パフォーマンスを極めたアルピーヌA110の高性能バージョン「A110 R ULTIME」が日本デビュー

アルピーヌがA110の最高峰モデルとなる「A110 R ULTIME(ウルティム)」の日本における受注を開始。パワートレインに最高出力325ps/最大トルク420Nmを発生する高性能1.8リットル直噴ターボエンジンと専用セッティングの6速DCTを搭載するとともに、シャシーの強化やエアロダイナミクスの向上を実施。グレードは内外装を好みの仕様に仕立てることができる「A110 R ULTIME」と、アルピーヌブルーのグラデーションカラーをハンドペイントすると同時に特別なブルーレザーで統一したインテリアを組み合わせる特別仕様の「A110 R ULTIME LA BLEUE(ラ・ブルー)」を設定

 アルピーヌ・ジャポンは2025年6月12日、ミッドシップスポーツ「A110」の特別限定モデル「A110 R ULTIME(ウルティム)」を日本に導入し、受注を開始すると発表した。グレードは内外装を好みの仕様に仕立てることができる「A110 R ULTIME」と、アルピーヌブルーのグラデーションカラーをハンドペイントすると同時に特別なブルーレザーでインテリアを統一した特別仕様の「A110 R ULTIME LA BLEUE(ラ・ブルー)」を設定する。

▲アルピーヌA110 R ULTIME LA BLEUE 価格:5200万円 A110 R ULTIMEは世界110台の限定生産で、内15台を「LA BLEUE」に当てる。日本での購入申し込みの受付けは6月12日から7月27日まで実施

▲アルピーヌA110 R ULTIME LA BLEUE 価格:5200万円 A110 R ULTIMEは世界110台の限定生産で、内15台を「LA BLEUE」に当てる。日本での購入申し込みの受付けは6月12日から7月27日まで実施

車両価格は以下の通り。

A110 R ULTIME:4200万円

A110 R ULTIME LA BLEUE:5200万円

なお、A110 R ULTIMEは世界110台の限定生産で、内15台を「LA BLEUE」に当てる。日本での購入申し込みの受付けは6月12日から7月27日まで実施する予定だ。

「パフォーマンスを極めたアルピーヌA110の最高峰モデル」を謳う今回の特別限定モデルは、当初プロトタイプのみを製作する計画でスタートしたが、その後開発チームの「唯一無二の究極のロードゴーイングカーを作ろう」という情熱によって、市販化へ向けたプロジェクトへと発展。そして、アルピーヌの市販車製造ノウハウと、アルピーヌ レーシングのレースを通じて培ってきた技術を活かしながら、市販モデルの開発を鋭意進めていった。

▲A110 R ULTIMEはアルピーヌの市販車製造ノウハウと、アルピーヌ レーシングのレースを通じて培ってきた技術を活かしながら開発を進めた

▲A110 R ULTIMEはアルピーヌの市販車製造ノウハウと、アルピーヌ レーシングのレースを通じて培ってきた技術を活かしながら開発を進めた

 注目のパワートレインは、高性能スパークプラグや鍛造ピストン、強化コンロッドといったアルピーヌ A110 GT4レースマシンで使用される専用キットを組み込むとともに、大径化と新設計のコンプレッサーホイールの採用、軽量化したタービンを採用するターボチャージャーを配した専用ユニットの1798cc直列4気筒DOHC16V直噴ターボエンジンを搭載。ECU マッピングの最適化も図り、最高出力は325ps/6000rpm、最大トルクは420Nm/3200rpmを発生する。また、トランスミッションには高トルクに対応し、シフトマッピングに専用セッティングを施した新しい6速DCTを組み合わせ、さらにトラクション性能を高めるトルセンLSDを新たに装備した。

▲パワートレインは高性能スパークプラグや鍛造ピストン、強化コンロッドといったアルピーヌ A110 GT4レースマシンで使用される専用キットを組み込むとともに、大径化と新設計のコンプレッサーホイールの採用、軽量化したタービンを採用するターボチャージャーを配した専用ユニットの1798cc直列4気筒DOHC16V直噴ターボエンジンを搭載。最高出力は325ps/6000rpm、最大トルクは420Nm/3200rpmを発生

▲パワートレインは高性能スパークプラグや鍛造ピストン、強化コンロッドといったアルピーヌ A110 GT4レースマシンで使用される専用キットを組み込むとともに、大径化と新設計のコンプレッサーホイールの採用、軽量化したタービンを採用するターボチャージャーを配した専用ユニットの1798cc直列4気筒DOHC16V直噴ターボエンジンを搭載。最高出力は325ps/6000rpm、最大トルクは420Nm/3200rpmを発生

 シャシー面については、エンジンの出力アップに即して前輪のスプリングとアンチロールバーを最適化し、同時に4輪すべてに車高調整機能と伸・縮2ウェイ減衰力調整機能付Ohlins TTXダンパーを組み込んだことがトピック。また、足もとには新造形の前18/後19インチ専用鍛造アロイホイールと、専用開発のミシュランPilot Sport Cup 2セミスリックタイヤ(前225/40R18、後255/35R19サイズ)を装着する。さらに、制動機構にはAPレーシング製バイマテリアルΦ330mmディスクと高性能ブレーキパッドを配した専用ブレーキシステムを採用し、合わせて新設計の冷却ダクトを装備して制動性能を大幅に強化。ABSとESC(横滑り防止装置)にも専用のチューニングを施した。

▲シャシー面では前輪のスプリングとアンチロールバーをエンジンの出力アップに即して最適化し、同時に4輪すべてに車高調整機能と伸・縮2ウェイ減衰力調整機能付Ohlins TTXダンパーを組み込む

▲シャシー面では前輪のスプリングとアンチロールバーをエンジンの出力アップに即して最適化し、同時に4輪すべてに車高調整機能と伸・縮2ウェイ減衰力調整機能付Ohlins TTXダンパーを組み込む

▲足もとには新造形の前18/後19インチ専用鍛造アロイホイールと、専用開発のミシュランPilot Sport Cup 2セミスリックタイヤ(前225/40R18、後255/35R19サイズ)を装着

▲足もとには新造形の前18/後19インチ専用鍛造アロイホイールと、専用開発のミシュランPilot Sport Cup 2セミスリックタイヤ(前225/40R18、後255/35R19サイズ)を装着

 空力性能の向上を果たしたことも訴求点。さらなるダウンフォースを得るために、フレキシブルフリップフロントスプリッターやフロントバンパーフィン、エアダクト付ボンネットを装備して、フロント部のダウンフォースを現行のA110 R比で120㎏(275㎞/h時)増加。また、フロントに配備するインバーテッドラジエーターを通った空気もボンネットのエアダクトから排出され、空力効果を向上させる。さらに、新設計のリアスポイラーとダックテールスポイラーによりリアの安定性を高め、合わせてセンターフィン、リアディフューザー、サイドフリックによって空気抵抗と空力バランスを最適化した。リア部のダウンフォースは、現行のA110 Rに対して40㎏(275㎞/h)増加している。一方で開発陣は軽量化も重視し、アルミシャシーにアルミボディワーク、カーボンファイバー製のフロントボンネット/ルーフ/リアフード/リアスポイラー、アクラポヴィッチ製チタンエキゾーストなどを配備して徹底的な軽量化を図り、車両重量は1120㎏を達成した。

▲カーボンファイバー製のフロントスプリッター/ボンネット/ルーフを装備

▲カーボンファイバー製のフロントスプリッター/ボンネット/ルーフを装備

▲カーボンファイバー製のリアウインドウ/サイドスカートを装備。車重は1120㎏に仕上げ、パワーウェイトレシオは3.45㎏/psを実現する

▲カーボンファイバー製のリアウインドウ/サイドスカートを装備。車重は1120㎏に仕上げ、パワーウェイトレシオは3.45㎏/psを実現する

▲フロントに配備するインバーテッドラジエーターを通った空気はボンネットのエアダクトから排出され、空力効果を向上させる

▲フロントに配備するインバーテッドラジエーターを通った空気はボンネットのエアダクトから排出され、空力効果を向上させる

▲フロントバンパーにフィンを配して整流効果を高める

▲フロントバンパーにフィンを配して整流効果を高める

▲リアサイドにはフリックを配備

▲リアサイドにはフリックを配備

▲新設計のリアスポイラーとダックテールスポイラーを配してリアのダウンフォースを引き上げる

▲新設計のリアスポイラーとダックテールスポイラーを配してリアのダウンフォースを引き上げる

 内外装のアレンジにも徹底してこだわる。A110 R ULTIMEにはオーナーだけの理想のA110に仕立てることができるアトリエ アルピーヌと、カスタムメイドを意味するアトリエ シュル メジュールの2つのオプションプログラムを用意。アトリエ アルピーヌは、27色のボディカラー、4色のアルカンターラインテリアとブラックマイクロファイバーインテリア、3色のホイール、7色のブレーキキャリパーから好みの色を選択することが可能で、その組み合わせは5670通りにも及ぶ。一方でアトリエ シュル メジュールは、アルピーヌと最高級皮革を使用した美しい家具で知られるPoltrona Frau(ポルトローナ フラウ)、そしてSabeltのデザインチームが手掛けた、先進的で独創的なインテリアデザインを提供。センターコンソール、ダッシュボード、ステアリングホイール、ドアトリムを含むフロアからルーフまで、10色のレザーと、アトリエ アルピーヌに設定される4色を含む13色のアルカンターラを組み合わせてカスタマイズすることができる。さらに、ボンネットやルーフ、ルーフアーチ、リアフード、フィン、スポイラーなど、カーボンファイバー製パーツとほとんどのエアロパーツをそれぞれ個別に選択したボディカラーに塗装することも可能とした(フロントスプリッター、サイドスカート、エクステンデッドディフューザーを除く)。

▲A110 R ULTIME LA BLEUEはアルピーヌを象徴する「ブルー アルピーヌ」と「ブルー アビス」が溶け合った特別なブルーで外装をペイント

▲A110 R ULTIME LA BLEUEはアルピーヌを象徴する「ブルー アルピーヌ」と「ブルー アビス」が溶け合った特別なブルーで外装をペイント

 A110 R ULTIME LA BLEUEについては、アルピーヌを象徴する「ブルー アルピーヌ」と「ブルー アビス」が溶け合った特別なブルーで外装をペイント。合わせてインテリアは、Poltrona FrauとSabeltのデザインチームの手による特別な仕上げのブルーレザーで統一している。

▲インテリアは、Poltrona FrauとSabeltのデザインチームの手による特別な仕上げのブルーレザーで統一

▲インテリアは、Poltrona FrauとSabeltのデザインチームの手による特別な仕上げのブルーレザーで統一

▲リアのバルクヘッドにはブルーで“A”ロゴを入れる

▲リアのバルクヘッドにはブルーで“A”ロゴを入れる

▲限定15台の内の1台であることを示す専用シリアルプレートを装着

▲限定15台の内の1台であることを示す専用シリアルプレートを装着

 

 

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