トヨタがプレミアムSUVのハリアーを商品改良。先進安全運転支援システムのバージョンアップや機能装備の拡充を図るとともに、特別仕様車の“Night Shade”の設定やPHEV車のラインアップ拡大などを実施
トヨタ自動車は2025年6月11日、プレミアムSUVのハリアーの一部改良を実施し、同日より発売した。
▲トヨタ・ハリアー Z“Leather Package・Night Shade”(2WD) 価格:519万900円 全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1690kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費22.4km/リットル 写真のボディカラーはプレシャスブラックパール
車種展開は以下の通り。
■ガソリン車
G:2WD371万300円/4WD391万500円
Z:2WD418万円/4WD438万200円
Z“Leather Package”:2WD450万100円/4WD470万300円
■ハイブリッド車
G:2WD430万1000円/E-Four452万1000円
Z:2WD477万700円/E-Four499万700円
Z“Leather Package”:2WD509万800円/4WD531万800円
特別仕様車Z“Night Shade”:2WD487万800円/E-Four509万800円
特別仕様車Z“Leather Package・Night Shade”:2WD519万900円/E-Four541万900円
■プラグインハイブリッド車
G:E-Four547万300円
Z:E-Four626万100円
▲トヨタ・ハリアー Z“Night Shade”(2WD) 価格:487万800円 全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1680kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費22.4km/リットル 写真のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ
今回の改良は、特別仕様車の“Night Shade(ナイトシェイド)”の設定やPHEV車のラインアップ拡大などを実施するとともに、先進安全運転支援システムのバージョンアップや機能装備の拡充などを図って、プレミアムSUVとしての訴求力をいっそう向上させたことが特徴である。
▲トヨタ・ハリアー G プラグインハイブリッド 価格:547万300円 全長4740×全幅1855×全高1660mm ホイールベース2690mm 車重1920kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費20.5km/リットル EV走行換算距離(等価EVレンジ)93km 写真のボディカラーはグレーメタリック
まずは特別仕様車の“Night Shade”の概要から紹介していこう。同車は通常グレードのZおよびZ“Leather Packageをベースに、ブラックの外装パーツを随所に採用して、より艶やかで上質なルックスに仕立てたことがトピック。具体的には、ダーク仕様/ブラックレフのプロジェクター式LEDヘッドランプやブラックメタリック塗装のフロントアッパーグリル、艶あり黒塗装のフロントロアグリル/フロントバンパーロア/ロッカーモール/リアバンパーロア、ブラック塗装の車名エンブレムおよびカーボンニュートラルバッジを特別装備。足もとにはブラック塗装7J×19アルミホイール+225/55R19タイヤを組み込んだ。
次にグレード展開の変更。従来はZグレードのみの設定だったプラグインハイブリッド車に、エントリーモデルのGグレードを追加する。車両価格はZグレードより78万9800円安い547万300円に据え、PHEV車の選択肢を広げた。
先進安全運転支援システムの面では、Toyota Safety Senseが対応する事故形態をいっそう拡大したことが訴求点だ。まず、歩行者に加えて、プリクラッシュセーフティの検知範囲をさらに拡張。具体的には、自転車運転車(夜)、自動二輪車(昼)や交差点右左折時の横断自転車運転者、交差点に進入する際の車両および自動二輪車を検知対象に加える。また、車線をはみ出しそうな時に警告を発する車線逸脱警報機能ならびにステアリング操作を支援するレーンディパーチャーアラート(LDA)や、安心降車アシスト(SEA)と後方車両への接近警報を追加した最新のブラインドスポットモニター(BSM)を採用。さらに、歩行者・自転車運転者・駐車車両に対する操舵・減速支援や先行車に対する減速支援、カーブに対する減速支援、右左折時の減速支援、車線内を走行時の常時操舵支援を組み込むプロドライビングアシスト(PDA)を設定した。
機能装備については、ステアリングヒーターおよびシートヒーター(運転席・助手席)と寒冷地仕様を全グレードで標準化したことがアピールポイント。また、ZグレードのPHEV車とZ“Leather Package”グレードには、おくだけ充電とデジタルキーを標準化している。
パワートレインは基本的に従来モデルと踏襲。ハイブリッド車には“2.5Lダイナミックフォースエンジン”A25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(178ps/22.5kg・m)+3NM型フロントモーター(88kW/202Nm)+リチウムイオン電池(容量3.7Ah)のリダクション機構付THSⅡを搭載した2WD(FF)と、同ユニットに4NM型リアモーター(40kW/121Nm)を加えたE-Fourを、プラグインハイブリッド車に“2.5Lダイナミックフォースエンジン”A25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(177ps/22.3kg・m)+5NM型フロントモーター(134kW/270Nm)+4NM型リアモーター(40kW/121Nm)+リチウムイオン電池(総電力量18.1kWh)を、ガソリン車に“2.0Lダイナミックフォースエンジン”M20A-FKS型1986cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(170ps/20.7kg・m)+Direct Shift-CVTを搭載した2WD(FF)と4WD(ダイナミックトルクコントロール4WD)を採用している。
▲プラグインハイブリッド車は“2.5Lダイナミックフォースエンジン”A25A-FXS型2487cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンエンジン(177ps/22.3kg・m)+5NM型フロントモーター(134kW/270Nm)+4NM型リアモーター(40kW/121Nm)+リチウムイオン電池(総電力量18.1kWh)でパワートレインを構成