトリクスヘッドライトやエレクトリックテールゲート、12.6インチドライバー&パッセンジャーディスプレイ、15.1インチOLEDドライバーディスプレイ、29インチヘッドアップディスプレイ、Lotus Hyper OSインフォテインメントシステム、ロータスコネクトコア、OTAアップデート付5Gテレマティクス、ロータスダイナミックハンドリングパック、アクティブリアスポイラー、クォーツインテリアテーマなどを標準装備。インテリアには新開発の「LOTUSWEAR パフォーマンスファブリック」も採用し、カラーはジャスパー(ブラック)を標準で、クォーツ(ライトグレー)をオプションで設定する。また、900 Sport Carbonにはエクステンデッドエクステリアカーボンパック、エクステンデッドインテリアカーボンパック、マッサージ&ベンチレーテッドフロントシート、ソフトクローズドアなどを追加した。パワートレインに関しては最高出力675kW(918ps)/最大トルク985Nmを発生するデュアルモーターに、総電力量112kWh(エレトレ)/102kWh(エメヤ)のリチウムイオン電池を組み合わせて搭載。一充電走行距離は本国WLTPモードでエレトレ900 Sportおよび900 Sport Carbonが410~500km、エメヤ900 Sportおよび900 Sport Carbonが435~485kmを達成している。
なお、充電に関しては800Vアーキテクチャーの導入によって高出力なDC急速充電に対応。エメヤは最大400kW、エレトレは最大350kWの急速充電器を使用することで、10%から80%までの充電を14~20分でこなすという。